October 2024
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    【スカッとする話】長男の結婚式で長男嫁「お二人は他人ですので介護して欲しいなら2000万払って下さいw」私「じゃあいいです」永遠に他人扱いした結果w【修羅場】

    無事に式が終わり私がほっと胸を 撫で下ろしているとその空気を切り裂くか のように長男嫁が私たち夫婦の方を向き 言い放った後で面倒になるのは嫌だから 最初にはっきりさせておきますねお2人は 他人ですので介護して欲しいなら 2000万円払って ください彼女は鬼の首でも取ったかのよう に声を張り上げた義両親の方を見るとそれ に笑顔で頷いて聞いているそしてうちの 長男はと言うとバが悪そうな顔で俯いてい たわかりましたじゃあいいわ確認しておく けどあみさんにとって私たち夫婦は あくまで他人なのよね 2000万円決して出せない額じゃない けどあなたに介護なんてしてもらわなくて 結構よその代わり今後何が起こっても 私たちは一切あなたを助けないからそれ だけは覚えておい て私は今までの屈辱を晴らすべくはっきり と宣言し た私は美54歳の国家公務員仕事柄天金族 ではあるがここ10年近くは地区35年の 公務員用感謝の4階に住んでいる夫は責任 感が強く決して妥協を許さない気骨のある 人で職場では憧れの先輩だったある年の 医療会で共通の趣味である釣りがきっかけ で親しくなり付き合い始めて1年後に結婚 した夫とはかれこれ結婚してから30年に なる私たち夫婦には長男と長女がいる 共働きなので仕事が忙しかった時は子供 たちを私の実家か夫の実家に預かって もらうことも多かった子供たちには寂しい 思いをさせることもあったが2人とも素直 で優しい子に育ってくれたと思う長男は 大学で経営学を専行していたため将来は 会社経営をする夢があるようで大手の勝者 に就職した自宅からの通勤も可能だったが 私たちに負担をかけたくないと会社近くの 賃貸マンションで1人暮らしをしている 長男は昔から勉強はできて優等生だが人 見知りが激しく友達も少なくて自分の殻に 閉じこもりがちなタイプだった長女は 私たち夫婦が忙しかったせいもあり昔から お兄ちゃん子で思いやりがあって優しいが 引っ込み事案なところがあり大人しい性格 だった少女は短大卒業後地元の銀行に就職 し自宅から通勤しているこれまで長男は 奥手で彼女と呼べるような人はいなかった ようだが心境の変化でもあったのか30歳 を手前にしたある日私たちに紹介したい 女性がいると電話してきた母さん今度の 日曜日なんだけどどこかに出かける予定と か入ってないよね2人とも家にいるかな 彼女を紹介したいんだけど家に連れて行っ てもいい長男は心なしかはずんだ声で話し ているえそうなの次の日曜なら私も休みだ しお父さんも休みだって言ってたから 大丈夫よはるかも休みだから家にいると 思うしそれにしても両馬が彼女を家に連れ てくるなんて初めてのことじゃない私は 突然のことに少し驚いたが自然とエミが こぼれ長男が選んだ女性がどんな人なのか と期待に胸が膨らんだ仕事から帰宅した夫 にそのことを報告すると内行的な長男の 心配をしていたのだろうそれは良かったと ほっとしたように微笑んでいた長男が 初めて彼女を連れてくるのだから表なしに 祖がないようにと私は少し高級ドリップ式 のコーヒーを買うなど念入りに準備をした そして次の日曜日がやってきた午前10時 過ぎに玄関のチャイムが鳴ると私は心臓が 飛び出しそうなくらいドキドキしながら 玄関に向かいドアを開けたそこには長男と ブランドものワンピースを着ているスラっ と背の高い女性が立っていた彼女は少し 茶色に染めたロングヘアで少し派手めな 化粧をしており伸ばした爪には綺麗に ネイルが塗られている勝手に清楚な感じの 女性を想像していた私は思わず声を漏らし そうになったえこの人が長男の彼女なの ただ愛想はよく初対面の挨拶などは きちんとできたので礼儀正しく育ちのいい 女性ではないかと思い胸を撫で下ろした家 の中に真れると彼女はなぜか好奇溢れた 子供のような目つきで部屋の中を見回して いたそこへ奥の部屋で新聞を読んでいた夫 がやってきてお互い自己紹介をした私は 彼女にテーブルの席に着くように進め コーヒーを入れるために台所に向かっ たところであみさん馬とはどこで知り合っ たのかな夫は初対面の人と のが得意なのでいつもの調子でザラに 話しかけている夢さんとは父の会社の創立 30周年記念パーティーで知り合いました 彼女は笑顔を絶やさず滑らかな村のない声 で答えたそうだったんだお父さんが創業者 なのかいちなみにどんな会社を経営されて いるのかな夫はにをりおり興味心々のよう で前のめりになっている私がお客様用の コーヒーカップに入れたコーヒーを テーブルの上に出すとコーヒーの濃い香り が部屋に漂い彼女が軽く釈してきた父は ジュエリー丸岡の社長をしています私は それを聞いて思わずお盆をテーブルに 投げ出し身を乗り出したえそうなの ジュエリー丸を買って女の智はみがCMし ているあの有名な会社じゃああなたはそこ の社長令嬢ってことなの私は少し大げさな リアクションをしてしまったかと反省した 夫は一瞬何かを察したような顔をして遠く を見ているジュエリー丸岡といえば全国 展開している超有名な宝石点で年少50億 は稼いでいる会社というネットの記事を 読んだことがある 私の周りにも婚約指輪や記念日の贈り物を そこで買った人がたくさんいるはずだ そんな社長令嬢だなんてそれほどでもない ですよ彼女は謙遜して見せたがはめに 分かるほど上期限になりまんざらでもない 様子だうちの会社でジュエリー丸岡さんの 商品を扱っていて上司がパーティーに招待 されたんで俺も行さもらったんだ社長に 彼女を紹介されてお酒を飲んで話している うちにアニメの話題になって息統合し ちゃってさ彼女すごいんだぜ今アニメの 専門学校で勉強していて将来は アニメーターになりたいんだってそれから ずっと彼女のことが気になってしまって こないだ思いきって告白したら付き合って もいいよって言われたんで長男は無な少年 のように顔をあめながら話している長男が こんなに饒舌に喋るのは初めてのことなの でよっぽど彼女のことが好きなんだろうな と私まで嬉しくなった両馬も幸運よね こんな素敵な人に巡り合えてよかったわね 長男は頭を描きながら照れているその時 玄関のドアが閉まる音がした少女が外から 帰ってきたようだただいまお兄ちゃんの 彼女さんもう来てたんだ玄関にある彼女の 靴を見たのかそう言いながら長女は中に 入り長男彼女の顔を見て絶句し た はみあらはるかお久しぶりね長男の彼女は 今まで熱量がうせたかのように冷やかな目 で長女を見たえ2人は知り合いなの うん高校時代のクラスメイト 長女はそう言うとなぜか俯いた長女の態度 から2人はあまり親しくないように感じた 私あなたのお兄さんの彼女になったので よろしく一気に元気の亡くなった長女とは 反対に長男の彼女は優越感に満ちたような 顔をしているその場の空気はさっきまでの やかな雰囲気から一転して得体の知れない 緊張感に包まれていたそれから2週間後 長男から再び電話があった母さん昨日彼女 に結婚を前提にお付き合いしたいと告白し たらもう一度父さんと母さんに会いたいっ て言うから次の日曜日なんだけど時間 作れるかな長男は嬉しそうに私に問いかけ てくる えすごいわねあなたからプロポーズしたの 私は突然の急転開に業転したが長男の成長 を感じてなんだか私も頬が緩んでしまう 電話を保留にし夫に次の日曜日に予定が 入っていないかを確認すると問題はないと いうので長男に大丈夫と伝えたじゃあ またうへ来るのかしらね今度は何かご馳走 でも作らなきゃいけないわね私の胸は自然 と高なっていたいやそれがさ今度は外で 会いたいって彼女が言うんでどこかの レストランでも予約しようと思っているん だ長男が申し訳なさそうにぼそぼそと 口ごもるあらそうなのそれは残念だわ そんなに遠慮しなくてもいいのにね私は 彼女が今度を訪ねたら家事がどれほど こなせるかを見極めたかったので少し がっかりしたあれだけの会社のお嬢さだ から家事ができるとは到底思えないもし できないようなら家事については一実の蝶 がある私が手ほどきしようとも考え 張り切っていたのだそれにあの日以来長女 の元気がないようなので長女と長男彼女の 関係性も気になっていた 次の日曜日の夕方駅前にあるおしゃれな フレンチレストランで私たちは長男と彼女 に会うことになっていた私たちは普段休日 にほとんど外食することはなくしかも こんな高そうな店で食事するのは夫と結婚 してからはおそらく1度もない彼女はこの 店の常連客のようで今夜も彼女がこの店を 予約したらしい私たちは時間より30分 ほど早く店に到着した店内に入ると少し 正面を落とした円卓に白いテーブルクロス がくっきり浮かび上がっている壁に飾られ ている芸術品も全て高級そうで予約席の札 が多くのテーブルに置いてある隣の円卓を 見ると所作のスマートなソリエがお客と 会話を楽しんでいた私たちは案内された席 に無言で座っていたが 周りの雰囲気にけされた私には時間の経過 が遅く感じられ夫も仕切りに腕時計を見て いる松子と10分長男と彼女が店内に現れ た彼女は周囲の客よりも一段と高かそうな ドレスに身を包みダイヤモンドが散りばめ られたネックレスとイヤリングをつけて いる長男もグレーのスーツ姿でビシっと 決めたようだが正直なところ2人が並ぶと 月とすぽの差があり私は心の中で苦笑して しまっ た今日はわざわざこんなに遠くまで来て もらってすみませんとくのない笑顔を 見せる 彼女それにしてもあみさん今日はどこかの 国のお姫様みたいで素敵じゃない私はお 世辞ではなく本心からそう思っていたそう ですか このドレスは前年のモデルなんでそれほど でもないですよ今年のモデルじゃないんで 私的にはちょっと不満なんです けど彼女は周りにちやほやされることに 慣れているのか全く照れるそぶりがない それにしてもきらびやかで高級な アクセサリーだねそれもお父さんの会社の デザインなのかな夫はジュエリーに興味が あるようで早速色々と質問しているはい そうです今日もどれにしようか色々と迷っ ちゃって私は選ぶほどたくさん アクセサリーを持っているのかとあ然とし たが彼女は至って平然として答えている へえそんなにたくさんあるんだおめに かかりたいものだなそう言うと夫は意味な 笑を浮かべていたそうしているうちにフル コースの料理が次々に運ばれしばらくの間 私たちは美味しい料理にひを打った デザートを待っている間隣の席に座る カップルらしき客が夏休みはどう過ごすの という会話をしていたのが聞こえてきて それを聞いていたのか夫が口を開い たあみさんのお父さんは社長さんなんだ から夏とかはやっぱり秘書地の別荘へ家族 で出かけるんじゃないの ええその通りです私も幼い時からいつも夏 は軽い沢で過ごしています彼女は無邪気に 笑いながら答えたへえそうなんだすごいな 軽いざといえば確かブラックバスが釣れる 湖があったよな夫は私に同意を求めるかの ようにアイコンタクトを取ってきたそう いえば前にあの辺りへ夫と一緒に釣りをに 行った記憶があるああそうですその湖の そばに父の別荘がありますその後も義父の 話題で盛り上がり彼女は得意げにあれこれ と話をしていたそれから長男たち2人の 交際は順調に進み半年後に婚約することに なったユのは急な仕事の都合で双方の父親 は欠席となり私と長男嫁と義母で取りれた その席で私は長男嫁の口から衝撃的な言葉 を聞かされた私色々と考えたんですけど 両馬さんとは結婚式はあげますが入籍は 見送ろうと思ってるんです私はその一言に 絶しすかさずその理由を尋ねたどうしてな の結婚したら普通は入するんじゃ かしらどうしてって言われても別に理由は ないですがしいて言うならなんとなく入籍 することに抵抗を感じるんですよね信じ られないことを口にしているとは思えない 涼しい顔で彼女はそう答えた 抵抗頭が混乱して今にも消え入りそうな声 をあげる私すると彼女の母親がを早回しし たような高く世話しな声で横から口を挟ん できたそれより娘から聞いてびっくりした んですけどタクは公務員の感謝にお住まい なんですって建物も古くて部屋は狭いし 風通しも悪いみたいじゃない上の替の住人 の足音も聞こえるそうねそれに エレベーターもついてないそうじゃない 階段で4階まで上がって息が切れたと娘が 帰るなり嘆いていたわよもちろんそんな ところでうちの娘は暮らしたことがないん で親としてはもろ手をあげてこの結婚に 賛成してるわけじゃないんですよでもこの 子が彼と結婚したいって言うんで 仕方なく私は彼女の母親の皮肉混じりの人 を見下すような口調にイラっとした私たち 夫婦がこれまで感謝に続けているのには歴 とした理由があるそれに長男たちに結婚後 感謝に同居して欲しいとは一言も言ってい ない私は怒りをこらえながらなんとか冷静 さを保っていたところで住まいはどうする つもりな のとりあえずパパに駅地のタマで最上会に 3LDKの部屋を買ってもらってそこに 住む予定です彼女は自慢するかのように 答えるタワマンですって私は今日疲れすっ ときな声をあげた彼女の言葉にうき加減で 頷いている長男の態度は初めて彼女をうに 連れてきた時とは明らかに変わっていた どうやら完全にタを彼女に握られている ようださらに追い打ちをかけるように彼女 の母親が続けたそれにこないだ出された コーヒーも安い香りがして一口も飲め なかったって聞いてますわ人をもてなすん なら高級な豆からドリップするのがうちで は当たり前なんですのよと侮辱を含んだ 口調でそう言うとゲラゲラと笑い出した なんて失礼な人なのと私は頭から湯気が出 そうになったがぐっ唇を噛みしめた 思い返してみと長内嫁はあの日カップに口 をつけなかったので私はてっきりコーヒー が嫌いなのかと思い別の飲み物の方が 良かったかもと後悔していたしかし先日の レストランでは食後のコーヒーを飲んでい たためどういうことなのかずっと疑問に 思っていたのだ私は長内嫁の態度の表編 ぶりになんだか嫌な胸騒ぎがしていた今は 結婚に対する価値観も多様化しているので 長内嫁の考え方を一概に否定できないのは 分かっているただ彼女の言動に長男が心 から同意しているのかどうかはよくわから ない長男の気持ちを直接聞いてみればいい のかもしれないが親としてそこまで介入す べきことなのか私は迷ってしまった夫が 仕事から帰宅後能の席であった出来事を ありのまま伝え 私から話を聞いた夫は考え込んでいたが しばらくして真顔になり口を開い たまあ2人がそうしたいんならそれを尊重 するしかないよな母さんもいい加減に 子離れしなくっちゃな親だからって なかなか口を挟めない時代になったんだよ 夫の言うこともいりあるがこのままだと 長男がどこか遠くに行ってしまうのでは ないか私は胸がざわついたでも両馬の態度 を見るとあみさんに主導権を握られている みたいでなんだか悔しくて私は言葉にでき ない思いが込み上げてきて両手で髪を かきむしりそうになる母さん少し落ち着き なさい感情的に物を考えるのはやめよう じゃないか馬はもう大人なんだし自分の ことはちゃんと考えているよあまり心配し なくても大丈夫だよ夫は含みのある豊かな 怖で私をなめてくれたそれより母さん俺 からも大事な話があるんだこれから言う ことを冷静によく聞いて くれその後私は夫からある衝撃の真実を 聞い たそれから2ヶ月後結婚式当日を迎えた 結婚式は映画に出てくるような小高い丘に ある教会で取り行っれた教会の扉から現れ た長男嫁のウェディングドレス姿は目が くらむほど光り輝いていた長男が結婚する という現実にこれまでの様々な記憶が頭の 中に浮かんできて涙がこぼれ落ちそうに なったその後の結婚披露宴は長男嫁の父親 が所有する宿泊施設の広まで行われる予定 になっていた開始前に会場の控室に長男 長男嫁と双方の両親が顔を揃えていた無事 に式が終わり私がほっと胸を撫で下ろして いるとその空気を切り裂くかのように長内 嫁が私たち夫婦の方を向き言い放っ た後で面倒になるのは嫌だから最初に はっきりさせておきますねお2人は他人 ですので介護して欲しいなら2000万円 払って ください彼女は鬼の首でも取ったかのよう に声を張り上げた義両親の方を見るとそれ に笑顔で頷いて聞いている長男は罰が悪 そうな顔で俯いていたわかりましたじゃあ いいわ確認しておくけどあみさんにとって 私たち夫婦はあくまで他人なのよね 2000万円決して出せない額じゃない けどあなたに介護なんてしてもらわなくて 結構よその代わり今後何が起こっても 私たちは一切あなたを助けないからそれ だけは覚えておいて私は今までの屈辱を 晴らすべくはっきりと告げた私の隣にいる 夫も無言で頷いている長男嫁と義両親は私 の意外なに目を白黒させていた長男も何が 起こっているのか分からず思考停止になっ ているよう だそれから30分後結婚披露宴が予定通り 始まった円卓の上には美味しそうな料理が ずらりと並んでいる義父の会社の条約など の挨拶が終わりグラスにビールが注がれ 乾杯の温度に指名された夫がマイクの前に 立ち挨拶を始めた この旅はお忙しい中2人の結婚披露宴にご 列席くださりありがとうございます人と人 の縁は不思議なものです両馬とあみさんが 知り合ったのも何かの縁でしょうこれから も温かい目で2人を見守って ください夫が挨拶をしている間も長女は何 だかうを帯びた表情をしているはか大丈夫 でも悪いんじゃないあお母さん大丈夫よ ありがとう作り笑いを浮かべながら答える 長女やっぱり何か変だわ途中で一悶着あっ たもののその後披露宴は滞りなく終わった 結婚式から2ヶ月が経った私たち夫婦は 長男夫婦と義両親に話があるので疑実家に 伺いたいと伝えていた 私たちは時間より少し遅れて疑実家に到着 した玄関のチャイムを鳴らすと先にお酒を 飲み始めていたのか赤い顔をしたほろ酔い 気味の義父が出てきた話があるって言っ といてなかなか来ないので先に始めちゃっ たよさあさあ中に入って一緒に飲もうじゃ ないかあなんで2人ともスーツ姿なんだ 今日は公務でお父さんに用があり参りまし たのでお酒は飲めません私は気前とした 態度で答えたホムってなんだ義父は状況が 理解できていないようだ丸岡大吉さん裁判 所から脱税の疑いで税務強制調査の令嬢が 出ておりますただ今から調査を開始します その言葉にア然とする義父玄関から 折りたたんだ段ボールを抱えた左々感が 次々と家の中に入ってきた私がリビングに 入ると義母は何が起きたのか理解できてい ないようで負けに取られてポカンとして いるのが見えた長男夫婦も口をあぐりと 開けていたおおいやめろそんなものを私は 聞いておらん何勝手なことをしてるんだ 義父は興奮のあり言葉がうまく出てこない 様子だ丸岡社長これは強制調査なので拒否 権はありませんよタスの引き出しの中や 冷蔵庫の中など家中を探し回る左々官たち しかし家の中からは怪しいものは一切 見つからなかったほら見てみろ私は脱税 なんかしていないとんだ濡れだ笑わせるな に強気になった義父が叫ぶその様子も想定 内なのか夫はそれを無視して部下に電話を かけているようだ私だ軽井沢の別荘の方を ガサで開始してくれどうしてそれを顔面 蒼白になる義父その時それまで黙って口を 開けていた長内嫁が膝から崩れ落ちたそれ を見ていた長男が 大丈夫かと彼女を抱えるようにして 起き上がらせた私のせいよ私が余計なこと をベラベラと喋ったから彼女はおえまじり の金切り声をあげて泣き始めたあみさん それは違う確かにあみさんから聞いた情報 は役に立ったけど我々は長い月日をかけて かこたる情報を集めていたんだ今回も税の 剣技が固まったために調査に踏み切ったん だよただ統計的に自宅ではない他の不動産 にお金を隠すケースが多いので今回も別荘 が怪しいとあらかじめマークしていたんだ ここでむせび泣いていた長内嫁が 立ち上がり義父のとろへ歩みより問いかけ たパパ脱税なんて嘘でしょそんなことをし てないわよねだってパパは私に自分に正直 に行きなさいって小さい時から言ってた じゃないだからその言葉を信じて私は夢で あるアニメーターになろうと決心したの嘘 って言ってよなんで黙ってるのどうして何 も言ってくれないのよ彼女は涙で顔を ぐしゃぐしゃにしながら義父に訴えかけて いるが義父は黙ったままで立ち尽くして いるすると彼女は夫の足元に移動座をした お父さんどうかパパを見逃してもらえない でしょうかパパがそんなことするはずない んですあんなに優しいパパが罪を犯す なんてありえないどうかお願いします 泣き疲れかれた声で助けを求める彼女の顔 を見ながら夫は無言で首を横に振った次の 瞬間夫のスマホに着信が入ってきたスマホ の画面をて夫はスピーカーに切り替え電話 に出た括間別荘から現金や通帳印鑑裏長部 の入ったパソコンなどが見つかりました 義父はそれを聞いて観念したように手で顔 を覆った丸岡社長納税は国民に貸された 義務だ我々の仕事はたえ身内であろうと 脱税する人間を告発することが使命なんだ 隠しは在で自己破産しても納税義務は一切 免除されないここから先は検察司法の判断 に委ねることになるが罪は償わなければ ならない夫の言葉を聞き義父はそのまま膝 から崩れ落ちた調査が終了した夫と外の 左々官は義父を連れて疑実家を後にした それと入れ違いに長女が疑実家に入ってき たすっかり途方にくれた様子の長内嫁に 長男が優しく声をかけたみには何の罪も ないこれからは僕が支えていくからそれを 見ていた長女はとめるような強い口調で 叫んだお兄ちゃんその女に騙されちゃだめ よはるかどうした何わけのわからないこと 言ってるんだよ長男は思いもよらない女の 言葉に面食らっているようだその女は私 からお兄ちゃんを奪う目的のためだけに 結婚したのよ長女の強い動きをはんだ告白 に一瞬その場が凍りついたそれを振り払う かのように長内嫁が口を開い たはるか何を根拠にそんなネモハもない ことを言うのかしらと長所を含んだ怖で 問いかける 証拠ならあるわそう言うと長女はスマホを 取り出し録音されている音声を再生した その音声には長女と長内嫁の通話内容が 記録されてい たあんた久しぶりにあっても尺に触る顔し てるわよね高校の時から優秀なお兄ちゃん がいないと何もできないくせにいこぶって てむかついてたのよねだからあんたが1番 にしているお兄ちゃんを取ってやったわよ それにしてもあんたの兄貴も単純ね ちょっと思ぶりな態度をしたらすぐに好き になっちゃうんだからさこれは暇つぶしの ゲームみたいなものだわこのことは家族に は黙ってなさいよいいわね分かったわ音声 を聞いた長内嫁の顔はみるみる青めていっ たそんなみ嘘だよなそれじゃあ今まで僕を 騙して楽しんでたのか怒りのありか両手の 拳をぐっと握りしめて声をあげる長男無言 のまま俯く長男嫁実は前日の夜私は長女の 部屋に行き背負っている悩みを共有して ほしいとお願いをしていた長女は覚悟を 決めたのか私に長内嫁とのこれまでの関係 など全ての事実を話してくれた私はマを じして声を張り上げたあみさんこれは一体 どういうことかしら私の大事な子供たちを 他人のあなたが苦しめているのはもうこれ 以上親として黙っておけないわいい加減に しなさいそれにお母さんどういう子育てを されてるんですかあなたは私たちの生活を みすぼらしいと散々笑ってけどあなた方の 今の生活も風然のとしですよお父さんの 財産は全て国に差し押さえられますから 2人はがっくりとうれて四つばになり越を あげていた義父の所得隠しは5億円もあり その後の裁判で懲役2年の実験判決長課税 については法人税と住民税及び長金金を 合わせて2億円の納付が決まった義父の スキャンダルはまたたくにニュースや SNS上でも拡散しジュエリー丸岡はすぐ に経営破綻に追い込まれた息子は彼女との 婚約を解消した義母と長内嫁は岐阜名義の 実家や別荘などの財産を差し押さえられ 全てを失うことになったこれまでまともに 働いたことがなかった2人はその後も親戚 の家を頼る以外はなくどうにか頼み込んで 火星不扱いで居ろしていると噂に聞いて いるあれから5年が過ぎた夫と私は国税局 を定年退職し退職金とこれまでコツコツと 貯金してきたお金でハワイに土地と家を 買い移住することにしたこれは結婚当初 から2人で決めていたことでありヨセは ハワイで過ごすことを生きがいに一生懸命 やってきたのだ夫はこれまで多忙を極めて いたのでのんびりと大好きな釣りをし ながら毎日楽しく過ごしている私は趣味 だった料理の腕を生かし自宅の1階を回送 し和風喫茶を開いた現地の人にも好評で あり毎日その店でお客さんと楽しい時間を 過ごしている昨日久しぶりに長男から絵 はきが届いた裏面には2人の近況が書いて ある長男は昇進し転勤になった先で新しい 出会いがあったらしくそのうち彼女を連れ てハワイに行くよと書かれていた長女も 銀行の後輩と付き合い始めたようで何やら 幸せそうだ家族の各々が模索しながらも 自分らしい生き方を見つめなし幸せに 過ごせている私はこれからも意義な人生を 送りたいと思って いる勘の悪いばあさんねもっと役立つもの 送ってきなさい よ今月も長男夫婦に食料を送ってあげたと いうのにこの嫁はお礼の1つもない私は腹 の底からマグマのように湧き上がる怒りを 必死に抑え込ん だああそうでした ねこの女に思い知らせてやらなければいけ ないそう思った私はある計画を実行に移し た私の名前は洋子数年前に夫に先立たれ今 は1人で暮らして いる息子の亮太と娘の美子は2人とも結婚 して家を出て いる少し寂しさはあるが子育てが人段落し て気が楽だ第2の人生が始まったと思い 1人の時間をそれなりに楽しんでいただが そんな平穏な日々を脅かす出来事が起こっ た母さん俺リストラされちゃった よと 沈んだ声で息子から連絡が来たえリストラ 一体何があった の驚いた私は亮太を問い詰めると人員整理 と称してリストラにあったようだっ た新卒で入社してからずっと勤めてきた 会社なのにこの先どうやって生きていっ たらいいかわから ないと太は言い激しく落胆してい た涼太は今年43歳になったばかりで誰も が知っている大企業に務めていた妻のか さんは亮太より5歳年上の専業主婦で子供 は5人もいる1番上の子は二十歳だが 末っ子はまだ3歳だこれから子供にお金が かかるっていうのにリストラなんて 今まで何不自由なく生きてきた亮太にとっ て初めて訪れた大きな壁 だかなさんはなんて言っているのと私は 聞い た今までずっと亮太の稼ぎで整形を立てて きたのだ突然リストラと言われてかなさん だって同様しているはずだ私の質問に太は はリストラなんてひどいって会社に文句 言ってたよこんな状況だしかなに働きに出 てくれって頼んだんだけど喧嘩になったん だカナは俺と結婚してからずっと専業主婦 だっただろう今更どんな仕事をすればいい んだって怒らせちゃってさ俺が不ない ばかりに情けない よと力なく言った そうだったのきっとかなさんも不安なん でしょうねでも今まで通りの生活を続ける のは難しいでしょこれからどうする の私の問いかけに亮太はため息をつき ながら落ち込んでも仕方ないから早く最 就職できるように頑張るよ子供もこれから お金がかかるし俺が働かないと生活ができ ないからさ落ち着くまで 俺とカナで働いてなんとかやっていくしか ないと思ってるんだけどでもカナが働いて くれるかどう かと不安そうに呟いた私は親としてなんて 声をかけるべきか悩んだ説得するしかない わよね夫婦で頑張って乗り越えないと私に できることならするから何かあったら言っ てちょうだい 結局そんな月並みなことしか言えなかっ たそうだね話し合ってみるよ ありがとう何かあったら連絡をするという 約束をしてから電話を切ったが心配だ亮太 は優しくて責任感が強い成人してすぐに家 を出て就職が決まってからは 俺はもう親に面倒を見てもらうんじゃなく て面倒を見る側だから自分の家族も父さん も母さんも全部面倒見られるくらい稼ぐ からと頼もしいことを言ってくれていた 結婚して子供が5人になって大変なのに 私たちの生活を気にかけてくれる優しい 息子だだから太が困っているならできる ことを何でもしてあげたいそんなことを 考えていたら珍しい人から電話が来 たお母さんお願いがあるん です亮太からリストラを報告された数日後 かなさんから連絡が来たかなさんから連絡 が来るなんてびっっくりしたわどうしたの と聞くとかさんは興奮したように一気に 話し始め た亮太が会社を首になったって聞きました 私に働けって言ってきたんですよありえ ないですよね下の子はまだ小さいのにどう やって働けって言うんですか一生幸せにし てくれるって約束したのに嘘つき男ですよ ねとかさんに同意を求められ私はうえて しまった義の母親に夫の文句を言うって どういうつもりなの かしら実はかなさんとまともに会話をした のはこの時が初めてだったのだかさんはバ 位置で亮太とは2回目の結婚だった離婚し た理由は姑とうまくいかなかったからと 聞いていたので私なりに気を使いあまり 交流を持たずに過ごしてきた初めて知った かさんの人間性にびっくりしたがきっと こんな状況だから正気を保てずにいるのか もしれない愚痴の1つや2つくらい聞いて あげなければかわいそう だ聞いたわ息子が迷惑かけてごめんなさい ねと私が亮太に変わり謝罪をした本当です よ大迷惑です子供が5人もいるのに リストラなんてお金がかかるのに そう言ってかなさんはため息をついたどう やら亮太はかなさんの説得に失敗したよう だかさんが不安なのは分かるわ突然 リストラなんて言われて働いて欲しいと 頼まれても困るわよねでも涼太は今まで 家族のために頑張ってきたでしょこういう 時こそ夫婦で支え合わなければいけないと 思う けど私なりに気を使い言葉も選んだつもり だったがそれって私が今まで頑張ってな いって言いたいんですか私が妻として亮太 を支えてないと言いたいんですかとかさん の気分を害してしまったやってしまった私 は内心大慌てだった太の助けになればと 言った言葉だったが逆効果だったようだ私 のせいで2人の仲が悪くなるなんてそんな 最悪の事態だけは避けなければならない そうじゃないのよ私の言い方が悪かったわ ごめんなさいと私はかさんに謝罪した余計 なことは言わず黙って聞き役に徹した方が 良さそう だそれならいいんですけどそれよりも電話 したのはお願いがあったからなんです担当 直入にいますがこれから色々と大変なので 援助してもらってもいいです か私の謝罪で気をよくしたかなさんは本題 に入った連絡してきた理由は私に仕送りを してほしいという内容だった両とは お母さんに迷惑かけたくないって言ってた んですけど正直そういう状況じゃないと 思うんです私は両親に頼れないので頼れる 人ってお母さんしかいないんですよ ねとかなさんは淡々と言ったかさんは1人 っこでご両親は随分前に亡くなっている 親戚は遠方にいるらしいが現在は全く 付き合いがないそうだかさんからのお願い に私はええ平和に幸せに暮らせるように私 にできることなら何でもするから遠慮せず に行ってちょうだいじゃあこれから毎月お 願いします 件を済ませたかさんは満足したのかすぐに 電話を切ったまだ聞きたいことがあったの に一方的に電話を切られてしまい呆然とし た援助って一体どうして欲しいってことな の かしら詳しい内容を聞く前に電話を切られ てしまったすぐにかけ直したがかさんは 電話に出なかった1人で悩んでも答えが ので娘のみに相談してみることにしたえ お兄ちゃんが リストラとみよ子は大きな声をあげて目を 見開いた私はみよ子が手土産に持ってきて くれた洋子や和菓子をお皿に乗せて テーブルに並べたそうなのよあなた聞いて なかったの ねと私が聞くとはきながら我がに手を 伸ばした聞いてないよ私には言ってこない と思うきっと余計な心配をかけたくないん じゃないかなてかお兄ちゃんがそんな大変 な状況なのにかなさんひどく ないみよ子は呆れたように言って和菓子を 放ったあめっちゃうまいお母さんこれ食べ てとおいしそうに食べるみよの姿を見て頬 が緩んだ何でもはっきり言うみを見て胸が すく思いだっ たきっとかなさんは突然のことでびっくり しちゃったのよ子供5人抱えて夫が リストラなんて人間あまりに予想害のこと が起こると冷静になれなくなるんじゃない かしらと私が言うとみこがため息をつい たお母さん優しすぎるよ 私は前から思っていたけどかなさんて礼儀 がなってないというかだいぶ失礼な人だよ お兄ちゃんの奥さんだから今まで我慢して たけど私はあまり好きじゃ ないと言って不されたように口を尖らせた まるで大好きな兄を取られていじけている 子供だあらあらお兄ちゃん思いの優しい妹 がいてりょたは幸せね 確かにかさんは少し気難しい人だと思う けど家族なんだからそんな風に悪く言っ たらだめよ私はそう言ってみよ子をなめた みよ子は納得いかないような様子でだって お兄ちゃんが頼りたくないって言ってるの に炎上を頼むなんて図々しいじゃん子供の ためと見せかけてかさんが働きたくない だけのような気がするなそもそも4人も 子供を連れて再婚できただけでも お兄ちゃんに感謝の気持ちを持ってほしい けど ねそうなのだカナさんは松一4人の子持ち だったのだ5人の子供のうち1番下の子供 だけが亮太の実施だ出会いは亮太の職場か さんは亮太の会社の派遣社員だった親しく なり子供が4人いると知った時はも びっくりしたようで私たちに相談してき たお兄ちゃんが親しくなった以上は責任を 取らなきゃいけないって言い出した時は びっくりしたよね1回食事に行っただけで まだ付き合ってもいないうちからそこまで 悩むってどんだけ真面目な の子供のことを考えたら生半な気持ちでは 付き合えないって言ってたわよね両 たらしいわね 正直なことを言うと心配でたまらなかった 口出しをしたくなる時もあったが子供が 選んだ人なら応援するべきだと自分に 言い聞かせた当時はみも兄が選んだ人を 否定するようなことは一切言わなかった しかし時間が経ちみの心境に変化が起こっ たようだだけどさ私は後になって反対すれ ばよかったって後悔した よとかなさんに対して今まで溜まっていた であろう不満を吐き出し始め た美子は今年40歳で子供は2人ずっと 憧れていた弁護士という夢を叶えて バリバリ働いているそんなみが実はかさん からずっと意地の悪いことを言われ続けた と語りだし たうちは共働きだけど生活区でそうなっ てるわけじゃないってお母さんも知ってる でしょ私は仕事が好きだし夫も理解がある し夫婦で仕事と家庭を両立しながら頑張っ てるんだだけどかなさん曰く夫だけの稼ぎ で暮らせないのってかわいそうなんだって 私は憧れてた食につけて幸せだから全然 かわいそうじゃないんだけどねそう 言い返したら働いてばかりで家を開けて 子供がかわいそううって言われるのよ成長 を見る機会をたくさん逃してるってさ何 言われても別にいいけどそんなこと言われ 続けたら気分は良くないよねだから最近は ずっと無視して関わらないようにしてたん だとみよ子は笑いながら言ってきた仲良く やっているとばかり思っていたがそんな ことがあったなんて私はショックを受け た私の知らないところでそんなことがあっ たなんて気づかなくてごめん なさい申し訳なく思い謝るとみよ子は私の 肩を優しく抱き寄せ たお母さんがなんで謝るのよそうやって すぐ自分を責めるんだからあのね人と人の 間に起こることの全てを把握するなんて 無理だよ知らないことがあるのなんて 当たり前なんだから気にしなくていいの ところでお母さんの言ってた相談って 何そうだ話が脱線してしまったが相談が あってみに来てもらったのだ実はかなさん から具体的にどうして欲しいと言われて ないのよまた機嫌を損ねることは避けたい から何をしたらいいかしらと私は早速本題 に入たかさんがお母さんに援助を頼んだ ことお兄ちゃんは知らない でしょとみよに聞かれたので私は頷いた 知らないと思うわ私からは言ってない亮太 に援助するって言っても断られるのが目に 見えてるから内緒でやろうと思ってるんだ け私の言葉にみよ子は納得したように頷い ていた兄がどういう性格かもよく分かって いるのだそうなると現金はだめだね お母さんがかなさんにお金を渡してた なんてことがばれたら大変なことになり そうと美子が断言した正直なことを言うと 金銭的援助が1番いいのではないかと考え ていたしかし亮太の性格を考えるとお金は トラブルになることが分かりきっていただ から相談したいと思ってね 万が一太にばれたとしても負担に感じない 範囲での援助というのが全く思いつかない のよいくらかなさんに頼まれたからって太 の気持ちを無視して勝手なことはできない し ねと言うとみも頭を悩ませているようだっ た親に迷惑をかけるながお兄ちゃんの口癖 だもんねってなるとお金以外でできること か難しい な腕を組んで唸っていたかと思ったら みよ子は思いついたように顔をあげたおじ さんのところのお米を送るのはどうと みよ子は目を輝かせていった私の弟の賢二 は田舎で農家をしている祖父の台から続く 大規模な農家でが後を継ぎ今ではの子供た も として頑張ってくれているらしい昔はうち にもお米をたくさん送ってくれたが子供が すってからは断っていたちょうど最近趣味 で作った野菜をもらってくれという連絡が 来たばかりだったああそうねそれなら亮太 も負担に感じないかもしれないわ ねみこにせかされて早速事に連絡をした 事情を話すと健二は2つ返事で協力すると 言ってくれた私の名前で毎月お米と野菜を 送ってくれるというので私から弟に毎月お 礼をするということで話がまとまっ た電話を切ってから私は安心して体の力が 抜け たこういう援助ならお兄ちゃんに隠す必要 ないんじゃないおじさんのところで余っ てるからもらってほしいっていうのはど 食べ盛りの子供が5人もいたらお米と野菜 ってすごく助かると思うし確かにみこの 言う通りだこそこそやる必要はない翌月 健二から米と野菜を送ったという連絡が来 たので私は急いで亮太に連絡をしたみよに アドバイスされたように発想してから連絡 することにしたのだすでに送っていると なれば受け取ってくれるんじゃないかと 思ったからだだが亮太は援助と言った途端 に嫌悪感を荒にしたいいよ迷惑かけたく ないからさ自分の生活は自分でなんとか するから大丈夫だよという返事が帰ってき たでもそれは予想通りの反応 だそれがご近所さんに配っても余って るってケンジが困ってるのよみよは 取り寄せてる野菜があるとかでいらないっ て言うし私は1人だからたくさんもらって もダメにしちゃうからケンジも趣味で作っ てるとはいえ自分が育てた野菜に思い入れ もあると思うの捨てることになるのは かわいそうだから亮太が良ければもらって くれない かしらなんて言えば亮太が拒絶しないか ずっと考えていたので すらすら言葉が出てきたそんな私の言葉を 太は素直に聞いてくれ たそういうことだったらありがたく 受け取ろうかな実は最近子供がよく食べる せか食費がとんでもない学だったんだ ありがとう助かる よ亮太の嬉しそうな声を聞けて私は安心し たがやはりどことなく元気がないように 感じる聞くと転職活動がうまくいかない ようで疲れが溜まっているよう だ今は昼夜バイトかけ持ちしてなんとか やっているけど貯金に手をつけてる状態な んだ早く就職先を見つけないと前の職場と 同じ条件で探すとなかなかなくて ね条件を下げることは嫌なの多少下げても 今よりはいいんじゃない のすると太はため息をつき暗い声で耳を 疑うようなことを言っ た実は心配させたくなくて黙ってたんだ けどカナが給料が下がることは許さないっ て言ってるんだリストラされたって言った 時から一生幸せにするっていう約束を守れ ないなら離婚だって言われているん だ私はびっくりして聞き返してしまったえ 離婚するって言われたの本当に ああ本当だよ母さんに言われたように夫婦 で話し合っていこうと思ったんだけど離婚 の一点張りで無理だったとにかく家族の ために頑張る よそう言って力なく笑う亮太がかわいそう で仕方がなかったリストラという理由で 不安になるのは分かるだがだからって離婚 だなんてあんまりじゃないかそんな気持ち を心の奥底に押し込めたかさんの言い分に 怒りを感じたが亮太と5人の孫を今まで 支えてきてくれたのだから感謝の気持ちを もたねばしかしその抑え込んだ怒りを破裂 させるような事件が起こった亮太のところ へお米と野菜を送るようになって数ヶ月が 過ぎたケンジはお米を35kmも送って くれているそうだ毎月亮太から私と健二へ 礼の連絡が来ていたがかなさんからは一切 連絡がなかっ た普通お礼の1つくらい言わないかなさ んって本当に礼儀にかける人だねと美子は 怒って 今すぐにでもかさんに連絡をして文句を 言いそうな勢いだったので必死になめた姑 なんて嫌われる生き物なのよ私は気にし ないから大丈夫 そもそも亮太のためにやっていることだ からかなさんからお礼がなくたっていい のみよ子は最後まで納得がいかない様子 だっ たそんなやり取りをして った頃かなさんから電話が来 たもしもしお母さん援助お願いしたのに スルってひどいんですけど何でもするって 言ったのは嘘だったんですか電話に出る なりかさんは一方的にまくし立ててきた何 を突然約束通り援助しているわよ毎月お米 と野菜が届いてる でしょ私はかさんの見幕にびっっくりし ながらも冷静に対応したは何言ってるん ですか嘘はやめてくださいあの食材はおじ からだって亮太が言ってました嘘ついても 無駄です よかなさんは私の言っていることを信じ ないどころか嘘つき弱りしてき たかなさんちょっと落ち着いてちょうだい その食材は田舎で農業をしている弟に私が 頼んで送ってももらっているものなのよ私 は代わりに弟が必要なものをお礼として 毎月送っているのこういう形の援助ならお 互い負担にならないと思ったんだ けどそう言った途端カナさんは思いっきり 鼻で笑いながら言っ た勘の悪いばあさんねもっと役立つものを 送ってきなさい よかさんのに私は耳を疑ったあすみません つい本音 がそう言って笑うかさんに私は言葉を失っ た口では謝っているが悪びれた様子は一切 ないあなた今なんて言ったの聞き間違いか と思い反射的に聞き返してしまったが聞か なければよかったかなさんの口から出て くる言葉は心ない言葉のオンパレードだっ たじゃあ物分かりの悪い人でも分かるよう にはっきり言いますねもっと実用的なもの を送ってほしいんです援助が食材って戦事 中じゃないんだ からかなさんの口ぶりにすごく腹が立った が必死で我慢した低レベルの争いをしても 何の意味もない 私は大きく息を吸って吐き怒りを抑えた そしてかさんに疑問をぶつけ た食材じゃ不満だったということかなさん にとって実用的なものって何なの かしらするとかなさんは面倒くさそうに 吐き捨てたこんな分かりやすく言ってやっ てるのにわざわざ言わないと分からないん ですかって言えばお金以外にあります叔父 にお礼とか送ってる余裕あるならこっちに お願いしますあなたの息子のせいで私は 生活区を強いられてるのに援助が田舎の 食材ってなめ すぎかさんの言葉を聞いてその口を今すぐ 塞でやりたい衝動を抑えるのが大変だっ た私は必死に理性を保ちながらかさんに 言ってやった 随分乱暴な言い方ねあなた亮太の気持ちを 考えてるのあの子は金銭的な援助なんて嫌 がるはずよ自分が被害者のように言って いるけど今まで頑張ってきた夫を支えよう という考えはない の私の言葉にかなさんは声をあげたはあ なんで私が責められなきゃいけないの あんたの息子が会なしだからからこんな ことになってるんですけど今の時代妻は夫 を支えるべきとか古すぎ今まで通り黙って 私の話を聞いてればいいのとりあえず 鬱陶しいから余計なこと言わずに黙ってて くれます か ああこの人に何を言っても無駄だ私がかな さんの機嫌を損ねないように対応していた 結果上がらせてしまったきっと彼女の中で 私は警視してもいい存在だと判断したの だろうごめんなさいね家族をコケにされて これ以上黙っていることなんてできないわ 今まで息子のために気を使ってきたけど 今後あなたなんかに気を使うのはやめるわ ね思いやりのない相手に思いやる必要は ない太のためにも私はした態度で接する ことに決めたしかしそんな私の態度がか さんの怒りを増幅させたよう だはそんな態度でいいんですか私がどうし て離婚したのか知らないわけじゃないです よねお母さんがそんな態度なら私にも考え があります よかさんは遠回しに離婚をちらつかせてき たなんて下品な女性なのだろう あなたそれ本気で言ってるの頑張っている 夫を支えるどころか義の母である私を脅す なんて人間性を疑うレベル ね私が吐き捨てた言葉にかなさんはレカの ごとく怒り狂ったうざあんたが気が効か ない援助なんてしてくるからこんなことに なってるんだけど意見なんて求めてないの にいちいちうるさいあんたは私に約束した ことを守ればいいの 約束私が首をかしげるとかさんはいらつい たように声を荒げたできること何でも するって言ったでしょ自分が言った言葉の 責任取って くれる確かに何でもすると言ったことを 思い出したそうねそんなことを言っていた わねでも言葉の責任と言ったらあなたも私 に対するに責任を持てるの かしら私がそう言うとかさんは思ったこと 言ってるだけなのに責任とか言われても 困りますとりあえず来月からは気を聞かせ てくれますお母さんの誠意を見せてくれれ ばいいん でと言って一方的に電話を切った受から 通話終了を知らせる音がしれたなんて自分 かてな女なの だろう腹の底から湧き上がってくる怒りを 必死にこらえた怒りのままに行動をしては だめだこんなろでもない嫁から息子を守ら ねばならないうまくいくかわからないが私 ができることをするしかない 翌月準備が整った私は行動をし た母さんうちに来るなんて珍しいね いらっしゃい私は亮太の家にお邪魔した あらかじめ亮太の都合のいい日を確認して おいたのだリビングに通してもらい ソファーに腰をかけた無理を言ってごめん なさいねかなさんと子供たちは来てくれて 嬉しいよかはママ友と出かけるって子供 たちはみんな学校だよ下のは保育園に さっき連れて行ったところそういえばおじ さん何かあったの毎月着てたお米と野菜が 焦げ届かない から私が今月は送らないようにと健二にお 願いをしていたのだ今日はそのことできた のよこれを受け取ってちょうだいそう言っ て私は封筒を亮太に差し出した太は減そう な顔をしながら受け取ったので かさんに頼まれていたお 金もっと役に立つものを援助してくれって お願いされたのよお米と野菜なんて戦事中 じゃないんだからって怒られちゃってね気 が効かなくてごめんなさい ねと封筒の中身が現金であることを告げる と亮太の顔が険しくなった私はかさんとの やり取りを全てに告げた太は私の話を聞き 終わった時は怒りで震えてい たかがそんなことをやっぱりお金に困って たの か私は涼太の発言が気になったやっぱ りってどういう ことすると亮太は思いを開い たかには生活費はで毎月30万足りない分 は家族カードを渡して使うように言ってい たんだ毎月何10万ものカードの請求が あってかが言うには子供が食べ盛りで食費 がかかってるってそう言われたら信じる しかないから我慢してたんだでもリストラ になって節約をお願いしても無理だと言わ れるしおじさんからの援助が始まっても 請求額は減らないどころか増えてて おかしいと思ってカードの利用迷彩を見 たらかに嘘を疲れていたことが分かったん だ嘘ってどんな 嘘私が聞くと亮太は悔しそうに唇を 噛みしめ た若い男性がいるカフェに入り浸っていた ん だそのお店はただのカフェではなくメンズ カフェと呼ばれているらしい様々な キャラクターになりきった若い男性たちが コンセプトに沿った世界観の店内で接客し てくれるそうだ一緒に写真を撮ったり ゲームやお酒を楽しめるというのが売りの 場所かさんはそこで毎月何10万と使って いたというの だリストラされて生活リズムが変わった ことで気づいたことがたくさんあるんだ 昼間から酒をのみに出ていることが分かっ たり長男に子供の面倒を押し付けて家を 開けていたり 今まで信じて家のこと子供のことを任せて たけど俺は騙されていたみたい だうれながら話す亮太の方を優しく撫でた 何言ってるのよリストラになったおかげで 気づけてよかったじゃないそれでこれから どうするつもりかなさんを許して一緒に 暮らしていける の亮太は激しく首を横に振ったカナとこれ 以上一緒にいるのはもう限界無理だごめん 悪いんだけどみよ子に連絡してくれない か亮太はみよ子に相談したいことがある らしいその言葉の真意が理解できた私は すぐにみよ子に連絡を取った詳しい事情を 説明するとみよ子は急いでやってきた お母さんお兄ちゃん待たせてごめんね走っ てきたのかみよ子は肩で息をしていた3人 で亮太の今後について話し合っていると 玄関から物音がしたえなんであなたたちが いるんです か声をした方を見ると眉間にシを寄せ不快 そうな顔をしたかさんが立っていたどう やらお出かけから帰ってきた らしいお金を持ってこいって言われたから お望み通り持ってきたの よ私が笑顔で言うとかなさんの顔は 引きつったおお金って何のことですか亮太 にばれたらまずいのだろうかなさんは知ら ないふりでこの場をやり過ごすつもりの ようだしかしそうはさせまいとみが口を 開いた 母のこと気が効かないばあさんって ののしったって聞いたけど本当お礼の1つ も言わず暴言吐て一体どういう神経してる のそう言いながらみよ子はかなさんの前に 立ちはかったかなさんはみよの迫力に押さ れ後ずさりをし たなんなんですかちょっと太この2人を 追い出してよかさんは焦った様子で太にを 求めた がなんで嫌ならカナが出ていけ ばと涼太はかさんを睨みつけた予想外の 亮太の言動に驚いたのかかさんは目を 見開いたはちちょっとどういう つもりかさんは月光して大きな声を出した しかし太は全く同じなかったそんな大きな 声を出さなくても聞こえるよかこそ一体 どういう つもり太はそう言ってかさんの前で パソコンの画面を開いたそこには画面 いっぱいに加速カードの利用明細が表示さ れていたそうとも知らず画面を覗き込んだ かなさんの顔は一瞬で真っになったああの これはママ友の付き合いで仕方がなたのか さんはしもで焦りながら言い訳を始めた そんなかさんに亮太は大きなため息をつい たこんな毎日のように通い詰めておいて ママととの付き合いだっってそれは無理が あるだろう家族カードをこんな使い方して バレないと思っただから違うんだってば ママ友が行こうって言うからいやいや言っ てたんだっててか利用履歴を調べるなんて どうかしてるプライバシーの侵害じゃ んかさんは亮太の指摘に対して必死に 言い訳と抵抗を続けていたするとそれまで 黙って2人のやり取りを見ていたみよ子が 口を開いた家族カードを持ってるカナさん からは使用履歴の確認はできないけど親 カードを持ってる人からはいつどこで何に いくら使ったか全て分かるんだよ請求先で ある親カードの信用で家族カードが発行さ れているんだから当然の権利だよねだから プライバシーとかそういう問題じゃないの よいくらごまかそうとしてもそのお店で カード切りまくっていたことは事実でしょ それなのに付き合いだとかいやいやだった とかその言い訳は無理がある でしょうかさんは眉間にを寄せを睨み 見つけたは年下のくせに生意関係ないんだ からさっさと帰って くれるそう言ってかなさんは手で追い払う ようなしをしたしかし仁子はケロッとして いる霧でも妹だし一応家族なので関係な いってことはないでしょ同じ母親として 軽蔑しますね遊び歩いて放置されてる子供 たちが可い そうみこの言葉にかなさんが反発した放置 って何のこといちゃもつけてこないで よ我慢できずついに私も口を出してしまっ たいい加減にしなさいよ自分が悪いことを しているのに反省できず言い訳ばかり人と して終わっているわ ねかさんの顔はみるみる険しなっていた ばば調子に乗りやがっ て私につかみかかろうとしたかさんを亮太 が制してくれ たやめろよ俺の母親や妹に暴言は許さない からかなもう言い逃れするのは無理だって 俺もう全部知っているんだよ子供たちから 不満だって出ているんだぞなのに言い訳 ばかりしてみともないと思わないの か太の言葉にかさんは舌打ちをした何よ 再婚すればお金に困ることなく星に会いに 行けると思ったのにりたってお金持ってる くせにケチ臭いのね面倒だから適当にあっ てうまくやっていけると思ってたのに こんなめんどくさい家族がいたなんて大 失敗そう言ってかさんは私人を睨みつけ ながらこんな風に家族揃って私を攻め立て て楽しいんですかと開き直ったように言い 出した追い詰められたのかとうとう本性を 見せ た攻め立ててるって被害者意識にも程が あるだろうそれより推しのために再婚 っって一体どういう意味だよ本気で言っ てるのか かなさんの言葉に亮太も動揺を隠せない ようだっただって被害者だもん亮太は 真面目で高級取りってところが魅力だった のお金があればお店にもたくさんえるしだ から再婚したのに失敗した な開いた口が塞がらないとはこのことだか さんは推しの男性について語りだしたお店 には太と結婚する前から通っていたそうだ 推しと呼んでいるその男性はお店に勤めて いる23歳の若い従業員ホストクラブより は安いが気に入った男性を振り向かせる ためにお金がかかるのだろうその男性に 貢ぐためのお金が必要だったそうだ派遣の 給料だけでは足りず困っていた時に亮太と 出会った真面目で何を言っても疑わない 亮太の性格をうまく利用することを 思いついたそうだそんなことを話したら 亮太の気持ちは離れるはずなのにかなさん は同時ずにベラベラと喋り続け たかさんはなぜこんなに強気なのか気に なっているとすぐに謎が解け ただからお金が必要だったってこと分かっ たでしょうでも私を追い出すっていうなら 子供たちも全員連れて出ていくからねそれ でもいい のなんだよ それかさんは自分の思い通りにするために 子供を人質にとって交渉を始めた私と美子 が呆れて言葉を失っているとちょうど子供 たちが帰ってきた不穏な空気を察した子供 たちは不安そうな顔をしてい たねえお父さんが私たちのこと捨てる つもりみたいひどいね捨てられる前に さっさと出ていこう かかなさんは子供たちの不安をさらに煽り 正太を追い詰めるつもりなのだろう見かね た私が口を開こうとした 瞬間やだお父さんと離れたくないよ出て いくならお母さんが1人で出ていっ てそう言って子供たちが亮太のそばに 駆け寄り抱きついた子育てを放棄して星に 夢中になり好き放題やってる母親に対して 子供たちはとっくに愛そをつかしていた よう だ何これでも別にわ正直こんなことで離婚 なんてできないし真剣だって基本は母親が 有利なんだ からここまで来ても強気な姿勢を崩さない かさんが固形に見えてきたいい加減にしろ 子供を巻き込んで傷つけるなよと亮太が かなさんを怒鳴りつけた悔しそうに顔を しかめているかなさんにみがとどめをさし た兄がリストラされた時兄に頼まれても 働かなかったそうですね夫婦の総合協力 義務って知ってます夫婦はお互いに協力し なければいけないんですよそれに違反して いれば離婚は成立しますそれと子供が父親 と暮らすことを望んでいる場合は子供の 意思が尊重されるのあなたはどの状況に 当てはまるかわざわざ言わなくても分かり ますよ ねかさんはみを睨みつけうるさい専門て 出さないでくれる私たち夫婦の問題なんだ からあんたには関係ないでしょと 怒鳴りつけただがみよ子は名刺を取り出し てかなさんの前に置いた名刺を手に取った 瞬間かさんの顔がこり手も震えていた弁護 士気象マークに気がついたようだっ た私の職業を行ってなかったよね実は士な んだ専門家木じゃなくて専門家です兄から 弁護を依頼されたので今後は私が窓口に なりますでは離婚についての話し合いを 始めましょう かみこの言葉にかさんは膝から崩れ落ちた 顔色はマサを 通り越しだったその後美子の協力のも亮太 とかなさんの離婚は無事成立したみよ子が 弁護者と知らずにべらべら余計なことを 話したせいでボケを掘ったのだかさんは 自分の言葉の責任を取るはめになっ たそれから5人の子供たちの真剣は全て 亮太のものとなったこれからも亮太と 暮らせることに子供たちは大喜びだった 母親であるかさんについて行きたいという 子は1人もいなかったそう だ夫だけでなく子供まで失ったかさんは 1人で家を出ていったやけくそになったの かさらに男に貢ぐようになり雪だるまに 借金が膨れ上がったそうだいくらお金を 使おうが彼らはお仕事でかさんの相手をし ているだけにすぎないお金がなくなったら 見向きもされなくなるだろう離婚後1度 だけお金を借りに来たようだが子供たちが 追い払った らしい今はどこで何をしているか全く わからないが知らない方が幸せなのかも しれない涼太はと言うと無事に就職先が 決まった大企業ではないが子供との時間も 作れてやりがいのある仕事につけたようだ 離婚で傷ついたとは思うが今の良太は とても幸せそう だ私はこれからも家族の幸せを祈りながら 穏やかに暮らしていこうと 思う私の名前はわかな41歳今はパート タイムで働いている生まれは東京だが仕事 で神戸死者に移動になりそこで出会った ゆうやけして以来ずっと神戸に住んで いる神戸に来てもう15年今ではこちらで できた友人とも関西弁で違和感なく話せる ようになった私は神戸が好きだ東京へ帰る のは本当年末年始くらい正直に言うと東京 という町も実家ももう私の居場所という 感じはし ない ただいま次男のときは小学5年生帰宅する とすぐにリビングテーブルに学校と塾の 宿題を広げ 取りかかる誰に似たのかと思うくらい 真面目な性格の子だとの隣では3難の期が 対象的にらと寝転びながらゲームに講じて いるランドセルは出しっぱなし靴下は脱 ぎっぱなし まるで私の生き写しのような子だっ たお兄ちゃん見習いやとしってもママの子 やしな無理と言われておしまいだときは そんな好奇を見てママの子屋からこそ ちゃんと片付けんと散らかる一方になる やろと言って後期の靴下を拾うと洗濯かご へ運んでくれ た神の子ですかと心の中で手を合わせ私は 2人分のおやつの用意を 始めるその時ソファーの上に置いていた私 のスマホがバイブで震え たママばあちゃんから電話やでときが画面 の表示を見て教えてくれたので ちょっと手が濡れてんねん代わりに出てと 頼むときが応答してくれている間に慌てて 手を吹きスマホを受け取っ たお母さん久しぶりだねどうした の意識せずに関西弁を封印するのももう 慣れたもの だちょっとねお父さんのことなんだけど 最近様子がおかしくてね ねどういう意味体調が悪いのいや体は元気 なんだけど頭の方が認知症かもしれない 思いもよらぬことを言われて私は次の言葉 が出てこなかっ たちょっとわかな聞こえてるあうんごめん びっくりし て父は今年71歳 今年の正月に会った時には特に変なところ はなかったように思う1年も立たずして そんな急におかしくなることがあるの だろう か具体的にはどんな感じな のうーん電話をしてたから誰と話してたの って聞いたら今まで喋ってたのに相手の 名前が出てこないとか切符の買い方が急に 分からなくなるとか この間なんてお父さんの運転で出かけて たら急にブレーキが右か左かわからないっ て叫んだの私寿命が縮んだわ よ母の話を聞いて私も心配になる父は インテリで科目でいつでも冷静沈着に構え ているザ昭和のお父さんというタイプなの だその父が急に記憶が飛んでパニックを 起こすというのは確かに怖いと思っ た検査は受けたの結果待ちなのよそれで 結果を聞く時にわかなも立ち合ってほしい と思って10月15日なんだけどこっちに 来られない結果によっては色々家族会議も 必要 でしょう10月15と私は手帳を開き予定 を する金曜日かゆなに相談しないと分から ないけど神戸のじじとバーバが預かって くれるならなんとかなるかな折り返し かける わ私はそう言うと電話を切っ たばあちゃんどうしたんとときが聞くので 濁しても仕方がないと 思いじいちゃんがボケ始めたかもしらんっ て検査の結果聞く時に東京来てほしいって 言われてんと答え た行ってきたらええやんでも泊まりやし 後期がなあとソファーの背もたれに足を かけて中り状態になっている後期を見て 笑った夜ゆうやけしたので同じ話を 繰り返すとゆうやけべきだと言ってくれ た私は1年生の中でも他より幼い後期の ことが心配で後期だけでも連れていこうか と思ったが往復の新幹線や病院の中で 大人しく待てる保証はなく断念して単身で 行くことを決め た検査の結果を聞きに行くまでは母とは密 にやり取りをしたその間にも父の機械な 行動は続き私は認知症である確信を強くし ていく これまで身内や身近なところに認知症の人 はいなかったが父の進行速度はこんなにも 早いのかと驚くペースで転がるように坂を 下った私は実家近くの施設で目ぼしい ところを何箇所かピックアップすると ファイルに閉じ た検査結果を聞きに行く日子供たちを学校 へ送り出すと私はそのファイルをに入れて 新幹線に乗っ たこんな気持ちで東京に戻るのは初めてだ 私は車窓からの景色を眺めながら規制中に 父とまともな会話ができるように願った私 には父と会話ができるうちにどうしても 聞いておきたいことがあったのだ今回を 逃せばそのチャンスは多分もう2度と訪れ ない だろう直接病院で待ち合わせをしたので タクシーで現地に向かうと予定より1時間 も早く到着してしまっ たロビーに並んだたくさんの椅子に腰を かけファイルを眺めている とわかなと呼ばれて顔を あげるわかなわかな でしょ白いを着た看護師が興奮気味に私の 名前を呼ぶが私は思い出せずにポカンと 相手を見返し た私高2で同じクラスだったささのあね 覚えてないと言われ20年以上前の記憶を ゆっくりと たどる目の前の看護師の口元にあるほを見 て私は驚いたああねえびっくりなんだ けど私だってびくりよ人に神戸にお嫁に 行ったって聞いてた けどそうなの今日は父の検査結果を聞きに 神戸から はるばるそう言って私は足元のスーツ ケースをポンと叩いたああそうかかつ慎介 さんあの人若名のお父さんか珍しい苗字な のに気づかなかったと得した顔をしてポン と手を叩い た知ってる のうん私脳神経内科の看護師だからうちで 検査したんだよと教えてくれ たそうなんだありがとうあね看護師になっ たんだねこんなところで再開するとは思い もよらなかった ようち貧乏だったからね母が手に食って うるさくて高校卒業後は看護学校におかげ でこの道1本で食べて行けてるけどねと 笑ったそれからちょっと懐かしい高校時代 から現実に引き戻されたような顔をして私 に言っ たわかなってよく実家に帰ってるのうん盆 正月くらいかなどうして うーんうん聞いた だけ何かをごまかすようにあが話を 打ち切ると私もう行かなきゃまた結果報告 の時にねと言ってそさとを去って行った よくわからないがなんだかもやっとした ものを残されて私は父のことだろうかと気 がきじゃなくなり検査結果を聞くのが急に 怖くなっ たあの言葉にしばらく物思いにふけって いると母と2人の姉が父を連れて エントランスから入ってき たわかな久しぶり ねわざわざ来てもらってごめんねと口口に 近づいてくる母と姉たちの隣で父は ニコニコと微笑んで いるどちらさんですかと聞かれて私は心臓 がちくりとい 久しぶりに会う父に一言目から洗礼を受け 覚悟はしていたもののショックで涙が溢れ そうになるぐっこらえるとお父さん ただいまわかなだよと言った父は ああわかなか随分大きくなったねわから なかったよと言って子供をなでるよに私の 髪を撫でた姉が大丈夫かと目くばせで聞い てくるので小さく頷いて見せたが家族の中 で私のことだけが分からなくなっていると いう現実は結構答えた遠方に住んでいて 頻繁に合っていないからだと自分を納得さ せようと思うのだが父が私だけ忘れて しまった理由は他にあるよな気がして 切なく なる私は母と姉が父を囲んで歩くのを少し 距離を取って追いかけ た農神経内科の窓口に受付表を出すとほ なくして父の名前が呼ばれた カウンセリングルームに入るとあが席を 進めてくれて私たちの後から石も部屋に 入ってき た結論から言いますとの結果からも認知症 であることは間違いありません新助さんの 場合は特に脳血管性認知症といい信行が 急激に進むことがあるタイプのものになり ます父は聞いているのか聞いていないのか 分からない様子でぼーっと前を見つめてい た治るんでしょう か現代の医学では直すことはできません 慎介さんは血圧が高めで小さな脳卒中を 起こしたことがきっかけです今後も再発 するたびに症状は進行すると考えて ください無慈悲な宣告に私は呆然とし た施設に入れるべきでしょう か母の質問に私はギクッとして机の下で 慌てて母を小い た父の前でなんてことを聞くんだと眉を 潜めたが母には伝わっていない様子だっ た新助さんの場合脳卒中が原因ですがまだ 運動機能に何か影響が出ているわけでは ありませんしトイレや歩行は自分ででき ますからまだ時期上層ではないでしょうか このご時世で施設の入居もすぐにできる わけではありませんしまずは家庭で様子を 見られてはいかがですか ははあで もしつこく食い下がろうとする母に ストップをかけると私は先生にお礼を言っ て体質を促し たわかな待合に出るとあが追いかけてきて 何十人も小さく折りたたんだ紙切れを こっそりと私に渡し た久しぶりにあえて嬉しかった わそう言うとナースステーションへと戻っ て行っ た誰 知り合い高校の同級生さっきロビーで偶然 あったの20年以上ぶりの 再開 [音楽] ふう自子はあの後ろ姿を見ながらいかしげ な顔をして見せた会計町の間私はトイレに 行ってくると断りを得てその場を離れた 個室に入り赤の面を広げると連絡先が書い てあり父のことで聞きたいことがあると 書かれてあっ た母や姉に見つからないようにひそやかに 渡されたこのメモの意味を考えたが到底 想像することはできず私は首をかしげ た実家に戻ると私は朝からの長距離移動に にどっと疲れが出てきて和室に倒れ込むと そのまま2時間ほど昼寝をしてしまった目 が覚めると横に父も寝ていてしの増えた顔 を見ると悲しくなった起こさないように そっと父をまたぎ部屋を出ようとすると父 はとても小さな声でわかな自分の人生を 行きなさいと呟いたえと振り返ったが父は 目を閉じてネタ振りを続けたリビングに 行くと母があ起きたお茶飲むと尋ねて くる私が頷くと湯呑みに放じ茶を注いで くれてわかな頼んでいた施設調べてくれた と聞いてきた私はハンドバッグから ファイルを出すと食卓に置いた プリントアウトして持ってきたけどお医者 さんもまだ早いって言ってたじゃない しばらくは自宅で様子を見ようよと言った すると長子があんたは関西にいるからそう いうこと簡単に言うよね面倒見るのは こっち3人なんだからねと睨まれたそこを 疲れては言い返すこともできず私はごめん と謝っ たちょっとなんでこんなに自宅のそば ばっかりと自子が言うので私は驚いて顔を あげたえそりゃ自宅近辺がいいでしょと ポカンとすると ああ本当にわかなってば何にも分かって ないんだからと大きくため息を疲れ たごめんちょっとよく意味がんだ けど家から遠くなきゃ施設から呼び出され ても断りづらいでしょ私たちにだって それぞれの生活があるんだからお父さんの ことばっかり優先できないのよ そんなかわいそうだと思うならあんたが 神戸に連れ帰って自宅のそばの施設で面倒 見てあげればいいじゃないそれができない なら私たちのこと冷たい人間だなんて思わ ないでよ ね私は実の家族がこんなにも冷たい考え方 だったのかと心底を落ち込んだが何も 言い返すことはできずに湯呑みを見つめ た翌日本来は施設見学に行く予定だったが 意思の話もあり私は行く気にはなれず母と 姉も近所は嫌だと言い張るので予約は キャンセルすることにし 後期のことも心配で午前中に神戸に帰ろう かと思ったが父がこの家でどんな状態で 過ごしているのかも知りたくて結局私は だらだらと実家で時間を潰し たお父さん気分転換に散歩でも行かない私 がそう声をかけると父はにっこり笑っ てどちら様でしたかなと言った わかなだよ久しぶりだから一緒に散歩 しようよああわかなか公園で滑り台がし たいのかいよし 行こうたまに帰省するだけなら私だって 優しくできるわと後ろから自子が言っ た昨日病院にいる時まではごくごく普通の 家族だと思っていたのに今は言一句が嫌み に 聞こえる私はどうしてこんなことになった のか理解ができなかった公園への坂を2人 でゆっくりと下っている とわかな公園の向こうの大通りへ出てどこ か喫茶店に入ろうと父が言ったえ お父さん父ははっきりと意思疎通ができて いる表情で私に大通りの方指さした大通り の1本裏の筋の喫茶店に入ると父は大きく 息を吐いてああ疲れたここならみつ子にも お姉ちゃんたちにも見つからないだろうと 言っ たおかりわかな会いたかった よお父さん分かってるの全部分かってる の私は驚いて目を 見開くいや全部は分かってないんだと思う 俺は医者の検査結果の通り認知症だよでも 俺はまだ認知症ってやつだから病気のこと も理解できているしちゃんと頭がはっきり している時もあるんだただ母さんたちの前 ではちょっとオーバーに演技しているんだ よと言って寂しそうに笑った なんでそんな こと運ばれてきたアイスコーヒーが置か れる間私は口をつみ冷えたコーヒーを一口 飲んでまた話を続け た病院の看護師さん同級生なのこんなメモ をくれたわ関係あると言って父にあねの メモを見せた父は優しい目でそれを見て 嬉しいなあ高々一患者のことなのにお前の お友達はちゃんと気づいてくれていたんだ ねと いう認知症になったのは事実だしこれから どんどん悪化もしていくんだろうだから わかなには話しておきたいん だ父はそう言うとぽつりぽつりと病気を 疑い始めてからのことを話してくれ た最初は軽い頭痛とだったんだでもすぐに 収まったし今から思えばそれが軽度の脳 卒中だったんだろうけどちょっと疲れて 体調が悪いのかなって自分の中で片付けて しまったんだなでもそれからなんか物忘れ が多いぞとそれから徐々におかしいと思う ことが増えてつまづいたりもすることが出 てきて な病院はと聞くと首を振りその時点では まだと言っ たいよいよやばいと思ったのは運転中に ブレーキ操作が分からなくなった時でそれ で慌てて病院の予約を取ったん だ私は母から聞いた話と同じで頷い たそれからは自分が認知症じゃないかと いう恐怖で怖くて怖くて のことで精一杯だったから周りが見えて なかったんだだけどある日夜中にトイレに 起きた時にリビングの電気がまだついて いるのに気づいたみつ子がまだ起きている のかと思い声をかけようとしたんだけど俺 の話をしているのが分かってドアを開け なかったん だ病気の 話大きく言えばねでもそれは俺を心配する 内容ではなかっ た施設がどうだとか保険金がどうだとか俺 がいなくなった後はこの家をどうするだと かそんな話ばかりでな俺は自分自身の体や 脳の変化が恐ろしくて怖くて仕方がなかっ たがみつ子たちは早く俺がボケてわけが 分からなくなった方が都合いいようだ そんなお母さんとお父さん別に舟じゃ なかったじゃ ない私は父の言葉がショックで悲しかった が咲夜から一泊しただけでも母と姉の言葉 の節節に感じるひやりとした冷たさに父の 言うことが真実なのだろうと思え た頑張って家族の大黒柱を担ってきた つもりだったけど悲しいよ あいつらが望むよう早くボケちまった方が 俺も含めて皆幸せなんじゃないかと 思うやめてよ私はそんなことを望んでない わ思わず声を荒げた私に父は言っ たわかな昨日も言ったけどなお前はお前の 人生を行きなさい私や家族に振り回される ことはない 私たちにはもう関わる な私は目に涙が溜まるのをこらえていっ たそれは私がお父さんの本当の子供じゃ ないからだからそんなこと言うの私を家族 だと思ってないから愛情がないからそれと も 遠慮私はずっと聞きたかった言葉をついに 口にした こんな話の流れで聞くことになるとは想定 外だったが私は父に愛されているかどうか をずっと気にして生きてきたのだ父は目を 見開いて驚いた顔をしてい た何言ってんだ お前私お母さんと浮気相手との間に生まれ た子じゃない妊娠が分かって浮気相手とは 別れてお父さんの子供して育ててもらった けど私のことを憎いと思ったことないの私 を見るたびにお母さんの浮気思い出さ ないバカなこと言うなお前は俺の娘だと 今度は父が声を荒げた私はとうとうこい きれずに涙を流し たじゃあそんなこと言わないで私だけ家族 じゃないみたいに弾かないでお父さんの こと心配させ て私たちはそれからたくさんのことを話し た思い出話も病気のこともこれからのこと も色々と話し た私の心のしりは解けてなくなり父も 冷たい家族の中に小さな光を見い出して くれたようだっ た私は父の目の前であに電話をかけ た幸い仕事の合間だったようであはすぐに 電話に出てくれ たもしもしあねもらったメモのことなんだ けどよかった電話くれないかと思って たごめんね昨日はちょっと疲れちゃってて あの気になることって母と姉のことだよね 担当直入に聞くとあは驚いたのか無言に なっ た今父といるの久しぶりに実家に一泊して なんか変だなって思っ てそうわかな私あなたにも話すべきか悩ん だのよもしあなたがお母さんやお姉さんの 味方だと新助さんはさらに窮地に陥る でしょう そうね父の心配をしてくれて ありがとう父に変わるわ ねそう言ってスマホを父に渡すと父はあに お礼と私を信用していることを直接伝えて くれ た再度スマホを受け取る とわかなんを信じるよあのね勘違いだっ たら謝りよもないんだ けどのさんなんかやばいこと考えてない私 病気の信行よりもお母さんたちに何かさ れるんじゃないかって心配しているの よと言う と私は背筋に冷たいものを感じて聞き返し た昨日もそうだけどさなんか医師や看護師 への質問が怖いのよ昨日も一刻も早く施設 に入れたい言い方だったでしょう いつもそうなのエゲ障害はいつくらいから 起きるのかとか歩行障害は階段を使わない 方がいいのかとか介護で眠れないから睡眠 薬を飲みたいけれど介護でなかなか通院 できないからなるべく長期分処方して もらえないかと か別に普通の質問と言われればそうなんだ けどさなんかの患者さんのご家族とは違う 気がし て若名の母親に向かってごめんとあは最後 に謝った私はたった今父から聞いた話をあ に伝えて何か起こったらすぐに私に連絡を 入れてほしいとお願いして電話を切っ た喫茶店から実家へ戻りながら私は父に くれぐれも用人するよにと伝え た随分長い散歩ねと母が言っ たお父さんちょっと訳が分からなくなった みたいやっぱり離れて暮らしてるから私と 2人じゃダメなのか な病気のせいよお父さんを責めないでやっ てよ私たちだっていつも頑張って耐えてる んだから ね分かってる子供たちが待ってるから そろそろ神戸に帰らなきゃ施設調べとくよ 気に入ったのがあれば教えて見学の時は私 も行くから さ父は演技なのか長時間のシリアスな話に 疲れたのか症状が出たのかわからないが ぼーっとした顔をして和室から庭を眺めて い たお父さん私帰るねまた来るから ねそう声をかけたが父が振り返ることは なかっ た神戸に戻ると日常が戻ってくる玄関には 後期の靴だけが4速ひっくり返って 散らばってい た後期あんたの靴だけでなんで4速も出 てん の散らばる靴を片付けながら私は平和な 日常に苦笑いをした こんな些細なこと実家で怒っていることに 比べればなんでもない我が家は平和 だ次に東京へ出向いたのは5ヶ月後だった 父はあの後本当に一機に進行が進んだよう だっ たもう限界早く施設に入れたいのという母 と姉のことを大げさに騒いで父を追い出し たいだけだろうとらしく思っていたが再開 した父は痩せ細り明らかに目から光が消え てい た身体的な症状も出ていて意からも考え 始めてもいい頃かもしれないと言われ た実家から少し離れた施設に問い合わせを するといつでも見学に来てくださいと言わ れ翌日すぐに現地を尋ねた部屋は明るい 個室でも優しく親切 だ施設自体はとても良いと思ったが本当に 父をここに預けてもいいのだろうかと私は はしゃぐ母と姉の後ろ姿を眺め たここならうちからも適度な距離だしいい んじゃ ないここに決めましょうよちょっと何箇所 か見なくてもいい の何言ってるのこのご時世秋を探すだけで 大変なのよ神戸でのほほんと暮らして介護 と関係ない生活なんだからわかなは意見し ない で別にダメだって言ってないわただ何か所 か見てもいいんじゃないって言っただけ どうしてそんなに噛みつく のうるさいわねお母さんの私たちもここで いいって言ってるのよ一部空があるって 言うんだかさ手続きしちゃいましょうこれ を逃したら地獄の自宅介護が次はいつまで 続くか分からないのよあ入所金はわかなが 出しなさいよ手を出さないんだからお金 くらい出しなさいよ ね介護疲れのせいもあるのだろうか姉たち は以前にも増して言葉の当たりがきつく なっている気がし たお父さんお父さんはここどう気に入っ た私は車椅子の父の目線に合わせてかこむ と父に尋ね たはいはいいいですねあなたはどちら様 でしたかねと父はにっこり 笑うボケてんだからどこだって一緒よと 自子が私を睨ん だ案内してくれている施の人がさっきから おどおどと私たちを見比べていることに私 以外は誰も気づいていないようだった私は 立ち上がると小さくため息をつい たすいませんお手洗いを借りても ええもちろん突き当たりの右手 です私は施設の人に断りを入れて部屋を出 た父が介護が必要なレベルになったことは 間違いがない施設に入れて母や姉たちから 距離を取るのは悪いことではないスタッフ の目もあれば変な気を起こすことも難しい だろうだけど本当にこの施設でいいの だろうか私が神戸に連れて行って向こうで 父の世話に通う方がいいのではない かその思いがこの施設で契約ことを躊躇さ せていたでも私には3人の息子がいる長男 の正と次男のときに至っては2ヶ月後には 受験生 だ後期だってまだまだ手がかかる時期だし パートをしながら3人の息子の世話に加え て父のことまで1人で手が回るだろうか 答えが出ないままトイレの室で頭を悩て いると突然LINEの着信音が鳴り響き私 は飛び上がりそうなほど驚いたスマホを 取り出すとあが昨夜送ったLINEに返事 をくれたのだっ た今日施設見学に行くことを伝えていたの だお疲れ様私もちょうどわかなに電話し なきゃと思っていたのLINEに書いて あった施設なら知ってるよ 知り合いのケアマネさんがいるから新助 さんのこと話しておけば気にかけてくれる と 思うでも私は神戸に連れて行く方がいいと 思うの実は ねあが病院での話をし始めた時トイレの外 からかつさんかつさんのお嬢さん いらっしゃいますかすぐに来てくださいと 施設の人に大声で呼ばれたびっくりした私 はあに謝ると急いで電話を切り個室を出 たどどうしましたか扉を開けるとさっき まで施設を案内してくれていたスタッフ さんが結束を変えて私の顔を見てい たあなたの家族おかしいですよ え実は今お父様のかかりの病院から電話が ありまし てトイレではなんだからとスタッフさんは 私をこっそりと絵花の個室へ案内してくれ たそこで聞いた話は信じがいもので私は 怒りが込み上げてきたのだったスタッフ さんの話とあが言いかけた話は同じで おそらく父は日常的に部屋からもらえてい ないと思うとのことだっ た認知の進みが早すぎること筋力の衰え方 が尋常でないこと体重の現象が激しいこと などたった半年弱の間にものすごく父が 弱っていることを考えた時にこれまでの母 や姉たちの言動を踏まえて推測すると外的 ストレスが過剰にかかっていることは想像 に固くないというのだ えとあのどうして病院が施設に電話 を娘さんあさんの同級生なんですね私赤 さんの知人でケアマネージャーの山本と 言います赤さんが今日の施設見学について 医師の耳に入れたそうですよそれでお医者 様の方で万が一今日のうちに施設とを契約 してしまうと山女の娘さんが後悔なさるん じゃないかと気を回して連絡をくださった ん ですそうだったんですか あああなたはあの知り合いの方でしたか ありがとうござい ますもちろんうちに入居されるなら最新の 注意を払いますけれど私もご事情が許すの であれば奥様や上のお姉さんたちからは もっと距離を取った方がいいと思うんです ねそう言われて私は心を決め た父のことは神戸で私が見ますと言っ たゆからは許可を取っている私が覚悟を 決めれば父を連れて帰ることは可能だっ たこの状況で受験生の母だなんだと言い訳 をすることなどはずがないなんなら父の命 がかかっている問題なのだグズグズと言っ ている場合でないのは一目瞭然だっ たそれがいいと思い ますでも母や姉たちをどうやって説得する か今も契約に乗り気でしたしと言うと山本 さんも黙り込んでしまっ たとりあえず今日の契約だけは阻止したい です時間があれば何か対策を思いつくかも しれ ないわかりましたそれくらいならお手伝い できそうですと山本さんは言ってくれた そしてかなり強引ではあったが先ほど最後 の一室を契約したいという希望者が電話を かけてきて契約日の予約を取ってしまった と言ってる母たちをなめながら謝罪をして くれ た信じられないあんたが長時間トイレに こもってるからでしょうがと帰りの車内で 母と姉たちは私を責め続け たその日の夜母と姉が寝静まったのを確認 すると私はこっそりと布団を抜け出して キッチンやリビングを捜索し始めた を探しているのか自分でも分からなかった が闇雲にただあらゆる引き出しを開けては 閉じた食器棚には母と長子自子それぞれの 名前の薬袋が入っていて中にはいずれも 飲んだ形跡のない睡眠薬が入ってい たぞわっとする感覚を抑えて和室に行き寝 ている父の横でもまたあらゆる引き出しや 箱を開けては 閉じる豆電球の薄暗い部屋の中当てのない ものを探すのは宝探しのように難しかった ああううと父が小さくうめいたので私は びっくりして父を見るうっすらと目が開い ているのが見えて小さな声でごめん起こし ちゃったお父さんわかなだよ と呟いた ああわかなわかな会いたかったよと父は涙 を流し た覚醒していると確信した私は目元で お父さん私お父さんを助けたいの何か証拠 になるものあると聞いたすると父は介護 ベッドを上で左手をトントンと叩いてみせ た え私が聞き返すと父は繰り返しベッドを トントンと叩き 続ける恐る恐るベッドの下を覗いたが何も 見当たらず父を見返したが父はベッドを 叩くのをやめなかっ たスマホのライトをかざしてもう一度 ベッドの下を覗き込んだ時私は息を飲んだ ベッドの裏に封筒が張り付けてあったの だ お父さん私は封筒を剥がすと父に見せた父 は小さく頷い たその時2階からカスカに物音が聞こえた 気がして私は大慌てで和室を出ると封筒と 食器棚にあった薬袋だけをつかん 真夜中の道路へと飛び出した2月の外気は 部屋着のまま飛び出した私にはこえる寒さ だったが一目さんに坂を下り大通りまで 走り続けると汗をかくくらいだっ た封筒の中身を確認する間はなかったが私 は父がここに確かな証拠を残してくれて いることを確信していたのでそのまま警察 に飛び込んだのだ [音楽] 私の木の実木のままの姿と必死の行走に 夜勤の警官は何かあったのだとすぐに察し てくれ た数時間後夜明けと共に母と姉は逮捕され た逮捕時3人はそれぞれ にあと少しだったのにわかなお前さい なけれ ばあんたは父さんと血の繋がりがない だろう保険金を1人占めする機かと私に 向けて暴言を吐いたそうだ父は警察病院へ 搬送され私は荷物をまとめると父の病院へ と駆けつけた封筒の中には1冊のノートが 入っていてそれは父がつけている日記だっ たページの始めのうちは妻と娘たちの行動 に疑問を持つ内容が書き連ねてあり次第に 字は震え内容も解読が難しくなっていった ボケた父の描いた日記がどこまで証拠とし て認められるのか不安はあったが父の日記 と大量の睡眠薬そして意志やあの証言が あり母と姉は有罪となっ た父は神戸の病院に定員した後に私の自宅 近くに新しくできたグループホームへ入居 することができた私のことも分からない日 が多いが認知症の進行のスピードは明らか にゆっくりとペースダウンをして いるある日私は警察から返してもらった父 の日記を持ってホームを尋ね たお父さん警察から日記がが帰ってきたよ これのおかげで私たちこんなに近くで 暮らせるようになったねと言って父に日記 を手渡した父はそれを受け取ったが手が 滑り床に落としてしまっ たごめん渡し方が悪かった ねそう言って拾おうとした時ページの 背表紙の内側にマジックで何か書かれて いるのが見えた 弱々しい崩れた文字だったがそれは判別 できる程度には整ってい たわかな助けてくれて ありがとうノートにはそう書かれてあった 私は涙をこらえることができずそのまま床 に崩れ落ちて泣い た父の手が私の髪をそっと撫でた

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