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    キャデラックから2027年のF1参戦を目指すコルトン・ハータが、インディカー公式サイトの順位誤表示を発端とする思わぬ足止めに遭った。2026年F1第19戦メキシコGPのフリー走行でスーパーライセンス取得に必要な40点に達するはずだったが、実際には1点足りず、条件達成は早くても次戦サンパウロGPに持ち越された。

    ハータとキャデラックは39点を保有していると考えてメキシコ入りしたものの、実際には38点だった。その結果、10月30日(金)のフリー走行1回目(FP1)での1点を加算しても、合計が39点にとどまった。

    米国のスポーツ専門局『ESPN』は関係者の話として、キャデラックは来季に向け、成績の振るわないバルテリ・ボッタスに代えてハータを起用する方向で準備を進めていると報じている。ただし、ハータが年内にスーパーライセンス取得の条件を満たすことが前提だ。

    なぜメキシコ出走で要件達成とならなかったのか?

    混乱の発端は、インディカー公式サイトに掲載されていた2025年シーズンの年間順位だった。

    『ESPN』によれば、キャデラックは今年6月、ハータのスーパーライセンスポイントについて国際自動車連盟(FIA)に照会した。その際、FIAが参照したインディカー公式サイトには、ハータがフェリックス・ローゼンクヴィストを上回る6位と表示されていた。

    だが、正しい順位は7位だった。両者は372点で並んでいたものの、同点の場合は上位入賞回数で順位が決まる。ローゼンクヴィストが2位を一度記録していたのに対し、ハータの最高位は3位だったため、ローゼンクヴィストが6位、ハータが7位というのが正しい順位だった。

    インディカーが2025年8月31日に公表し、メディア向けに提供していたシーズン最終戦の結果表[※下記参照]には、当初からハータが7位と正しく記載されていた。

    2025年8月31日(日)にナッシュビル・スーパースピードウェイで行われたインディカー・シリーズ最終戦ミュージックシティGPの公式決勝順位結果。11位でフィニッシュしたコルトン・ハータはランキング7位と掲載されていたCourtesy Of Penske Entertainment

    2025年8月31日(日)にナッシュビル・スーパースピードウェイで行われたインディカー・シリーズ最終戦ミュージックシティGPの公式決勝順位結果。11位でフィニッシュしたコルトン・ハータはランキング7位と掲載されていた

    報道によれば、インディカーはFIA管轄下の選手権ではないため、FIAは正式なデータに直接アクセスできず、当時この結果表を確認していなかったという。今週改めて公式サイトを確認したところ、ハータの順位が7位に修正されていることが判明した。

    インディカー側も公式サイトの表示に誤りがあったことを認めており、現在は2025年8月31日に公表された正式な順位が反映されている。

    スーパーライセンスまであと1点

    ハータがインディカーで獲得したスーパーライセンスポイントは、2023年のランキング10位による1点、2024年の2位による30点、2025年の7位による4点を合わせた35点となっている。

    キャデラックは当初、今季のFIA-F2選手権参戦によって、ハータがその不足分を補うことを期待していた。だが、ハータはライセンスポイントが付与される年間ランキング10位以内に入る可能性を既に失っており、F1のフリー走行でポイントを積み重ねる必要が生じている。

    フリー走行限定のスーパーライセンスを持つドライバーは、F1のフリー走行で100km以上を走破し、ペナルティポイントを科されなければ、1大会につき1点を追加できる。

    ハータは今季、バルセロナ・カタロニアGP、ハンガリーGP、そして前戦アメリカGPで計3点を獲得している。イタリアGPのFP1にも出走したが、規定の走行距離を満たせなかった。

    今回のメキシコGPでは必要な距離を走破し、4点目を確保。インディカーでの35点と合わせて39点に到達したが、F1での出走資格を得るには、さらに1点が必要となる。

    ハータ本人も困惑「取得できると思っていた」

    金曜フリー走行を経て、突然明らかになったポイント不足について尋ねられたハータ自身も、詳しい事情を把握していない様子だった。

    「分からない。今週末ここに来るまでは、今回の走行をこなせばスーパーライセンスを取得できると思っていたんだ。だから、どうなるか様子を見るしかない。僕もみんな[メディア]と同じような状況だと思う」

    次回のチャンスは、11月6日(金)にインテルラゴス・サーキットで行われる第20戦サンパウロGPのFP1だ。ここで100km以上を走破し、ペナルティポイントを科されなければ、必要な40点に到達する見通しだ。

    ただし、クラッシュやマシントラブルなどによって規定の走行距離に届かなければ、再び持ち越しとなる。その場合であってもシーズンは3戦を残しているため、ハータが今季中にスーパーライセンスの取得要件を満たす可能性は極めて高い。

    さらなる走行機会を与えられる可能性について、ハータは冗談交じりにこう答えた。

    「もちろん、喜んで受けるよ。マシンに乗れる機会が増えるなら、いつでも歓迎だ」

    F1メキシコGP特集

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