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    台風、最近“多発”のワケ 今村予報士に聞く 危険な渦「モンスーンジャイア」が関係【スーパーJチャンネル】(2024年9月11日)

     台風13号が発生しました。一体なぜ、夏以降に台風がハイペースで発生し続けているのでしょうか?気象予報士・今村涼子さんに聞きました。

    ■“台風発生装置”「モンスーンジャイア」とは?

     まずは、今年の台風の発生状況です。

     上半期に発生したのは2個だけでしたが、下半期では7月に2個、8月に6個、9月は中旬になったばかりですが、すでに3個の台風が発生しています。

     8月から、ギアが急に上がったように見えます。一体、なぜなのでしょうか?

    今村さん
    「8月の台風の連続発生の大きな原因は、台風を発生させやすい危険な渦ができていたからです。それが『モンスーンジャイア』という渦で、日本の南海上にできていました」

     この「モンスーンジャイア」は、直訳すると「季節風の渦」です。この渦が、台風を発生させやすくしているのでしょうか。

    今村さん
    「そうなんです。ちょっと、いやな渦なんですよね。では、どう渦になるのかを見ていきます。夏になると、日本付近の東側に太平洋高気圧が張り出してきます。太平洋高気圧の縁には、風が吹いています。

    さらに、日本の南海上には南西の東南アジア方面から季節風が吹いていて、この季節風と太平洋高気圧の風が相まって、反時計回りの大きな渦ができます。その渦のことをモンスーンジャイアと言います。

    大きな反時計回りの渦があると、その中に小さな風の渦ができやすい特徴があります。その中で積乱雲がまとまって渦巻いていく。それで、“台風のタマゴ”がポコポコできてしまう。こうして台風が連続発生しました」

     大きな渦が小さな渦を発生させている“台風発生装置”のような役割を果たしているというわけです。

    ■毎年発生? 上陸しやすい? またできる?

     では、このモンスーンジャイアは、毎年発生するのでしょうか?

    今村さん
    「毎年発生するわけではありません。数年に一度活発になる傾向があります。近年ですと、2016年にモンスーンジャイアが活発になりました」

     前回、モンスーンジャイアが発生した2016年の台風発生状況をみてみます。上半期は0個でしたが、下半期だけで計26個の台風が発生しました。

     この台風発生のペースも、モンスーンジャイアの影響なのでしょうか?

    今村さん
    「そうですよね。2016年は本当に厄介で、いきなり台風が連続発生しました。発生数も多かったのですが上陸数も多く、8月と9月で6個ほど上陸しました。統計開始以降で2番目に多い上陸数でした」

     そうすると、モンスーンジャイアによってできた台風は、他の台風と比べて上陸しやすいのでしょうか?

    今村さん
    「そういうことはありません。上陸するかしないかは、その時の気圧配置などによります。ですので、上陸しやすいかどうかはあまり関係がありません」

     モンスーンジャイアが発生する条件などは、あるのでしょうか?

    今村さん
    「それは、まだよく分かっていません。熱帯の海は謎が多く、そこはまだ解明されていません」

     9月11日時点で、モンスーンジャイアはできているのでしょうか?

    今村さん
    「現在は、弱まって消滅しかけている状況のようです」

     では今年は、モンスーンジャイアはもうできないのでしょうか?

    今村さん
    「モンスーンジャイアができた年は、その後もしばらく発生しやすい状況が続く傾向があります」

     今年は、またすぐできるかもしれないし、できないかもしれないのですか?

    今村さん
    「できると思っていたほうがいいかと思います」

    ■今後は、ハイペースになる?

     2016年と2024年の台風発生状況を比べると、かなり似ているところがあります。

     上半期のペースが遅く、下半期の夏以降に発生ペースが上っています。2016年を参考にすると、2024年も今後ハイペースになるのでしょうか。

    今村さん
    「今、台風13号までできています。平年で25個できるとなると、さらに12個程できてもおかしくありません。しかも今年は海水温も高い状態が続いています。発生してそれが発達して近付いてくることは十分に考えられます」

     まだまだ警戒が必要です。

    (スーパーJチャンネル「なるほど!ハテナ」2024年9月11日放送)
    [テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

    28 Comments

    1. いつものことですが、大騒ぎして煽るのが大好きなマスコミ。
      今年の台風の数が異常に多いわけではない。上半期と下半期の数を比較することに意味はない。何をそんなにはしゃいでいるのだろう。

    2. 太陽の公転と月の自転と冥王星の公転と木星の衛星らの公転の時差のバッジ。灘高校の入試にはよく出る。開成中学旧制のオリジナルといわれるが、元祖はラ-サール高校だが。般若心境 ( 解説書 ) にのっている。作者 光國梅里 梅林にて 。だったかな。日輪現象で月と太陽が同じ大きさに見え並ぶ。日蓮の観察より。鹿野山より銚子向き。こち亀確認のこと。近親相姦児がこち亀確認、増刊号より。真に受けるな。 Teyko

    3. 「モンスーンジャイア」 アメリカ気象学会の気象辞典より

       「北太平洋西部の夏季のモンスーン循環で,

       ①非常に大規模な(最も外側の等圧線は直径2500kmに達する)ほぼ円形の地上低気圧の渦で,

       ②雲バンドは地上低気圧中心又は渦中心から離れた東縁部から南縁部に存在し,

       ③その寿命は比較的長い(約2週間)」

      この用語を知ったのは今から10年前、日本気象学会機関紙「気象」の2014年のNo.10に

      掲載されていた記事で、上記辞典からの引用を目にしたのが最初である。

      (webで閲覧可能。記事名は「日々の天気図・今月のひまわり画像」)

      この言葉も気象予報士や気象研究者の間で独り歩きしている感が否めない。

      人によって説明が異なるうえ、間違った説明をしている方さえいる。

      上記の辞典から引用した人は一人もいない。

      また、イメージ図で説明する人はいても、天気図や気象衛星画像などで

      具体的に説明をした人も誰一人いない。

      上記辞典によれば、モンスーンジャイアが台風を次々と発生させるような説明はなく

      機関誌の記事も、中心付近に雲がなく周辺部で雲が発達している熱帯低気圧の一種として

      扱っており、その例として台風を2つ挙げている。

      等圧線と地上の低気圧の渦との記述から地上天気図に解析されるのは必然と思われるが

      具体例で説明できないのは、気象予報士の方も頭の中のイメージだけで、本当はよく分かってないのでは?

    4. 警戒が必要ですとか言われても、築70年以上のボロ一軒家に住んでいる私はどうしたらいいの?こんなニュース流されても、家を建て替える金もなし。引っ越すこともできず、ただただ不安な毎日を送るだけ。マスコミはお気楽に命を最優先にとか他人事のように言うけれど、命だけ助かっても家が倒壊したら誰も助けてくれない。見舞金をくれたって数百万円ぐらいでしょ。家の片付け代にもならんでしょ。倒壊した家を前にして途方に暮れるだけ。命が助かっても地獄の人生になっちゃうんですけど。

    5. 台風は海水温が高すぎると発生しにくくなる。大気の季節に比べ海水温の季節は1ヶ月遅れる。太平洋高気圧や大陸性高気圧の張り出しの関係等。太平洋高気圧の張り出しが強いと、低圧部(熱帯擾乱)は発生しにくくなる。だから9月から高気圧の張り出しが弱くなる為。海水温が最も高い時期が9月上旬でる事から、9月が最も低圧部が発生しやすくなる時期

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