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    mGear開発チームは10月14日(水)、Maya向けのオープンソース(MITライセンス)リギング・アニメーションフレームワーク「mGear 5.4.0」をGitHubで公開した。フェイシャルリグ構築ツール「Facial Rigger 3.0」、アニメーション操作用インターフェイス「Anim Picker 2.0」、新しいアニメーション支援ツール群、再設計された「Spring Manager 2.0」、デフォーマの入出力ツールなどを搭載する。対応環境はMaya 2022〜2027。

    なお、10月18日(日)にはShifterのガイド操作の高速化と不具合修正を施した「mGear 5.4.2」が、27日(火)にはポーズの左右反転処理の改善、Anim Pickerの小型表示への対応、Weight Driverの入出力不具合修正などを施した「mGear 5.4.4」が公開されている。

    Facial Rigger 3.0

    「Facial Rigger 3.0」では、目・口・眉のリグ構築ツール「Eye Rigger」「Lips Rigger」「Brow Rigger」が共通のフェイシャルリグエンジンを使用する構成へと刷新。共通の操作ウィンドウ、ジオメトリ選択方式、設定ファイル形式を採用し、各部位のセットアップを統一的に扱える。

    Eye Rigger 3.0は頂点ループを入力としてまぶたのリグを構築し、眼球の向きに依存しない設定や左右対称のコントローラ配置に対応。Lips Rigger 3.0は上下の唇の自動識別、あごの動きへの追従、唇の開閉を段階的に制御するジッパー機能、唇を巻き込むリップロール機能を備える。Brow Rigger 3.0では眉間と左右の眉の連動、細部調整用コントローラ、頭部形状に沿ったスライドサーフェスなどを利用できる。また、それぞれにShifter用コンポーネント「eyelid_01」「lips_01」「brow_01」が用意され、ボディリグと一体化した自動構築が可能となった。

    Anim Picker 2.0

    「Anim Picker 2.0」は、キャラクターのリグコントローラをグラフィカルに選択・操作するツールの全面刷新版。SVG形式のベクター図形の読み込み・編集、コントローラ形状に基づくボタン生成、左右対称の編集、Mayaアトリビュートやスクリプトと連動するチェックボックスやスライダに対応する。ビューポート上に固定表示できるHUD型インターフェイスも利用できる。

    Animbits Hub

    新ツール「Animbits Hub」は、ショートカットキーから呼び出す半透明の操作パネル。キーフレームの移動、ポーズ間の補間、ワールド空間でのポーズのコピー・ペースト、一時的な回転支点の設定などをまとめて実行できる。

    Blocking Ghosts

    「Blocking Ghosts」は指定したキーフレームのキャラクター形状を半透明の残像として表示するツール。前後のポーズを色分けし、画面上での表示間隔や透明度を調整可能。ポーズの修正も反映されるため、シルエットや動作軌道の比較に利用できる。「各キーフレームでポーズ全体を設定する、ブロッキング段階での利用を勧める」と開発者は解説。

    Spring Manager 2.0の再設計とboneDynamicsNode採用

    「Spring Manager 2.0」は、スプリングによる揺れの制御システムを全面的に再設計したバージョン。従来のClassicソルバに加え、重力と衝突判定を扱う「Classic Gravity」、あかさき氏が公開する「boneDynamicsNode」を利用した「Bone Dynamics」に対応した。

    #mGear 5.4.0 のSpring Managerで #boneDynamicsNode をサポートしていただきましたありがとうございます!!!

    — あかさき (@akasaki1211) October 14, 2026

    Bone Dynamicsでは、複数のジョイントが連なるチェーン全体の動きをシミュレーションでき、重力、風、減衰、剛性、角度制限、分岐したチェーンなどを設定可能。髪や尻尾、スカートなどの二次的な揺れ表現に利用できる。球体、カプセル、平面、メッシュによるコリジョン設定にも対応する。

    さらに、複数のスプリングのパラメータを同時編集する機能、サムネイル付きプリセット管理、アニメーションレイヤーへのベイク機能などが追加された。Bone Dynamicsの利用には、別途boneDynamicsNodeプラグインの導入が必要となる。

    デフォーマ設定の入出力とスキニングデータの再マッピング対応

    新しい「Deformer IO」ツールは、Lattice、Shrink Wrap、Proximity Wrapの設定、適用対象、ウェイトなどをファイルに保存・復元できる。Shifterのカスタムステップ用テンプレートも用意され、リグ再構築時にデフォーマ設定を自動適用可能。

    スキニングデータの読み込み機能も強化され、オブジェクトやジョイントの名称が変更された場合でも、類似名称や頂点数、ジョイントのワールド座標などから対応関係を指定できる。結果はJSON形式の「.gSkinMap」ファイルに保存でき、異なるリグ構造へのウェイト移行に再利用できる。また、Shifterでは、pymayaによるノード生成とアトリビュート参照処理の最適化を中心に、リグ構築速度が従来比で約2倍に向上したという。

    ■mGear公式サイト
    https://mgear-framework.com/

    ■mGear(GitHub)
    https://github.com/mgear-dev/mgear

    ■mGear 5.4.0: Facial Rigger 3.0, Anim Picker 2.0 and builds twice as fast(公式ブログ)
    https://mgear-framework.com/mgear-5-4-0/

    ■boneDynamicsNode(GitHub)
    https://github.com/akasaki1211/boneDynamicsNode

    CGWORLD関連情報

    ●Maya用スカルプトツールセット「CGE Sculpting Tool for Maya」リリース GPUベース、外部アプリ不要

    Morteza Ahmadi氏がMaya用プラグイン「CGE Sculpting Tool for Maya」をリリース。外部アプリケーションとの行き来を必要とせず、GPUベースで数百万ポリゴンに対応する本格的なスカルプト環境をMaya内に直接構築できる。
    https://cgworld.jp/flashnews/01-202610-CGESculptMaya.html

    ●無料のMaya用アニメーションツールキット「Animo V10.0」公開 リファレンス動画をビューポートに直接ドラッグ&ドロップ、Animation Slidersの新モードなど

    Ehsan Bayat氏が無料のMaya向けアニメーションツールセット「Animo V10.0」をGumroadでリリース。アニメーターが日常的に直面する反復作業を削減し、アニメーション制作そのものに集中できるよう設計。最新バージョン(V10および執筆時で最新のV10.5.4)では、500種以上の機能を一元管理できるTools Editorの新設やリファレンス動画の直接読み込み機能など多数の新機能が盛り込まれている。ライセンスは非商用のみならず、商用プロジェクトも含めて完全無料で利用可能。
    https://cgworld.jp/flashnews/01-202609-Animo.html

    ●COYOTE 3DCG STUDIO、MayaからBlenderへのキャラクター移植ワークフローのTips記事を公開 FBXでのインポート時にレストポーズが変化する現象を解決

    COYOTE 3DCG STUDIOのテクニカルアーティストチームが技術解説記事「MayaからBlenderへキャラクターを移植!レストポーズの罠」を公開。Mayaで作成したキャラクターデータをFBX形式でBlenderにインポートする際、キャラクターのレストポーズ(初期姿勢)が意図せず変化してしまう現象について、Mayaにおけるスキニングの内部構造を掘り下げて、その原因と解決策を解説している。
    https://cgworld.jp/flashnews/01-202609-Coyote-MayaBlender.html

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