総合格闘技イベント「超RIZIN.5 浪速の超復活祭り」が、9月10日(木)に京セラドーム大阪で開催されている。
11年目を迎えたRIZINにとって初となる平日開催。“復活”を掲げる今大会は、8試合と限られた試合数ながら、どの対戦も見逃すことができないほど、豪華なカードが組まれている。
メインカードは前代未聞の二団体制覇をかけたフェザー級タイトルマッチ。無敗の怪物ラジャブアリ・シェイドゥラエフ選手 vs. AJ・マッキー選手の一戦だ。セミメインカードは、新旧……ではなく異なる形で日本格闘技界の顔である朝倉未来選手と青木真也選手がライト級で対峙する。

「超RIZIN.5 浪速の超復活祭り」試合順 ©︎RIZIN FF
ほかにも、朝倉選手との一戦以来の実践復帰となる平本蓮選手は、11連勝中のカルシャガ・ダウトベック選手との対決で復活を期す。さらに、本来はライト級タイトルマッチとして実現する可能性もあったホベルト・サトシ・ソウザ選手 vs. 野村駿太選手、斎藤裕 vs. YA-MANなどが用意されている。
今回は、「超RIZIN.5 浪速の超復活祭り」を全試合結果を速報でレポート。随時更新でお届けする。
なお試合の模様は、「ABEMA PPV」「スカパー!」「RIZIN 100 CLUB」「RIZIN LIVE」で視聴できる。
第1試合:“ブラックパンサー”ベイノア✕ vs. ◯宇佐美秀メイソン
第1試合:“ブラックパンサー”ベイノア vs. 宇佐美秀メイソン
RIZIN オープンフィンガーグローブ
キックボクシングルール:3分3R(71.0kg)※ライト級
結果:“ブラックパンサー”ベイノア✕ vs. ◯宇佐美秀メイソン ※判定0-3
第1試合はオープンフィンガーグローブのキックボクシングルールによる3分3Rマッチ。“ブラックパンサー”ベイノア選手は、キックボクシングをバックボーンにRISEでは第2代ウェルター級王者を獲得した過去を持つ。ただ、再起戦となった6月のRIZINでは勝利し、MMAファイターとして復活を遂げつつある。そうした中で、再びキックルールでの試合となる。
一方の宇佐美秀メイソン選手は、RIZINファイターの宇佐美正パトリック選手の弟。アマチュアMMAで実績を上げたのちに、キックボクシング団体・RISEの第4代ウェルター級王者となった。自身もMMA転向を見据える中で、キックルールによる京セラドーム大阪という大舞台を迎える。
1R。両者のキックが交錯する。サークリングで距離を計りながら戦うベイノア選手。宇佐美選手が距離を詰めてボディを放つ。プレッシャーが強い。ストレート、フック、ボディにキックを織り交ぜながら宇佐美選手が圧力をかけ続けた。ベイノア選手もビッグヒットはもらっていないが、有効打を放ちたい。
2R。ベイノア選手が前に出る。宇佐美選手がボディから左フックの連打もヒットせず。それでも怖さを感じさせる。ベイノア選手は常にサークリングを続けて危険な距離感を回避しながらの攻撃。終盤は距離が近くなった両者がローキックを打ち合う展開に。徐々に2人の強打が当たる“予感”が漂いはじめる。
3R。早くも打ち合い、蹴り合いの展開。ベイノア選手の右ストレートがヒット。今度は宇佐美選手がサークリングする展開に。コーナーで打ち合いからフックでベイノア選手がダウン。再開後、宇佐美選手が蹴りをつかんで左ストレート、ベイノア選手が2回目のダウン。後がない状況。最後はベイノア選手が前に出たところでゴング。
判定3-0で宇佐美選手が勝利。キックルールでの勝負となっただけに、MMAが主戦場のベイノア選手にとっては厳しかったか。
第2試合:RENA vs. ナターシャ・クジュティナ
第2試合:RENA vs. ナターシャ・クジュティナ
RIZIN MMAルール:5分3R(49.0kg)
※女子スーパーアトム級
結果:RENA vs. ナターシャ・クジュティナ
王者・伊澤星花選手のベルト返上で空位となったRIZINの女子スーパーアトム級。すでに新たな暫定王者の座をかけた“見えないトーナメント”がスタートしている中で、今大会ではトーナメント優勝候補のRENA選手とナターシャ・クジュティナ選手が激突する。
RENA選手は2025年の大晦日、伊澤選手に挑戦。ダウンを奪いあわやというシーンをつくるもギロチンで無念の一本負け。自身でも現役生活の終盤を見据える一方で、伊澤戦で見せたストライカーとしての打撃力は健在だ。一方のロシア出身のクジュティナ選手は、リオ五輪柔道の銅メダリストという実力者。RIZINデビュー戦となった4月の福岡大会では、元RIZIN王者の浜崎朱加選手に一本勝利した。
生粋のストライカーとグラップラーによる対決。RENA選手は組まずに打撃を当てたい、クジュティナ選手は組んで一本を極めたい。スーパーアトム級の新王者候補に名乗りあげるのはどちらか。
1R。
第3試合:ヴガール・ケラモフ vs. 高木凌
第3試合:ヴガール・ケラモフ vs. 高木凌
RIZIN MMAルール:5分3R(66.0kg)※フェザー級
結果:ヴガール・ケラモフ vs. 高木凌
RIZIN元フェザー級王者の34歳・ヴガール・ケラモフ選手と、連勝で注目度急上昇中の26歳・高木凌選手のフェザー級マッチ。ケラモフ選手はRIZINフェザー級を代表する選手の一人であり、圧倒的なフィジカルを武器にいくつもの名勝負を繰り広げてきた。直近は勝ったり負けたりが交互に続いている中、直近の年末のRIZINでクレベル・コイケ選手に判定負け。一発の強打を持つ若手である高木選手を相手に底力を示せるか。
対する高木選手は、3月の木村柊也選手とのストライカー対決は負傷判定勝利に終わったものの、5月に経験豊富な“中国の五味隆典”ことリー・カイウェン選手を相手に、1R右ストレートを当ててKO勝利。フェザー級のトップ戦線へと近づいた。今回元王者のグラップラーであるケラモフ選手に勝利し、絶対王者のシェイドゥラエフ選手、超強真星・秋元強真選手に喰らいついていきたい。
第4試合:斎藤裕 vs. YA-MAN
第4試合:斎藤裕 vs. YA-MAN
RIZIN MMAルール:5分3R(66.0kg)※フェザー級
結果:斎藤裕 vs. YA-MAN
続く第4試合もフェザー級の一戦。本来であれば大晦日に実現するはずだった斎藤裕選手とYA-MAN選手の対決だ。前回はYA-MAN選手の練習中の負傷により実現には至らなかったが、本人にとっては怪我からの復活を喫した一戦となる。
対する斎藤選手はRIZINフェザー級の初代王者。しかし、2024年7月以来およそ2年ぶりとなる実戦であり、38歳という年齢を考えてもコンディション面は未知数。とはいえフェザー級屈指のオールラウンダーとして、朝倉選手やケラモフ選手にも勝利してきた実力や経験値は本物だ。
ストライカーであり殴り合いを得意とする相手に、斎藤選手はテイクダウンを成功させてグラウンドの展開へと持ち込めるか。スタミナではYA-MAN選手に分がありそうなだけに、早い段階で試合をコントロールしたいところ。YA-MAN選手も負傷明けの再起戦で、再び人気と実力を兼ね備えたファイターとして存在感を示したい。
第5試合:ホベルト・サトシ・ソウザ vs. 野村駿太
第5試合:ホベルト・サトシ・ソウザ vs. 野村駿太
RIZIN MMAルール:5分3R(71.0kg)※ライト級
結果:ホベルト・サトシ・ソウザ vs. 野村駿太
本来であればタイトルマッチとして実現したはずだった組み合わせ。野村駿太選手の負傷によって、大晦日RIZINでの対決は見送りに。
そこから9ヶ月、ホベルト・サトシ・ソウザ選手は同大会でイルホム・ノジモフ選手にまさかの1RTKO負け。5度防衛してきたライト級王者のタイトルを明け渡した。王座陥落したとはいえ、フィニッシュ率95%という驚異の数字が物語るように、柔術を活かした寝技などを中心に、怖さはいまだ健在。近年は打撃力も向上している。
対する野村選手は、堀口恭司選手のいるアメリカの名門ジム・ATTで修行を経ての成長に期待。すでに現ライト級王者であるルイス・グスタボ選手、パトリッキー・ピットブル選手に勝利してきた実力者だけに、勝利すればタイトル戦線に大きく近づくことになる。
第6試合:カルシャガ・ダウトベック vs. 平本蓮
第6試合:カルシャガ・ダウトベック vs. 平本蓮
RIZIN MMAルール:5分3R(66.0kg)※フェザー級
結果:カルシャガ・ダウトベック vs. 平本蓮
RIZINフェザー級の実力者同士であり、なおかつストライカー同士の対決とあって、ハイレベルな試合が期待されるカルシャガ・ダウトベック選手と平本蓮選手による一戦。両者相手のKOできる一発を持つだけに、立ち位置や距離感を含めて、緊迫感のある試合が予想される。
ダウトベック選手は破竹の11連勝中。RIZINでの敗北は、2018年9月の朝倉未来選手との対決まで遡る……と、すでにタイトル戦線に絡んでもおかしくないほどの強さを発揮。ボクシングをバックボーンとした技術力はもちろん、必殺の左フックで多くのファイターをリングに沈めてきた。復帰戦となる平本選手を相手に、その強さを見せつけるか。
一方の平本選手は、2024年7月、朝倉未来選手に勝利した「超RIZIN.3」以来の実践。そこでのドーピング疑惑や負傷などでおよそ2年間のブランクを経て、元来のボクシング技術の巧みさに加えて、MMAファイターとしてどこまで成長しているのか。戦前の評価も高く期待も背負う人気選手だけに、勝利で20代中盤の2年間試合ができなかった悔しさを晴らし、文句なしの復活を遂げると共にタイトル戦線に入り込みたい。
第7試合:朝倉未来 vs. 青木真也
第7試合:朝倉未来 vs. 青木真也
RIZIN MMAルール:5分3R(71.0kg)※ライト級
結果:朝倉未来 vs. 青木真也
“復活”を掲げる今回のRIZINにふさわしい一戦。“顔”として長年RIZINを牽引してきた朝倉未来選手が、PRIDEやDREAM、さらにはRIZIN旗揚げ時も含めて日本格闘技界に関わってきた43歳のベテラン・青木真也選手を迎える。朝倉選手にとってはいつもと異なるライト級での戦いだが、それでも注目度という意味では今大会No.1の試合と言っても過言ではない。
朝倉選手は大晦日RIZNで王者シェイドゥラエフ選手とのタイトルマッチに臨むもその牙城は崩せず、1RTKO負けで悲願のベルト獲得を逃している。復帰戦の相手である青木選手は圧倒的なグラップリング力を有する実力者。朝倉選手は近年、グラウンドで相手をコントロールする力も向上しているが、青木選手相手に打撃で攻めるか、もしくは押さえ込むのか。いずれにしろ復活の狼煙をあげる相手としては十分すぎる相手だ。
青木選手はキャリア20年以上の大ベテランであり、RIZIN以前から日本の格闘技界で存在感を発揮し続けている。これまでMMA49勝中33勝が一本。驚異的な極めの強さは世界的にも評価が高い寝技師だ。近年はシンガポールの総合格闘技団体「ONE Championship」を主戦場にしてきたが、今回RIZINに2015年の旗揚げ興行以来となる復活参戦。格闘家としてのキャリア終盤、現格闘技界の顔である朝倉選手を相手に、どんな戦いを見せてくれるのだろうか。
第8試合:ラジャブアリ・シェイドゥラエフ vs. AJ・マッキー
第8試合:ラジャブアリ・シェイドゥラエフ vs. AJ・マッキー
RIZIN&PFLフェザー級 タイトルマッチ
RIZIN MMAルール:5分3R(66.0kg)
結果:ラジャブアリ・シェイドゥラエフ vs. AJ・マッキー
メインカードは前代未聞のタイトルマッチ。日本のRIZINとアメリカのPFL、異なる格闘技団体のフェザー級王座がこの一戦で決まる。つまり勝者は二団体の王者となるわけだ。絶対王者ラジャブアリ・シェイドゥラエフ選手が、これまで戦ってきた誰よりも強いと目されるAJ・マッキー選手と激突。10年を経たRIZINの新たな歴史を刻むにふさわしい一戦だ。
シェイドゥラエフ選手はもはや説明不要。19戦全試合で2R以内フィニッシュ勝利を記録してきたパーフェクト王者。国内外のRIZINファイターを薙ぎ倒し、「誰が勝てるのか?」とすら思わせる強さを発揮してきたが、今回は屈指の実力者を相手に4度目の防衛を果たし、二冠王者となるのか。まだまだ底が見えない中で、真の実力を証明する一戦になる。
AJ・マッキー選手は、打撃と寝技のテクニック、そして爆発力を兼ね備え、どの局面からでも試合を終わらせることができるオールランダー。元Bellator世界王座保持者。2022年大晦日の「RIZIN × BELLATOR全面対抗戦」では大将戦に出場し、ホベルト・サトシ・ソウザ選手に判定勝利。その後はPFLを主戦場に勝ち星を積み上げ、コンディションも良好な状態で迎えるダブルタイトルマッチ。本当の強者として、シェイドゥラエフ選手の幻想をついに打ち砕くか。
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