
アップルは9日(米国時間)、iPhone 18シリーズの上位モデル「iPhone 18 Pro」と「iPhone 18 Pro Max」を発表した。iPhone史上最も先進的というカメラ機能のほか、Siri AIなどAI対応を大幅に強化。また、最新の「A20 Pro」チップを搭載する。
iPhone 18 Proは6.3型。Pro Maxは6.9型のSuper Retina XDRディスプレイを搭載。どちらもProMotionによる120Hz駆動、最大3,000ニトのピーク輝度に対応する。カラーは、ブラック、シルバー、グレイシャー、新色のバーガンディの4種類で、予約受付は9月12日から開始され、9月18日から発売する。
ストレージは256GB/512GB/1TB/2TBが用意され、価格はiPhone 18 Proが219,800円(256GB)、254,800円(512GB)、324,800円(1TB)、429,800円(2TB)。iPhone 18 Pro Maxが239,800円(256GB)、274,800円(512GB)、344,800円(1TB)、449,800円(2TB)。36カ月の分割払いも用意する。

また、アップル初の折りたたみ(フォルダブル)スマートフォン「iPhoen Duo」も登場。価格は364,800円(256GB)から。予約受付は10月16日からで、発売は10月23日となる。
今回はPro/Duoではない無印のiPhone 18は発表されていない。
「絞り」や「Proコントロール」などの強化されたカメラ
iPhone 18 Pro/Pro Maxはプロ仕様のカメラが特徴となる。カメラシステムでは、新たに可変絞り機能を備えた「48MP Fusionメインカメラ」を搭載。レーザーカットした6枚の絞り羽根をローター機構で制御し、被写界深度や取り込む光量を調整する。絞り値は最大F1.48。
Fusionカメラは、可変絞り対応48MP Fusionメイン、48MP Fusion超広角、48MP Fusion望遠から構成される。最大8倍の光学品質ズームに対応する。
通常の撮影では被写体や明るさに応じて絞りを自動調整するほか、「カメラ」アプリから4段階の絞り設定を選択できる。開発者向けのAPIも提供し、対応アプリでは絞り範囲をより細かく制御可能になる。
カメラアプリには、新たに「Proコントロール」を搭載。絞りやシャッタースピード、ホワイトバランスを手動で調整でき、ヒストグラムによる露出の確認にも対応する。
コンピュテーショナルイメージングの処理も刷新し、写真の解像感や細部の表現を向上。「フォトグラフィックスタイル」には、テクスチャやフィルムグレイン(粒子)を調整する機能を追加した。
動画撮影では、最大60fpsで撮影した映像に、撮影後からシネマティックエフェクトを適用可能。タイムラプスは4KおよびDolby Vision HDRでの記録に対応する。「オーディオミックス」には、音声品質の向上や音楽の分離を行なう新しいアルゴリズムを採用した。
撮影時の状態を証明する「Apple Reference Image」
また、写真の真正性を確認するための新機能「Apple Reference Image」も導入。メインカメラのセンサーが撮影時に捉えた各ピクセルへ署名を付与。「リファレンスモード」で撮影すると、署名付きのセンサーデータをPrivate Cloud Computeで処理し、改ざん不可能な参照画像を生成する。
Apple Reference Image
参照画像は、写真アプリで編集後のメイン画像と並べて表示できる。デジタルネガのように両者を比較することで、撮影後に変更が加えられたかを視覚的に確認できるという。今後対応する「SynthID」と組み合わせ、AIで生成・編集された画像を識別しやすくする。
2nm世代の「A20 Pro」
本体前面のDynamic Island(ダイナミックアイランド)は小型化しながら、表示できる情報量を拡大。最大3件の「ライブアクティビティ」を同時に表示できる。Face IDによる端末のロック解除や購入時の認証、アプリへのサインインといった従来の機能は引き続き利用できる。
プロセッサは、2nmプロセスで製造する「A20 Pro」。6コアCPUと7コアGPU、合計32コアのデュアル16コアNeural Engineを搭載。メモリ帯域幅はA19 Proから50%拡大した。これにより、GPU性能はA19 Pro比で最大40%、AI処理性能は同2倍に向上。デバイス上で動作するAIモデルやコンピュテーショナルフォトグラフィー、ゲームなどの高速化を図る。

熱設計も刷新し、シリコンダイとメモリを並列に配置してメモリを熱伝達経路から分離し、A20 Proをベーパーチャンバーへ直接接続。ベーパーチャンバーも新素材を採用し、iPhone 17 Proから表面積を3倍に拡大。長時間の高負荷処理における持続性能を最大40%向上している。
Siri AIとiOS 27
A20 Proの搭載によりAI性能を向上。OSには「iOS 27」を採用し、ベータ版として提供される「Siri AI」に対応する。英語から提供を開始し、日本語には年内に対応予定。
Siri AIはApple Intelligenceを基盤とし、メッセージやメール、写真などに含まれる個人のコンテキストを理解。ユーザーが必要としている情報をアプリ横断で探したり、画面に表示されている内容に応じた操作を実行したりできる。
カメラアプリの「Siriモード」では、カメラに映っている被写体について質問したり、関連する操作を実行したりできる。ユーザーの指示に基づく文章作成にも対応する。
写真編集には、撮影後に構図を調整する「Spatial Reframing」や「Extend」、強化された「Clean Up」を追加。「Image Playground」では、写真のようなリアルな画像も生成できる。
Safariには、Webページの更新を監視する「Notify Me」を搭載。商品の再入荷や値下げなどを通知できる。AI処理にはオンデバイス処理とPrivate Cloud Computeを組み合わせ、プライバシーとセキュリティを確保する。
このほかiOS 27では、表示をカスタマイズする機能や、子どもが閲覧できるコンテンツ、会話相手、端末の利用時間帯を保護者が管理する機能を強化。対応キャリアでは、同じ電話番号を利用する2台のiPhoneを切り替えられる「iPhone Handoff」も利用できる。
バッテリーも強化
Wi-Fi 7、Bluetooth 6、Threadに対応するApple設計のネットワークチップ「N1」を搭載。通信には次世代モデム「C2」を採用する。C1Xと比べてアップロード速度を向上しながら、消費電力を15%削減した。米国モデルはミリ波にも対応する。デュアルeSIMに対応するが、日本モデルでは物理SIMカードは非対応。
バッテリー設計も見直され、iPhone 18 Proが最大36時間、iPhone 18 Pro Maxが最大45時間となる。iPhone 18 Pro/Pro Maxともに、有線充電では約15分、MagSafe/Qi2のワイヤレス充電では約30分で最大50%まで充電可能。サイズ/重量はProが150×71.9×8.75mm、211g。Pro Maxが163.4×78×8.75mm、249g。
