
ショウナンガレオンと互角の動きを見せたローズファミリー(手前)(カメラ・坂本 達洋)
こんにちは、坂本です。今日も札幌からお届けしております。
さて、今週末で夏の北海道シリーズは終わりとなります。私の3週間の札幌出張もラストで、家で待つ家族や愛猫との再会が待ち遠しい一方、お名残惜しい気持ちもあります。
そして読者の皆様にお知らせがあります。来月から私が転勤となるため、美浦のPOG担当から離れることになりました。思えばヤマタケ先輩とのコンビで6、7年くらい務めさせていただき、少しでもPOGファンのお役に立てていたならば幸いでございます。なるべく生の声を拾うことにこだわって、やってきたつもりではあります。札幌2歳Sを特集する今回が最後になるかもしれませんが、これまでのご愛顧ありがとうございました。
それではさっそく本題へいきましょう。札幌2歳Sの話となれば、ショウナンガレオン(牡、父Flightline、母タングリトナ)からいかなければなりません。ノヴァヴェローチェ(牡、父エフフォーリア、母チャイマックス)が、左後肢ハ行のため回避となり、1強の様相を呈しています。1週前、今週の札幌・芝コースでの追い切りで非凡な脚力を見せつけて、今週金曜日も馬場から引きあげてきた時の落ち着いた雰囲気は、2歳馬とは思えないものがありました。加藤士調教師は「落ち着いているし、折り合いに不安はないです。行く馬を見ながら行ければと思います。できれば外枠が当たってくれたら…」と話していましたが、内の2番枠となってしまいました。それでも少頭数の9頭立てですし、「多少の不利があっても勝たないと。ここはクリアしてほしいです」と言っていたように、能力の違いを見せてほしいところです。いくらか馬場が渋っていても、問題はなさそうですからね。
続く人気になりそうなのは、同じく1戦1勝のテンカタイヘイ(牡、父トーセンレーヴ、母トーセンベニザクラ)です。7月19日の函館での新馬戦では、重馬場をものともせずに4角8番手から見事に差し切りました。この中間は丹内騎手がほぼ付きっきりで調教をつけています。レース前日も手綱を執って、「いいですよ。変わりなくきています。重馬場でも走れていますからね」と鞍上の手応えも好感触をキープしたままこられていました。こちらも力を要する馬場は苦にしなさそうで、馬場が合いそうですね。
実績上位なのは、前走のコスモス賞で3着だったコスモハナミズキ(牝、父ウインブライト、母ココ)です。佐々木大輔騎手は素材の良さを評価しながら、1週前追い切りの時点では仕上がりについて慎重なトーンでした。しかし今週の札幌・芝コースでの最終追い切りでは追走する形から反応が良く、脚いろ優勢で楽に併入。今週の追い切り後は「馬の硬さがとれて本来の走りが戻ってきた感じです。だいぶ改善されて状態が上向いてきました。どこからでも競馬ができる馬。今後に向けたレースをしたい」と語っていました。ハナにこだわることはなく、これまでの全3戦と違って最内枠ではないため、その出方に注目が集まります。超スローペースの決め手比べになりそうな感じがしてきますね。
デビュー3戦目の初勝利から中1週で挑むデザートスピリット(牡、父イスラボニータ、母ツキノサバク)は、センスが良く、立ち回りのうまさを生かしたいところです。先週まで調教をつけていた攻め専の鈴木助手が「前走だって派手さはないけど、きちっと勝負根性を見せてくれた。体がないので滞在向きだし、流れに乗れれば恥ずかしくない競馬はできるはず。むしろ距離が延びるのはいいですよ」と評価していたので、軽くは扱えないと思います。叔父のベラジオボンドは24年の毎日杯3着など重賞戦線でも存在感を示して、芝のマイル路線でオープンまで出世しています。実は母系も侮れません。
そして同じ土曜の札幌5R・2歳新馬(芝1500メートル)は、この夏の北海道シリーズ最後の新馬戦となります。注目株は田中剛厩舎のローズファミリー(牝、父タワーオブロンドン、母レジャンドローズ)です。5代母にローザネイがいる“バラ一族”の血統で、今週の最終追い切りはショウナンガレオンとの3頭併せの先頭でスタートして、わずかに先着して動きの良さをアピールしていました。手綱を執る大久保騎手は「すごく良かったです。ゲートを出しても、すごくセンスがいい。芝の走りもいいので楽しみです」と期待度が伝わってきました。調教の映像でショウナンガレオンに引けを取らない走りをしていることからも、「オッ」と気付いた方も多いでしょう。人気を集めるのも納得です。
他ではポーラールート(牝、父キタサンブラック、ジェットセッティング)が、血統の良さから注目を集めています。すでに前回のブログで取り上げていますが、改めて今週の追い切り後に武英調教師は「動きはいいと思います。態勢は整っていますし、いい馬だと思います」と力を込めていました。テンションの高い面はカギになりそうですが、どんな走りを見せてくれるか楽しみです。
グレーターマーク(牝、父グレーターロンドン、母フォーエバーワン)は、追い切り本数こそ多くないですが、動きは良さそうです。手綱を執った小林美騎手も「動きは良かったです。仕上がっています」と手応えを感じていました。仕上がりの早い印象のグレーターロンドン産駒とあって、初戦から力を出せそうです。
ララアウローラ(牝、父グローリーヴェイズ、ララフォーナ)は、19、21年の香港ヴァーズを制した新種牡馬の父の初年度産駒になります。馬体は小柄ですが、千葉調教師は「しっかりと調教時計が出ているので楽しみです。適性はどういうところがいいのか手探りですが、お父さんもお母さんもレイクヴィラファームさんのゆかりの血統ですからね」と、今後も見据えて期待を込めていました。
それでは今日はこのへんで。
