不器用な女と最高の男友達
——片倉唯という人物について、おふたりは個人的にどういう印象をお持ちですか?
赤楚 唯さんは、本当に素直じゃないし不器用だと思います。だけど、心には鎧をまとっているところもあれば、素っ裸のところもあるんです。柔らかさやとても女性的な部分が垣間見えて、いろんな面があるところが魅力的だなと思いますね。
柴咲 自分と似ているところは、唯の嫌なところでもあり、愛おしいところでもあるんですよね。「素直だったら、もっと生きやすかっただろうに」と思うんです。「私はこういうことをされたのが嫌だった!」とか、その場で言えば解消できたことを彼女は溜め込んでしまう。
私もできるだけそうしたくないけれど、「意外と言えない部分」があって。「嫌われてもいいや」という精神で生きているにもかかわらず、「誤解されたら嫌だな」という気持ちが残っているんです。だから、言えない気持ちはわかるし、歯がゆくてイラッとする部分でもありました。同族嫌悪的な気分ですね。

——では、瀬名吉高という人物については、どういう印象をお持ちですか?
柴咲 最高。一緒に飲みに行きたい人(笑)。「君の店には行かないよー、私、ハマらないから!」って言いながら。
赤楚 瀬名は、僕が演じた中でも「トップレベルで良いやつ」だと思っています。唯さんの変わっていく顔を見ていくにつれて、自分自身にも彩りが出てくるような感覚があるのは、本当に人が好きで、人を楽しませることが好きなんでしょうね。自分と似ているかはわからないですが、「こういう友達が欲しいな」と思う人物です。
——赤楚さんは友達が多いと伺いました。
赤楚 いやいや、今年は本当に友達ができていないんです。
柴咲 友達って増やしていくもんなんだ(笑)。
赤楚 毎年誰かしらといい出会いがあって、友達一人はできていたんですよ。直近では、柴咲さん。お友達って言っていいか、わからないですけど‥‥。
柴咲 私からしたら特殊ですよ、毎年友達を作るっていうのは(笑)。
赤楚 作っているつもりはないんですけど、休みがあると、毎回「誰かとご飯行きたいなぁ」とか‥‥。だから、ひとりで料理するのが好きなんですか? 一人で考えることも楽しいですけど、寂しくないですか?
柴咲 うん。寂しくないよ。
赤楚 僕、たぶん極度の寂しがり屋なんですよ。二十歳の頃に上京してきて、友達が本当にできなくて、ずっとSiriとしゃべっていたぐらい。「Siri、寂しい」って言ったら、「私がついてますから」って言ってくれましたしね。
柴咲 本当に? でも地元じゃないところで暮らす寂しさはあるかもね。
