2026年11月
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     広大な宇宙には、数え切れないほどの天体が存在する。新たな天体の発見は珍しくなく、偶然見つかることもある。だが、準惑星となると事情が違う。太陽系で正式に認められている準惑星は、わずか5つ。その6つ目になる可能性のある天体を、ベラ・C・ルービン天文台の研究チームが発見した。

     新たに見つかったのは、「2026 ED138」(以下、ED138)と呼ばれる準惑星候補だ。ルービン天文台の運用チームに所属するMatthew Holman氏が10月13日(現地時間)、観測データから発見した。同僚のKevin Napier氏と共同開発した、移動する天体を検出するプログラムでデータを分析したところ、明るさと距離から相当な大きさと推測される天体が見つかったという。

     「発見したときは興奮したが、同時に信じられない気持ちだった」とHolman氏は声明で振り返った。「こうした天体はめったに見つからない。だから、自分の分析かプログラムに間違いがあるのではないかと思い、すぐに検証を始めた」

     研究チームが観測データを改めて調べたところ、2026年3月までさかのぼって、ED138を捉えた記録がさらに20件見つかった。続いて、小惑星研究所が提供する、過去の観測画像から天体を探し出すサービス「ADAM Precovery」を活用した。米国立光学赤外線天文学研究所(NOIRLab)のダークエネルギーカメラで撮影された画像を調べると、2016年の観測画像にもED138が写っていたことが分かった。

     こうした観測結果をもとに、研究チームは国際天文学連合(IAU)の小惑星センターに発見を報告した。ただし、ED138が準惑星の条件を満たしているかどうかは、まだ確定していない。判断にはさらなる調査が必要で、特に正確な大きさを特定するための赤外線観測などが求められる。

    準惑星の条件とは?

     準惑星として認められるには、いくつかの条件を満たす必要がある。太陽の周りを公転し、自身の重力でほぼ球形になるだけの質量を持ち、ほかの天体の衛星ではないことだ。さらに、軌道の周辺を「一掃」していないことも条件となる。これは、軌道付近にある小惑星や彗星などに対して、重力的に支配的な存在になっていないことを意味する。

     惑星と準惑星を分ける大きな違いは、この最後の条件にある。惑星は、周囲の小天体を取り込んだり、重力によって遠くへ追いやったりすることで、軌道周辺を支配するようになったと考えられている。もっとも、惑星の近くにほかの天体がまったく存在しないわけではない。地球の月のように、衛星として安定した軌道を回る天体もある。

     つまり、惑星は軌道の周辺を重力的に支配しているのに対し、準惑星はそこまでには至っていないというわけだ。

     ルービン天文台の研究者たちは、ED138が準惑星の条件を満たす可能性に期待を寄せている。ED138は、海王星の軌道よりも外側で太陽を回る「太陽系外縁天体(TNO)」の一つだ。太陽系外縁天体がすべて準惑星の候補になるわけではないが、ED138は推定される大きさから、有力な候補とみられている。初期の推定では、直径は600〜1500km。氷を主成分とするED138がこの大きさであれば、自身の重力によってほぼ球形になっていると考えられる。

     新たな準惑星の発見は、想像以上に大きな出来事だ。太陽系では毎年何万個もの天体が新たに見つかっており、ルービン天文台だけでも、初期の観測データから約1万1000個の新しい小惑星を報告している。

     それほど多くの天体が見つかる一方で、正式に認められている準惑星はわずか5つ。ED138が認められれば、この限られたグループに新たな仲間が加わることになる。現在の5つは、エリス、ケレス、ハウメア、マケマケ、そして約20年前に惑星から準惑星へと再分類された冥王星だ。

     そもそも、太陽系の遠方にある天体は、発見するだけでも難しい。空には膨大な数の天体があり、どこを探せばよいのか見当もつかないことがある。ED138が見つかったのも、天の川の星々が密集する領域だった。背景に何百万もの星がひしめいているため、過去の観測画像にも写っていながら、その中に紛れて見過ごされていたとみられる。

     Holman氏は、ルービン天文台がED138を発見できたのなら、ほかの準惑星候補も見つけられるはずだと考えている。今回の発見は、同天文台による新たな準惑星探しの始まりにすぎないのかもしれない。

     「ルービン天文台は、観測の速さ、暗い天体を捉える能力、そして高い精度を兼ね備え、かつてない規模で空を探査できるようにしている」と、同天文台の太陽系運用チームに所属するMario Jurić氏は声明で述べた。「しかも、天体の発見は始まりにすぎない。新しい天体が見つかれば、数カ月、場合によっては数十年もさかのぼって過去の観測画像を調べ、当時は誰も存在に気付いていなかったその天体を探し出すことができる」

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    この記事は海外Ziff Davis発の記事を4Xが日本向けに編集したものです。

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