2026年9月4日 18:04

(吉澤真彩アナウンサー)
人々を笑わせ、考えさせる業績に贈られるこのイグ・ノーベル賞なんですけれども、今年の医学賞を日本人が受賞しました。その研究がこちらです。
「鼻のかみ方」ということで、旭川医科大学の故人となってしまっているんですが、海野徳二名誉教授が研究しました。こちらは鼻をかむ際に、鼻の穴から出る空気の速度や量などを測定するという研究でして、約50年前に論文で発表されたものだということです。

効率的な「かみ方」を生み出したということですが、まず「片側ずつ」ということで、通りやすい側を指で押さえて通りにくい側に空気を送るということです。
そして「力強く」ということなんですが、ちょっと耳がボワーッとなる方もいらっしゃると思うんですけれども、これは医学的にあまり影響はないということなので、力強くかんでいただきたいということです。
そして「少し息を吸い、ゆっくりとかむ」ということで、こちらは副鼻腔炎などの病気の予防にも効果があるとされています。

このようにユニークな研究をたくさんされているんですけれども、この20年間で連続受賞をしているのが日本人ということで、過去の受賞例がこちらです。
2007年には化学賞を受賞していまして、「牛の排泄物からバニラの香りの成分を抽出する研究」というものです。こちらはバニラビーンズから香りを抽出する方法よりも、半分程度のコストで作成することができるということです。
そして2020年には音響学賞。こちらは「ヘリウムガスを吸うとワニの鳴き声も高くなる」という研究で、人間と、は虫類が同じ発声方法だということが分かったので、は虫類の仲間である恐竜も、この鳴き声を推測することは可能なのではないかということです。
そして2021年には動力学賞。こちらは「『歩きスマホ』が通行の流れを妨げる」という研究で、ロボットやドローンなどの衝突回避に応用することも期待されています。

こんなユニークな研究たくさんあるんですけれども、それが実用化されているものもあるんです。
2023年に栄養学賞を受賞した「電気を通した箸などを使い味覚を変化させる研究」で、それを実用化した『エレキソルト』というものです。キリンホールディングスが開発し、累計で1万6000台以上が販売されています。微弱電流で塩味や旨味を上げているということで、高血圧や塩分をあまり摂取できない方の減塩をサポートするということです。
一見ユニークに見えるものですが、誰かのために役立っていると考えると素晴らしいですし、奥が深いなと感じました。
最終更新日:2026年9月4日 18:10
