ゲームは支配したものの…3失点で初戦敗退

鳥取 vs 大宮 レビュー
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2026/27シーズンのJ2第4節から中3日で、Jリーグヤマザキビスケット ルヴァンカップ1回戦の鳥取戦を迎えた。この試合の3日後にはアウェイでの秋田戦が組まれており、ナダル監督は8月26日の天皇杯同様にリーグ戦でプレータイムの少ない選手をスタメンに並べた。
先発の10人は、2-0で八戸を下した天皇杯と同じだ。唯一の変更として、インサイドハーフの小島に代わって特別指定選手の日隠が起用された。産業能率大学在学中の彼は、公式戦デビューとなる。また、サブメンバーには8月末にトップチームに登録された水谷の名前もある。
試合は開始早々に動く。相手のロングスローを跳ね返したボールをつながれ、右サイドからミドルシュートを決められてしまった。密集をすり抜けてきたボールは軌道が見えにくく、GK笠原の手前でバウンドしたこともシュートストップを難しくした。
ビハインドを背負ったものの、大宮は試合の主導権を握っていく。左インサイドハーフの杉本が相手の立ち位置を見ながらボールを受け、攻撃にリズムを生み出す。また、アンカーの日隠が中盤でテンポ良くボールを配球し、ペナルティエリア内やその周辺でもボールにかかわる。攻から守のトランジションでも、ボール際で強さを発揮した。
10分、その日隠がペナルティエリア外から際どいシュートを放つ。12分には左ショートコーナーから、バンクが右足を振った。
17分には決定機を作り出す。この日は右ウイングで起用された小林が、エドワードとのパス交換でペナルティエリア内へ侵入し、カットインから左足で狙った。小林はその後もマッチアップで優位に立ち、右サイドで相手を剥がしていった。
27分にも相手ゴールへ迫る。左サイドバック井芹のクロスを、ゴール前でフリーになったエドワードがヘディングで合わせた。
飲水タイムを挟んだ30分以降も、敵陣でサッカーをしていく。41分、右サイドから中山がクロスを入れると、ファーサイドのバンクにわたる。内側へ持ち出して右足を振るが、わずかに枠を逸れた。
同点にすることはできていないが、狙いを持った攻撃が繰り広げられている。ボールを動かすことで、相手の体力を削ることもできていたに違いない。失点以外はほぼピンチを与えなかったが、45分に追加点を許す。リーグ戦で連勝中の相手に少ないチャンスを生かされ、前半を0-2で折り返すこととなった。
後半も相手陣内でサッカーをする。48分、バンクの背後へのランニングをきっかけに相手守備陣を揺さぶり、杉本の横パスから小林がペナルティエリアで左足を振る。小林は後半も右サイドで優位性を生み出す。
しかし、次の得点も大宮ではないのだ。57分、ロングカウンターからPKを献上してしまうのである。これを決められ、ビハインドは3点となった。
PKの直前にバンクから松井へスイッチしており、その松井が左サイドから攻撃を活性化する。66分にはインスイングのクロスを入れると、GKとDFラインの間へ走り込んだ日高がヘディングで合わせる。しかし、惜しくもGKに阻まれた。
その直後だった。小林が右サイドからドリブルで仕掛け、ペナルティエリア内で相手選手に倒される。PKだ。69分、背番号77は自らペナルティスポットにボールを置き、得意の左足でゴール右隅下へ蹴り込む。小林にとって公式戦初ゴールとなった。
1-3としたところで、ナダル監督が再び動く。69分、井芹に代わって小島、杉本に代わって泉が投入される。泉は定位置の左ウイングに立ち、松井が右ウイングのポジションに入る。チーム全体として、攻撃に比重を置いた選手の配置となる。
78分にも2枚替えが行なわれる。茂木とエドワードが退き、関口と加藤玄が送り込まれる。関口は右SBに入るが、マイボールの局面では当然ながら高い位置でプレーする。69分の交代時よりも、さらに攻撃的な布陣となった。
88分には泉のパスを受けた小島が、左ポケットを取る。ゴール前の密集で加藤玄へパスがつながり、背番号16はヘディングで合わせる。相手選手に当たったボールをさらにプッシュするが、ゴールには至らない。加藤玄は1分後にもペナルティエリア内から左足で狙ったが、相手の分厚いブロックにあって枠をとらえることができない。
最後まで相手陣内でサッカーをした。シュート数でもチャンスクリエイトでも、明らかに相手を上回った。しかし、アウェイで3点を追いかける展開は、どんな試合でも難しい。相手は5-3-2のローブロックで割り切って守備をしており、パスのテンポがなかなか上がらない。ブロックを横へ広げるようとしても、5バックにスペースを埋められている。6分のアディショナルタイムが終わるまで猛攻を仕掛けたが、2点目をあげることはできなかった。
J3のチームに苦杯をなめたという事実は、悔しさや歯がゆさが募る。それもまた次の試合へのエネルギーへ変換し、チームはリーグ戦での勝利へつなげていく。
立ち上がりに犯してしまったミスを除いては、試合の入りかたは良かったのではないかなと思っています。もちろん、立ち上がりにあのような失点をしてしまうと、チームとしては出遅れてしまう、そういったスタートになってしまうかと思います。そのミスで、なんともないところからやられて失点してしまって、それ以外のところではボールを動かせていましたし、ボールを保持しながら相手を動かせていた、また攻撃でも相手のゴールに迫っていくことができたと思っています。
ですので、われわれとしてのチームの姿勢であったり、選手たちは本当に最後の最後までやろうとしてくれた、努力してくれたと思います。そこに関しては、自分は良かったのではないかなと思っています。ただ、今日われわれは若い選手をだいぶ起用しましたが、クラブとして若手の選手を使って出場機会を与えて育てていくというのも大切なことではあります。そういったことを考えても、自分たちが最後までやり切ったことに関しては評価できるのではないかと思っています。
われわれは全試合勝つつもりではいるのですが、フットボールなのでこういった敗戦もあることだと思っています。その中でわれわれは多くの若い選手を起用して彼らに出場機会を与えたということに関しては、自分たちにとってプラスではないかと思います。井芹もまだ17歳で、真秀、小林、日髙らに関してもまだまだ若い選手たちですし、彼らは練習でパフォーマンスが良かったから出場機会を得ることができたと思うのですが、そういった形でクラブとしても若手を育てていくというのは大事なことだと思っています。
ただ、今日は負けてしまいましたが、フットボールなのでまだまだ次の試合も来ますし進んでいきます。もちろん今日の試合で学ばなければいけないところはあると思うのですが、それを次に生かしていければと考えています。
立ち上がりに失点したところで、難しくなることは分かっていました。立ち上がりでしたし残り時間はあったのですが、自分たちの得点で巻き返すことができずに、自分自身も決定機が何本もあった中で外してしまったので、そこが今日の振り返りだと思います。失点して自分の中では少し焦りましたが、ベテランの選手たちが落ちつくように声をかけてくださったので、もう一度試合に集中することができました。
ゴール前では、もちろん周りを使うことも大事ですが、自分が決めてやるという強い意思がないと、足を振り抜くこともできないですし、今日はパスを選択したり、少し逃げというかゴールに向かえていないシーンがあったので、良くなかったです。
(PKを獲得した場面は)イメージとしては1人抜いたあとに、思ったより2人目のプレッシャーが来るのが少し遅かったので、シュートを狙おうかと思いました。ただ、2人目が寄せてきたので、少しフェイクを入れて縦に行こうと思ったところ、うまく引っかかってくれたので良かったです。自分の中では完璧ではありませんでしたが、決まったので良かったです。
1点を取れたことは本当に良かったです。ただ、試合全体を振り返ると、本当に何点も決められる決定機がたくさんあった中で1点でした。「チャンスを作れているからいい」ということではなく、点を決めることが仕事であり、そこを求められています。細かいディテールの部分は毎回言っていますが、もっとやっていかなければいけないと思います。
出場時間が少ない中で、こういうカップ戦でアピールすることは大事だと思っていました。もっと勝ち進んでアピールしたかった部分はありましたが、まだシーズンは長いので途中出場などのチャンスが来たときに、本当に命を懸けてやっていきたいと思います。
負けている状況での途中出場だったので、自分が入って流れを変える、しっかり勝ちにつながる点を取りたいと思っていました。天皇杯の八戸戦では、自分が出て何も変えられなかったという気持ちがあったので、今日は自分が出たら流れを絶対に変えてやるという強い気持ちを持ってピッチに入りました。
何度か仕掛けてチャンスは作れましたが、やっぱりそれが結果に結びついていないので、やはり結果を出すということが大事だと思いますし、もっとチャンスを作って、もっと得点に絡んでいけるようにやっていかなくてはいけないと感じています。
最初の失点が痛かったなというのはありますが、そこから2失点、3失点しても取り返すだけの力はあるチームだと思っているので、そこで折れたわけではないですが、失点したあとも、もっとみんなから点を取りに行くという姿勢を出さなければいけないと感じました。
これでルヴァンカップは終わってしまいますが、試合に出場するチャンスはどこかで絶対に来ると思うので、それを毎回ラストチャンスだと思って、強い気持ちを持ってやっていきたいです。
難しかったです。プロで初めての試合になりましたが、90分間がすごく短く感じましたし、もっといろいろ考えてプレーしなければいけないなと感じました。
今日はアンカーのポジションでしたが、とにかくボールにかかわり続けるということと、守備で貢献することを考えて試合に入りました。ただ、自分自身が大学でプレーしているときとあまり変わっていないので、もう少し何かを変えなければいけないなと感じました。得点など目に見える結果、数字を残せるようにしていきたいです。
また次に出場するチャンスがあれば、もっと戦っている姿を見せたいです。
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