「Devuan」をベースとする「Essora Linux」は、デフォルトのinitシステムとして「systemd」を望まないユーザーが一定数存在するとの前提に立って設計されている。「Linux」コミュニティーに深く関わっている人なら、この件に関して意見が分かれていることは知っているだろうが、Systemd以外のディストリビューションを好む人は少数派だ。とはいえ、Systemd以外のディストリビューションを見過ごすべきだという意味ではない。
その好例がEssora Linuxである。同ディストリビューションは「Devuan Excalibur」をベースとしており、名称は本質を意味する「Essence」と、ラテン語で時間や今を意味する「Ora」に由来する。このディストリビューションが自身に適しているかどうかは、所有するハードウェア環境や既存の枠にとらわれたくはないという意欲にかかっている。
Essora Linuxとは何か
Essora Linuxはデスクトップ向けのLinuxディストリビューションであり、「Fluxbox」「LXDE」「KDE Plasma」「Openbox」「SonicDE」といった複数のデスクトップ環境を提供している。筆者にとって最初の4つはおなじみだったが、SonicDEにはなじみが薄かった。
SonicDEは「KDE Plasma 6」をベースにしており、X11のサポート維持とinitシステムからの独立を志向したデスクトップ環境である。Essora Linuxの主な特徴は次の通りである。
事前構成されたOpenboxやJWMによる伝統的またはミニマルなインターフェース
12以上の言語への対応
ファイルマネージャーやターミナル、画像ビューアー、音楽プレーヤーなどの基本ツール
カスタマイズ可能なデスクトップ環境
高速起動
少ないシステムリソース消費
日常作業向けの事前構成ツール
独自開発のオフィススイート
一見すると、SonicDE版のEssora Linuxはダークテーマを適用したKDE Plasmaと酷似すする、シンプルなデスクトップOSである。実際に操作してみると、設定アプリに至るまでKDE Plasmaの操作感に極めて近いことが確認できた。しかし細かく調べていくと、KDE Plasmaのあらゆる側面が(微妙だ)異なるものに再構築されていた。

提供:Jack Wallen/ZDNET
何よりも、SonicDE版またはKDE Plasma版を選択している限り、オープンソースOSの利用経験者であればすぐになじめる仕上がりになっている。
パネルやスタートメニュー、システムトレイ、クイックランチャーなど、伝統的なデスクトップ構成を踏襲しているため、ログインした瞬間から直感的に操作できるだろう。また、旧式のハードウェアでも快適に動作する。実際2コアのCPUと3GBのRAMを割り当てた仮想マシン環境で検証したところ、はるかに高スペックなマシンで動かしているかのような感覚だった。
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