2026年9月
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    早ければ来月にも、Appleが新しい設計のMacBookを出すと見られています。有機EL(OLED)、Mac初のタッチスクリーン、薄くなった本体、Dynamic Island。噂されている中身はかなり大がかりです。

    この新型は「MacBook Ultra」という名前になるのではないか、と言われてきました。ただ、そうすると今の「MacBook Pro」はどうなるのか、という点がずっとはっきりしませんでした。

    そこに新しい材料が出てきました。米国のAppleメディア9to5Macが、ディスプレイ調査会社Omdiaのレポートをもとに、ラインナップと価格の見通しを整理しています。結論から言うと、新型は今のMacBook Proより高くなる可能性が高いという読みです。

    手がかりは「miniLEDパネルを2028年まで作り続ける」という一点

    Omdiaによると、Appleは現行のMacBook Proに使っているminiLEDのディスプレイパネルを、2028年まで生産し続けるとされています。

    一見すると地味な話ですが、ここから逆算できることがあります。パネルを作り続けるということは、そのパネルを使う製品も売り続けるということです。つまり、有機ELの新型が出たあとも、今のminiLED版MacBook Proはラインナップに残る、という読みになります。

    この同じOmdiaのロードマップからは、折りたたみMacBookの開発が中止され、OLED MacBookも1機種減ったという話も出てきています。今回の見立ては、そのレポートの別の側面を読んだものです。

    意味その1:新型は「MacBook Pro」とは別の名前になりそう

    miniLED版のMacBook Proが残るなら、有機ELの新型に同じ「MacBook Pro」という名前を付けるのは無理があります。同じ売り場に、同じ名前で中身のまったく違う2種類が並ぶことになるからです。

    木製のデスクに置かれた閉じたMacBookを真上から写したイメージ画像

    そこで「MacBook Ultra」という別ブランドを立てる案が、あらためて現実味を帯びてきた、というのが9to5Macの見方です。

    実はこの名前、一度は「なさそう」と見られていました。BloombergのMark Gurman氏が、2027年初頭に出るM7搭載のベースモデルMacBook Proにも、新設計の要素が下りてくると報じていたためです。デザインが下位モデルにも広がるなら、わざわざ別の名前を付ける理由が弱くなります。

    ところが「旧型も併売する」となると話が変わります。名前で明確に分けたほうが、売り場でもサイトでも説明しやすくなるからです。

    意味その2:価格は今より上がる可能性が高い

    もうひとつが価格です。旧型を残すというのは、安いほうの価格を据え置いたまま、新型を上に積むという構えとほぼ同じ意味になります。Appleがこれまで何度も使ってきたやり方です。

    9to5Macは、miniLED版のMacBook Proが2,499ドル前後から、有機ELのMacBook Ultraはさらに上の2,999ドル前後からになるのではないか、と予想しています。あくまで記者個人の見立てで、Appleが示した数字ではありません。

    日本での価格は、為替や税を含めて別に設定されるので単純換算はできません。参考までに、2026年6月の一斉値上げのあと、14インチMacBook Proは339,800円からという水準になっています。ここからさらに一段上のモデルが加わる、という話です。

    想定されているラインナップ

    9to5Macが整理した、これから1年ほどのMacBookの並びは次のとおりです。噂と報道をもとにした予想で、確定した情報ではありません。

    時期
    モデル
    画面/チップ

    2026年秋
    MacBook Neo
    A18 Pro

    MacBook Air(13・15インチ)
    M5

    MacBook Pro(14インチ)
    miniLED/M6

    MacBook Pro(14・16インチ)
    miniLED/M5 Pro・M5 Max

    MacBook Ultra(14・16インチ)
    OLED/M5 Pro・M5 Max

    2027年春
    MacBook Neo
    A19 Pro

    MacBook Air(13・15インチ)
    M6

    MacBook Pro(14インチ)
    OLED/M7

    MacBook Pro(14・16インチ)
    miniLED/M5 Pro・M5 Max

    MacBook Ultra(14・16インチ)
    OLED/M5 Pro・M5 Max

    並べてみると、MacBookのラインナップはこれまででいちばん多いことになります。ノートパソコン1ブランドの並びとしては、かなり込み入った構成です。

    なお9to5Macは、旧型のminiLED版MacBook Proが残るのはおそらく短い期間だろうとも書いています。あくまで移行期の措置で、いずれ有機ELに一本化されていくという見方です。

    新型MacBookそのものの噂は、これまでどう伝えられてきたか

    今回の話は価格とラインナップに絞ったものですが、製品そのものの中身については別の報道が積み上がっています。

    画面は輝度と発色を両立させるタンデム構造の有機ELで、Mac初のタッチ操作に対応。iPhoneでおなじみのDynamic Islandが載る一方で、顔認証のFace IDは見送られる、という内容です。時期は10月とされています。詳しくは初のタッチスクリーンMacBookは10月に出るのか? Tandem OLEDとDynamic Island搭載・Face IDなし、チップはM5 Pro/M5 Maxとの報道にまとめています。

    チップ側の動きも早く、M6とM5 Ultraはすでに8月に発表されています。表のとおり、MacBook Ultraに載るとされているのはM5 ProとM5 Maxで、最上位のM5 Ultraはデスクトップ向けという住み分けです。

    どう受け止めておくか

    ここまでの内容は、すべて調査会社のレポートと、それを読んだ記者の推測です。Appleは何も発表していません。パネルの生産計画は途中で変わることもありますし、名前が土壇場で変わるのもよくある話です。

    ただ、「旧型を安いほうに残して、新型を上に積む」という構えは、Appleがこれまで繰り返してきたパターンでもあります。Mac全ラインの刷新が準備されているという噂まとめとあわせて見ると、今回の見立てはそれほど飛躍したものではありません。

    買い替えを考えている方にとって大事なのは、今の14インチ・16インチのMacBook Proがすぐ消えるわけではなさそうだという点でしょう。有機ELとタッチが必要かどうかで、選ぶモデルも予算もかなり変わってきます。

    まとめ

    Omdiaの「miniLEDパネルを2028年まで生産する」という情報から、9to5Macは2つのことを読み取っています。ひとつは新型が別ブランドのMacBook Ultraになりそうだということ。もうひとつは、旧型が併売される以上新型には相応の価格が乗るだろうということです。

    予想されている価格は、miniLED版のMacBook Proが2,499ドル前後、MacBook Ultraが2,999ドル前後。いずれも記者の見立てで、Appleの発表ではありません。

    新しいMacBookは早ければ10月に登場すると見られています。実際の名前と価格がどうなるか、続報を追っていきます。

    Source: 9to5Mac/画像:Unsplash

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