サムスンの「Galaxy Z Fold8」の新広告が、折りたたみスマートフォン市場への参入で出遅れたAppleの「iPhone Duo」を真っ向から皮肉っている。
「Instagram」に投稿された「Slice」という動画広告では、リンゴ(企業ではなく果物の方)が切り刻まれる。そのうちの1切れが転がり、2019年のモデルから2026年のZ Fold8まで、歴代の「Galaxy Z Fold」シリーズの前を通り過ぎていく。
「Android」端末では何年も前から利用できた機能やハードウェアのアイデアを、Appleが遅れて「iPhone」に取り入れることを競合メーカーがやゆするのは珍しくない。サムスンが2026年7月に発表したGalaxy Z Fold8はパスポートのような形状で、9月に発表されたiPhone Duoはこれによく似ている。
サムスンには、独自のユーザーインターフェース「One UI 9.0」を折りたたみスマートフォン向けに最適化する上でも、長年の蓄積がある。大小のディスプレイを活用する機能も豊富だ。一方、iPhone DuoにはAppleの「iOS 27」が搭載されているものの、筆者の同僚であるAbrar Al-Heeti記者はレビューで、サードパーティー製のアプリやサービスは、異なる画面への最適化が進行中の段階だと指摘している。iPhone Duoは、Apple初の折りたたみスマートフォンとしてiOSの新境地を切り開いているが、そのことがサムスンなどの競合に、広告でAppleを軽くからかう機会も与えている。
広告の最後でサムスンは、Galaxy Z Fold8がiPhone Duoよりも薄く、軽いことをアピールしている。この薄さと軽さを実現する上で一役買ったのが、「Flex Titanium」という新しいディスプレイ技術と、バッテリーの大容量化を可能にするシリコンカーボン技術の採用だ。
確かにiPhone Duoは出遅れたといえるが、Appleはこれまでも競合との差を短期間で埋めてきた。ワイヤレス充電の搭載を始めたのは2017年の「iPhone 8」からで、Android陣営に何年も遅れていた。それが今では、充電速度を高め、マグネットを採用したワイヤレス充電規格「Qi2」の開発に貢献している。2026年春には「iPhone 17 Pro」が米CNETのラボテストで、ワイヤレス充電が最も速いスマートフォンに選ばれた。
とはいえ、Apple初の折りたたみスマートフォンが市場にしっかり定着するまでは、2026年まで参入を待ったAppleを、GoogleやMotorolaといったほかの折りたたみスマートフォンメーカーが趣向を凝らして「料理」しても、筆者は驚かない。
この記事は海外Ziff Davis発の記事を4Xが日本向けに編集したものです。
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