あと1ポイント。その獲得には、100kmを走り、ペナルティポイントを科されずにセッションを終える必要があった。コルトン・ハータ(キャデラック)はブラジルでのFP1で、その両条件をクリア。スーパーライセンスの取得に必要な40ポイントへの到達に向け、最後のハードルを越えた。
2026年F1第20戦サンパウロGP初日の11月6日(金)、ハータはセルジオ・ペレスに代わってインテルラゴスを31周、136km走行した。ポイント付与と資格要件の充足は今後、正式に確認される見通しだ。
最後の1点を巡る波乱、赤旗とピット入口で思わぬ一幕1
キャデラックは前戦メキシコGPのFP1出走をもって必要なポイントを確保したと考えていたが、過去のインディカーの成績を巡る国際自動車連盟(FIA)の把握ミスにより、実際には1ポイント不足していることが発覚した。その不足分を埋めるためのブラジルでの走行でも、途中で懸念が生じた。
セッション序盤、フレディ・スレイター(アウディ)がコース上で停止し、赤旗が提示された。この中断は、規定の周回数を重ねるための走行時間のロスにつながるだけでなく、ハータの行動が問題視されかねない場面も生んだ。ハータはセッション中断後、ピットレーンの入口を通り過ぎた。
もっとも、ライトパネルが赤く点灯したのはピット入口に到達する直前で、タイミング的に反応するのは難しかった。最終的に処分は科されず、ポイント獲得を妨げるペナルティポイントも科されなかった。
体調万全ならずも31周を完走、目標には0.275秒届かず
ハータはハードタイヤで走行を開始。序盤はロックアップに苦しんだ。その後、ソフトタイヤに交換し、予定していたプログラムを完了。自己ベストはチームメイトのバルテリ・ボッタスから0.904秒遅れ、チームが設定した目標タイムにも0.275秒届かなかった。
セッション後のメディア対応は、体調不良を理由に取り止めとなった。チーフ・レーシング・オフィサーのマーク・ハインズは「パドックでは体調を崩している人がかなり多いが、実は、彼もあまり体調がよくなかったんだ」と明かした。
「それでも、今朝はいい仕事をしてくれた。マシンに乗るたびに彼は自信を深めているし、今回も彼にとっていいセッションになったと思う」
一方のハータは、チームが公開した動画を通して、「自分自身の仕事もしっかり果たせた。予定していた走行プログラムをすべてこなすことができたし、何も問題はなかった」と振り返った。
初めて走行したインテルラゴスについても、「本当に素晴らしいサーキットだ!すごく楽しかった」と語った。
ハータは来季のレースドライバー候補の1人だが、バルテリ・ボッタスに代わる2027年の起用が確定しているわけではない。スーパーライセンスの取得は、チームが来季の昇格を検討するうえでの障害を取り除くとともに、それ以降も候補として残るための条件を整えることになる。
2026年F1サンパウロGPの初日FP2をトップで締め括ったのはアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)。2番手ランド・ノリス(マクラーレン)を0.253秒差で退けた。3番手にはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が続く結果となった。
FP3は日本時間11月7日(土)23時30分から、公式予選は同27時から1時間に渡ってインテルラゴス・サーキットで開催される。セッションの模様はフジテレビNEXTで生配信・生中継される。
