台風のなか登校直後に休校判断も…新たな防災気象情報 課題も浮き彫りに【サタデーステーション】(2026年6月6日)
温帯低気圧の影響で、週明けにかけて各地で警報級の大雨が懸念される中、6日は奄美地方の喜界町で、「レベル4土砂災害危険警報」が発表されました。危険度を5段階で示す、新しい防災気象情報。運用開始から1週間で、課題も浮き彫りに。(6月6日OA「サタデーステーション」)
■本格的な大雨シーズンに
6日の夜、那覇市では雨脚が強くなってきました。これから台風や梅雨前線による本格的な大雨シーズンが到来します。
鹿児島県・奄美地方では6日午前中から、まるでバケツをひっくり返したような土砂降りに。奄美大島から東に25キロの離島の町、喜界町では、6日午前11時までの3時間雨量が142.5ミリと6月の観測史上最大の雨が降りました。町内を走る車の中から撮影された映像では、進んでいく先々で大きな水しぶきがあがるのが確認できます。
新しい防災気象情報の運用後、鹿児島県内で初めて「レベル4土砂災害危険警報」が発表された喜界町。一時、町内全域に避難指示が出されました。鹿児島だけでなく沖縄・宮古島市も、1時間雨量が27.0ミリと強い雨が降りました。
これらの大雨をもたらしたのは、熱帯由来の暖かく湿った空気の影響です。この熱帯低気圧は、6日午前に温帯低気圧へと変わりましたが、この先、台風6号が通った地域で再び大雨が降る可能性があります。気象庁は7日未明から昼前にかけて、奄美地方を除く鹿児島県で線状降水帯が発生する恐れがあると発表しました。
■新たな防災気象情報 利点も課題も
気象庁による新たな防災気象情報は今週、台風6号が列島に接近・上陸した際に初めて発表されました。これまで自治体が出していた「緊急安全確保」「避難指示」などの警戒レベルに合わせる形で、警報や注意報を5段階にレベル分け。さらに、河川氾濫、大雨、土砂災害、高潮の4つのカテゴリーに整理し、「レベル4の危険警報」は、各自治体が避難指示を出す重要な目安になります。
東京都心では3日、台風6号の影響によって、わずか半日で6月1か月分の雨が降り、観測史上最大を記録。気象庁はこの日、品川区に対してレベル4の危険警報を次々と発表し、品川区も「避難指示」を発令しました。
報告・仁科健吾アナウンサー
「品川区の戸越銀座商店街では、去年9月の浸水被害を教訓に、今回の台風でも早めに対策が取られました」
去年9月、記録的な大雨による浸水被害にあった戸越銀座商店街。今回の台風6号で、レベル分けした防災情報は役に立ったのでしょうか?
商店街の店長
「レベルが出たからといって、じゃあ何かっていうのは判断しづらかった」
まだまだ周知に課題が残る一方で…。
商店街の別の店長
「(レベル4で)逃げなきゃいけないのが分かるのは、安心できるかなと」
ただ、災害情報の専門家は、避難指示の“乱発”にも注意が必要と指摘します。
東京大学総合防災情報研究センター 関谷直也教授
「レベル4大雨危険警報の時に毎回避難指示を出すと、ちょっと過剰。オオカミ少年効果になって、避難指示の意味合いが薄れてきて、皆さん避難しなくなってしまう。自治体ごとで考えていく必要がある」
台風6号による浸水被害などがあった、三重県伊勢市。3日の明け方、気象庁がレベル4土砂災害危険警報を発表した直後に、伊勢市が避難指示を出しました。ただ、事前にこうした状況が予想されていたため、伊勢市は前日、齢者の避難を促していました。
市内に住む車いすの男性も前日に避難。普段から早めの避難を心がけている中で、今回のレベル分けについては…。
車いすの住民
「(避難所も)行くのが大変。最悪2階に上がるかな。レベルで知らせてもらう方が良い」
報告・矢谷一樹ディレクター
「住民の方によると、腰より上の高さにまで水位が上がっていたといいます」
7日に再び大雨になる可能性もある中、伊勢市内の自治会長は…。
伊勢市楠部町の自治会長
「(台風6号の時に)町内の水位が上がって、どこまで道を塞いでるか確認した。だいたいこれくらいというのが、今回のレベル4でわかった。(追加で)避難しやすい場所の確保がいるのかな」
■登校直後に…休校判断めぐり混乱も
報告・仁科健吾アナウンサー
「横浜市では台風6号による小中学校の休校判断をめぐって、混乱が起きました」
横浜市では、新たな防災気象情報を受け、午前6時の時点で「レベル4大雨危険警報」以上が発表中であれば、休校と定めていました。しかし今回は、3日午前6時時点でレベル3までしか出ておらず、レベル4が発表されたのは、通学時間帯に重なる午前8時台。子どもたちが登校した後に“休校”が決まるような事態もあったといいます。
児童の保護者
「休校にならなかったり、突然やっぱり来ないでとなったり、学校の判断にちょっと不信感が出ちゃって。他の学校は、前日に『明日は休み』という連絡もあったみたいなので」
横浜市は各学校の判断による休校も認めていて、前日時点で公立小中学校476校のうち34校が休校を決定。さらに当日、通学時間の前に休校を決めた学校もありました。
児童の保護者
「(当日)朝6時すぎにメールで休校だということで、早い段階で知れるって結構大事なのかなと」
結果的に、横浜では登校時間帯を含む3時間で、6月の観測史上最大の雨を記録。476校のうち、312校が休校(3日午前8時半時点)になるなど、休校の判断は大きく分かれることに。「レベル4」という新基準をどう活用して、子どもたちの安全を確保するのか、判断の難しさも浮き彫りとなりました。
東京大学総合防災情報研究センター 関谷直也教授
「不要不急の移動をさせないことは、災害時に身を守るためには重要なこと。例えば両親が働いている場合は、会社を休んだり対応をしなければいけないので、早め早めの対応は必要」
■垂直避難も選択肢 状況に応じた“避難”を
高島彩キャスター
「いよいよ本格的な雨の季節、大雨の季節ということになりましたが、気になるのは新しくなった防災気象情報の活用です」
板倉朋希アナウンサー
「例えば今週の台風6号では、東京の品川区に警戒レベル4に相当する氾濫危険警報、大雨危険警報、土砂災害危険警報が出されました。このうち大雨危険警報の発表を受け区内全域に避難指示を出しました」
高島彩キャスター
「氾濫や土砂災害は危険な状況をイメージしやすいんですが、大雨危険警報というのは具体的にはどういった危険を想定しているんでしょうか?」
澤麻美 気象予報士・防災士
「大雨というのは、まずは浸水による被害です。雨水が排水できずに低い場所が浸水してしまったり、道路が冠水する恐れがあります。さらに『氾濫の情報』で発表されない、中小河川の氾濫というのも大雨の情報に含まれるんです」
ジャーナリスト柳澤秀夫氏
「品川区では今回大雨警報が出る前に、氾濫危険警報が出てますよね。普通は“大雨が降って氾濫”だと思うんですが、なぜ氾濫危険警報が先に出たんですか?」
澤麻美 気象予報士・防災士
「氾濫というのは、川の上流で降った雨がどんどん流れてきて氾濫することもあるので、その場所で雨が降っていなくても氾濫危険警報というのが先に出ることがあるんです。今回は氾濫危険警報の後に品川区では大雨危険警報が発表されたんですが、その当時、大雨の危険度が分かる“大雨キキクル”というものでは、品川区の特に東側のエリアで紫色の表示、危険度が高まっているような状況だったんです」
高島彩キャスター
「でも、危険度が高い紫色は、品川区全域ではないですよね。それでも、避難指示が区内全域に出たのはぜなのでしょうか?」
板倉朋希アナウンサー
「品川区の担当者に聞きいたところ、去年9月の大雨で区内で浸水被害が発生したということで、その経験を踏まえて今回レベル4の大雨警報の発表を受けて、区内全域に避難指示を発令したということです。そのうえで区の担当者は、『避難指示=避難場所に行く』ということだけではなく、『自宅が安全であれば避難の必要はない』。例えば建物の2階以上へ避難する、垂直避難も避難の方法の1つだと話しています」
高島彩キャスター
「避難指示といっても身を守るための行動をどうとるかという、そこが重要ですね」
澤麻美 気象予報士・防災士
「本当に避難の方法というのは人によっても変わってくると思います。まずは自分が住んでいる場所にどのような危険があるのか、ハザードマップなどで確認することが大切です。こちらは品川区周辺のハザードマップで、目黒川の氾濫によって浸水してしまうエリアを表示しています。薄いピンク色の所は1階が浸水するくらいのレベルですので垂直避難でも大丈夫なんですが、この濃いピンク色の所だと2階以上が浸水してしまうというエリアになるので、立ち退き避難が必要になってきます。さらに去年浸水してしまった戸越銀座商店街。この辺りは川ではないんですが、雨水が集まりやすい場所になっていますので、近くに川などがなくても注意が必要になってくるので確認することが大切なんですね」
高島彩キャスター
「改めて、防災気象情報が新しくなって運用が始まりましたが、いかがですか?」
ジャーナリスト柳澤秀夫氏
「自分がどこにいるかによって、取るべき行動は大きく変わってきます。家にいる時なのか、外出先、あるいは移動中なのか。普段から自分の行動がどうなった時にどうすればいいか、頭の体操をしておくということも大切な気がしますね」
高島彩キャスター
「通勤通学など想定しておく場所は色々とありますから、本格的な大雨シーズンを前に家族で確認しておくということが大切だなというふうに思います」
[テレ朝NEWS] https://news.tv-asahi.co.jp
8件のコメント
坂理を
昔すんでいたところでは当たり前のように避難指示が出まくっていたけど、
よくあることなので誰も避難しないし普通に仕事もしてた
責任逃れの乱発はマジでやめてほしい
🟣が?
軍事のふりか
軍事が着る色着るな
山上が着る色だぞ
まあもう梅雨と言うのはなくなりました。
これからは40℃の死暑が訪れます。
今年から適用された死暑日、さっそく活躍の場が見られそうです
それはいいのですが、
避難指示を出して、避難先が安全というのは疑問です。それで災害が起きたら避難すべきじゃなかったとなる。あまり災害を細かく区分けするものでない。
ついでに休校にする根拠も分からない。通学させて学校にいる方が絶対的安全度は高いと思うので、休校にするという判断は誤りです
あほか
🟢と🩵一緒に映すことしか考えてない