“デリカ”と呼ぶに相応しい実用性が魅力
デリカD:5の弟分として誕生したデリカミニは、軽カー界の主流となっているトールワゴンタイプのファミリーカーだ。2023年にデビューした初代は、半円月のヘッドライトのインパクトや、〝デリ丸。〟と呼ぶ個性的なキャラクター展開が功を奏し瞬く間に大ヒットとなった。
2025年に登場した現行は、そんな初代を色濃く踏襲した2世代目。ひとめでそれと分かるキャッチーな素性はそのままに、内外装から機能面まで幅広く見直し、日々の実用車としての使い勝手を向上させた。
デザインは初代を強く意識したものだが、グリルやバンパー、ボディ側面、リアまわりと各部進化。つねに眼にするインテリアでは、より機能的で高品質な仕上げを追求。積載物や乗員に応じてフレキシブルにかわるシートアレンジや両側スライドドアなど、使うほどに感じる実用性も踏襲。乗降性や荷物の積みやすさなど、日常車としての使い勝手は高く、足先だけでドアを自動で開閉できる機能や、ワンタッチ簡単開閉、予約ロック機能など、乗用車と遜色のない機能が多数備わる。
本格四駆車並の機能性はさすがにないものの、走行状況に応じたドライブモードセレクトを軽カーとして初搭載したほか、一般道から高速道まで対応する新ダンパーを採用と走行性も向上。四駆車では専用チューニングでより安定感のある走りを追求と、機能性向上も見逃せない。
グレードも2WD/4WD、NA/ターボと幅広く、カラバリもツートーン/モノトーンと多彩にありと選び甲斐がある。

【MITSUBISHI DELICA mini(三菱・デリカミニ)】
●全長×全幅×全高:3395×1475×1785〜1800㎜
●ホイールベース:2495㎜
●最低地上高:150㎜
●燃費(WLTCモード):19.5~21.0㎞/L
●乗車定員:4名
●車両本体価格:196万4600円~274万100円(2WD)/217万9100円~290万7300円(4WD)
TWO-TONE(全6色)
MONO-TONE(全9色)
初見では分からないほど初代に酷似しているとの声も聞かれる2代目だが、ヘッドライトやグリル、フォグ回り、側面の黒樹脂まわりなど、変更点は多数あり。より逞しいフォルムへと進化した。ボディカラーはツートーン6色とモノトーン9色の全15色から選べる。



デリカミニといえばの、愛くるしさと凜々しさを兼ね備えたルックスは新型でも健在だ。キャッチーな半円形LEDポジションを持つヘッドライトや、三菱のデザインアイコン「ダイナミックシールド」と呼ばれるフロントバンパー、正面左右の杭のようなデザインなど、初代に採用し好評を博した要素を踏襲。アレンジを変更し魅力を高めた正常進化版となっている。ボディ裾を取り囲むような裾部分の黒樹脂パネル加飾や、トレッキングシューズのソールをイメージしたというホイールなど、オフロード性を意識させる装備も備わる。ルーフレールほか、見た目と実用性を両立させたオプションパーツが充実している点も初代同様。ライフスタイルにあわせて楽しめる。


見た目には違いがないが、夜間にできるだけハイビームを維持し、対向車や先行車だけを眩しくしないように照射範囲を調整する「アダプティブLEDヘッドライト(写真)」はオプションだ。車名ロゴやフォグまわり、テールレンズ等も初代から進化。
デリカミニは、軽トールワゴンの定番となっている両側スライドドア車。開口が広いだけでなく、実際に足をかける地上からのステップ高が低めなため、乗り降りがしやすいなど、ファミリーカーとしてとても使いやすい。クルマに近づくと解錠、離れると施錠するオートロック機能や、スライドドアが閉まるまで待つことなく、施錠できる予約ロック機能も備わる。上級グレードでは、スライドドアがイージークローザー付きの電動式が標準装備となる。足先をドア下に差し込むだけで開閉できる、便利なキックセンサー機能もオプションで追加可能だ。ちなみに室内高は1400㎜と高い。小学生低学年程度の子どもであれば、車内で立ったまま着替えができるほど!空間の広さを確保するため、Aピラーの角度をさらに立ち気味とするなど、よりスクエア感のあるデザインに。







乗車定員は、前後2列の4名。ドリンクホルダーやトレーなど、1列目ほか、至るところに収納スペースが用意されており、荷室も大容量。後席が320㎜も前後にスライドするため荷物に応じて荷室を調整できる。なんと、27インチの自転車も積めるほど。開口サイズが広く積み下ろしも楽チンだ。3人、2人、1人モードと多彩なシートアレンジが可能で、汚れ物を気にせず載せられる樹脂ラゲッジボードやPVCのシートバック、撥水シートといった、アウトドア向き装備が備わる。エンジン始動時にメーターに表示される、何度も見たくなるオープニング映像も必見!


ACCと車線維持機能を併用しドライバーの負担軽減や運転支援を行うマイパイロットを筆頭に、衝突防止、検知警報、先行車発進通知、オートマチックハイビームなど、多種多彩な先進機能を搭載。真上から愛車を見下ろす映像で駐車できるアラウンドモニターや、デジタルルームミラーといった死角解消機能も必見だ。
初代デリカミニってどんなクルマ?


事前予約だけで1万6000台突破と、大ヒットとなった初代(2023年5月〜2025年9月)。三菱のデザインアイコン「ダイナミックシールド」や、半円形のLEDポジシ ョンライト、バンパー裾のスキッドブロックなど、 2代目にも続く特徴が多数採用されたトールワゴンだ。両側スライドや開口の広いドアなど、日常使いに長けた実用車として、月3000台以上のペースで売れ続けるなど、子育て世代を中心に広く支持されたが、販売期間は近年のクルマとしては極端に短い2年4ヶ月。

RVドレスアップガイドシリーズ Vol.192 ミツビシ・デリカD:5&デリカミニ より
