リアム・ローソン(レーシング・ブルズ)が、MGU-Kの出力制御に関する技術規則違反により、2026年F1第19戦メキシコGPの予選結果から除外された。チームは違反を自ら申告し、性能上の利益は得ていないと主張したが、スチュワードは失格処分を科す決定を下した。
ローソンは、現地時間10月31日(土)にエルマノス・ロドリゲス・サーキットで行われた予選で8番手を記録していた。今季10回目のQ3進出を果たし、チームメイトのアーヴィッド・リンブラッドも上回ったが、セッション後の審議で状況は一転した。
Q2自己ベスト直後の出力低減が違反に
問題視されたのは、ローソンがQ2で自己ベストを記録し、コントロールラインを通過した直後のMGU-Kの動作だった。
デレク・ワーウィックを含む4人のスチュワードによれば、ローソンはライン通過後もすぐにアクセルを戻さず、規則で定められた段階的な出力低減(ステップダウン)を達成するために必要なMGU-Kの出力低減速度を満たされなかった。
国際自動車連盟(FIA)のテクニカル・デリゲートを務めるジョー・バウアーは、「ドライバーの最大出力要求とERS-Kの電気的な直流出力が、規則で認められている速度を超えて低減された」と報告した。
これにより、F1技術レギュレーション第C5条12項6号および7号への違反が認定された。
レーシング・ブルズは性能上の利益はなかったと説明したが、スチュワードは「それでも技術規則への不適合が免責されるわけではないことは明らかだ」と指摘。マシンは大会期間中、常に規則に適合していなければならないとした。
さらに、チームが自ら違反を申告したことを認めながらも、「あらゆる酌量事情があっても、マシンが技術規則に適合しない場合、失格処分を科さなければならないとする先例が数多く存在する」と説明した。
9番グリッドの予定から後方出走へ
ローソンは既に、金曜日のフリー走行2回目(FP2)でマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)とスタジアムセクションで接触し、1グリッド降格処分を受けていた。土曜日の朝にはフェルスタッペンのもとを訪れて謝罪した。
両者には、それぞれ1グリッド降格とペナルティポイント1点が科された。当初、ローソンは9番グリッドからのスタートが見込まれていたが、今回の失格により、後方からの挽回を迫られることになった。
失格裁定を受け、チームはFIAにローソンの出走許可を申請した。スチュワードはこれを認め、ローソンの決勝参加を許可した。
レーシング・ブルズは、コンストラクターズ選手権5位を巡ってアルピーヌと熾烈な争いを繰り広げている最中にある。
2026年F1メキシコGP予選では、ルイス・ハミルトン(フェラーリ)が3年ぶりとなるポールポジションを獲得。2番手にジョージ・ラッセル(メルセデス)、3番手にシャルル・ルクレール(フェラーリ)が続く結果となった。
決勝レースは日本時間11月1日(日)29時にフォーメーションラップが開始され、1周4304mのエルマノス・ロドリゲス・サーキットを71周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はフジテレビNEXTで生配信・生中継される。
