アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)が、2026年F1第13戦イタリアGPの予選で、チームメイトでありタイトル争いのライバルでもあるジョージ・ラッセルにトウを与えて援護する用意があると明かした。
ドライバーズ選手権首位という立場で母国凱旋を果たすアントネッリは、年間規定上限を超えてパワーユニット(PU)のコンポーネントを交換する予定であることから、予選結果にかかわらず決勝をグリッド後方からスタートする。
アントネッリ「チームから頼まれれば…」 ラッセル援護へ
アントネッリはイベント開幕を翌日に控えた木曜のモンツァで、ラッセルにトウを与える可能性について問われ、次のように答えた。
「チームとは話し合っていて、幾つかのことについては合意しているんだ。セッションがどう展開するのか様子を見ることになるけど、チームから頼まれれば、そうするつもりだよ」
前走車のトウを利用すれば、空気抵抗を減らし、ストレート速度とラップタイムを改善できる。すでに最後尾スタートが確定しているものの、アントネッリはポールタイムを記録することに意欲を示しつつ、チームを優先する考えを示した。
「もちろん、ポールタイムを記録できればうれしいけど、僕は最後尾からスタートすることになる。だから、チームを助けるためにできることがあるなら、やるつもりだ」
ドライバーズ選手権でアントネッリを追うラッセルは、こうした姿勢をメルセデスのチームカルチャーの表れだと受け止めている。
「今の僕ら2人のチームワークがどんなレベルにあるのか、そしてトト(ウォルフ)がこのチームをどう運営したいのかを示していると思う」とラッセルは語る。
「今週は彼が予選で僕を助ける用意をしてくれている。それは素晴らしいことだし、それが僕らのチームとしてのやり方なんだ」
ラッセル自身も、今後いずれかのグランプリでPU交換に伴うグリッド降格を受ける見込みだが、具体的な時期はまだ決まっていない。
ドライバーズ選手権をリードするアントネッリは、ラッセルとルイス・ハミルトン(フェラーリ)に59ポイント差、直近2戦を制したランド・ノリス(マクラーレン)に83ポイント差をつけている。
点差縮小の好機もラッセル「アプローチは変わらない」
アントネッリが後方スタートとなることで、ラッセルはドライバーズ選手権での差を大きく縮めるチャンスを手にすることになる。それでも、週末への取り組み方を変えるつもりはないとう。
「僕にとっては何も変わらない。いつも自分自身に集中したいと思っているからね」とラッセルは語る。
「チームメイトが7度の世界王者であれ、ルーキーであれ、そしてチームメイトがいなくても、やるべき仕事は変わらない。だから今週末も、全く同じアプローチで臨むことになる」
メルセデスはシーズン序盤の優位性を失い、直近ではフェラーリやマクラーレンが競争力を高めている。ラッセルは、モンツァでは直近2戦よりもメルセデスのチャンスが高まるとみている。
「今はマクラーレンに勢いがある。そしてフェラーリは今週末アップグレードを持ち込むし、レッドブルには非常に強力なパワーユニットがある」
「正直、今週末はトップ4のどのチームにもチャンスがあると思う。でも、僕らであってほしいね」
「今週末、僕らが本命と言えるかどうかは分からない。でも、パワーユニットよりシャシーが重要だった直近2戦と比べれば、間違いなくチャンスは大きいと思う」
