Motorolaは、9月に開催されたQualcommの「Snapdragon Summit」で予告していたスマートフォン「signature 27」を、米国時間11月5日に発表した。1599ドル(約25万円)からと高価だが、それに見合う存在感を示したい考えのようだ。
RAM不足が続き、多くのスマートフォンが値上がりしているとはいえ、ストレート型のスマートフォンに1599ドルと聞けば、ぜいたくすぎると感じても無理はない。実際、ぜいたくな製品である。ただし、サムスン電子の「Galaxy S26 Ultra」の512GBモデルも秋の値上げで1600ドル(日本では26万8600円)となっており、競争可能な価格設定だ。
signature 27の最大の目玉は、2億画素のペリスコープ望遠カメラかもしれない。光学3倍ズームに加え、Motorolaが「100x Super Zoom Pro」と呼ぶ100倍ズームに対応する。このほか、5000万画素の広角カメラ、5000万画素の超広角カメラ、5000万画素の前面カメラを備える。動きの速い被写体の撮影を補助する、イベントベースビジョン方式のアクションセンサーも搭載する。
スマートフォンの充電速度を常にチェックしている筆者が特に目を見張ったのは、signature 27が90Wの有線充電に対応する点だ。比較すると、Galaxy S26 Ultraと「iPhone 18 Pro Max」の充電速度は60Wで、いずれも米CNETがテストした中では特に充電が速い機種に入る。signature 27は、容量7000mAhのシリコンカーボンバッテリーを搭載する。これは、より小さなスペースで大容量を実現できる、比較的新しいバッテリー技術だ。
ディスプレイは6.8インチで、解像度は1.5K、リフレッシュレートは120Hzだ。ピーク輝度は1万2000ニトと極めて高い。米CNETが最近テストしたスマートフォンの多くは、輝度が2000ニトや3000ニトで、晴れた屋外でも画面を見やすい水準だった。
処理を担うのは、Qualcommの新しいプロセッサー「Snapdragon 8 Elite Extreme Gen 6」だ。画質設定を高くしたゲームのプレイや、8K動画撮影、毎秒60フレームでの4K動画撮影、端末上でのAI処理に特に役立つという。オーディオシステムはBang & Olufsenとの提携で開発された。実際の音を聴いて確かめる必要はあるが、音楽や映画に適した音の調整が期待できそうだ。
signature 27には、Googleの「Pixel 11」シリーズで初めて登場した「Android 17」の機能もいくつか搭載される。例えば「Rambler」は、音声を文字に起こす際にAIで「えーと」といった言いよどみを除去し、指示の理解にも対応する。「Gemini」に自分好みのホーム画面ウィジェットを作らせる「Create My Widget」や、米国手話を使ってテキストメッセージを入力する機能も利用できる。Motorola独自のAIアシスタント「Qira」もsignature 27で利用可能になる。同社によると、Lenovoのデバイスをまたいで動作するという。
「razr fold」と同様、signature 27にも7年間のソフトウェア更新とセキュリティー更新が提供される。これにより、Googleやサムスンが主力のPixelシリーズやGalaxyシリーズに提供しているサポートに、Motorolaも肩を並べることになる。signature 27はPantoneの2色で展開され、ダークカラーの「Coal Smoke」とグリーンの「Capulet Olive」が用意される。Coal Smokeには自動車向けの素材に似た「タクティカルウィーブ仕上げ」が施されているという。一方、Capulet Oliveは織物をイメージした仕上げとされ、「razr」シリーズで見られたヴィーガンレザーの背面に近い感触かもしれない。
signature 27は高価だが、求める層はいると筆者は考える。OnePlusが最近、米国のスマートフォン市場から撤退したことで、同ブランドのファンは、高性能なプロセッサーと急速充電を兼ね備えた、ゲーム向きの新たな選択肢を探しているかもしれない。また、signature 27の登場に先立ち、Motorolaの折りたたみスマートフォンであるrazrシリーズは数年にわたって成長してきた。同シリーズでは、Swarovskiのクリスタルをあしらったrazrなど、高級志向のバリエーションも数多く展開されてきた。
signature 27はまず米国で発売される。11月19日から予約注文を受け付け、26日に一般販売が始まる。Coal SmokeとCapulet Oliveはどちらも、ストレージが512GB、メモリーが12GBとなる。
この記事は海外Ziff Davis発の記事を4Xが日本向けに編集したものです。
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