公開
2026年09月10日 14時58分
更新
2026年09月10日 15時08分
米Appleは9月9日(現地時間)、新型スマートウォッチ「Apple Watch Series 12」と、上位モデル「Apple Watch Ultra 4」を発表した。2機種とも心拍センサーを刷新し、一日を通して5秒ごとに心拍数を測る。その日のコンディションを0〜10の数値で示す新機能「準備度」も搭載した。いずれも9日から予約注文を受け付け、9月18日に発売する。

心拍センサーを刷新した「Apple Watch Series 12」(出典:Appleのプレスリリースより)
新しいセンシングシステムは、光学式心拍センサーと電気心拍センサーで構成する。光学式のグリーンLEDを大型化して電力効率を高め、一日中の連続測定を可能にした。ストレスと回復の指標である心拍変動(HRV)は、Appleによると測定頻度が最大24倍になるという。新設の「日中バイタル値」は、夜間と日中で指標を切り替えられる。
準備度は、直近のアクティビティ、トレーニングの負荷、バイタル値、睡眠スコアを分析する。0〜10のスコアと「休養」「無理せずに」「準備完了」「絶好調」の4段階のおすすめを毎日示す。激しいワークアウトや日中のバイタル値の変化を反映して、一日のうちでも随時更新する。

10点満点でコンディションを示す「準備度」
歩数計モデルも再設計している。Series 12に搭載された「S11チップ」と組み合わせることで、屋内のウォーキングやランニング中の距離をより正確に測るという。同チップにより、心拍数と歩数の文字盤コンプリケーションも新たに使えるようになる。

S11チップはAI処理性能を向上。新たに、周囲の音を認識する「オーディオインテリジェンス」により、iPhoneが手元になくても、サイレンやアラーム、ドアベル、赤ちゃんの泣き声などを検知して聴覚に障害のある人に知らせる「サウンド認識」がWatch単体で使えるようになる。周囲で流れている曲を自動で表示するShazamも利用可能だ。音声は録音も保存もせず、S11チップ内の隔離領域「Secure Exclave」で処理してすぐ削除するという。提供は年内を予定する。

S11チップのAI処理能力を生かし、周囲の音を認識する「オーディオインテリジェンス」
ケースは42mmと46mmの2サイズで、素材に新たにセラミックが加わった。アルミニウムはダークブロンズ、ブラック、ライトゴールド、スペースグレイの4色、チタニウムはラディアントゴールドとナチュラル、セラミックはパールホワイトとナイトブルーから選べる。カバーガラスはアルミニウムモデルが「Ceramic Shield 2」に変わり、Series 11のIon-Xガラスより60%頑丈だとしている。バッテリー駆動時間は通常使用時で最大24時間と据え置き、屋外ワークアウト時は前世代より25%長い最大10時間に伸びた。価格は7万1800円から。

毎年恒例のエルメスモデルも用意
上位モデル「Apple Watch Ultra 4」
Ultra 4は、S11チップや新型心拍センサー、バイタル計測といったSeries 12と同じ機能を搭載しつつ、49mmのチタニウムケース、3000ニトのサファイアクリスタルディスプレイ、高精度2周波GPSのほか、100メートルの耐水性能で水深40メートルまでのダイビングに対応し、圏外でも緊急SOSやメッセージを送れる衛星通信といったUltraの特徴を持つ。価格は14万2800円から。

「Apple Watch Ultra 4」
バッテリーを強化。日常使用時は最大50時間、低電力モードでは最大84時間駆動する。15分の充電で最大18時間使えるという。
屋外ワークアウトの記録時間も向上した。標準の設定では最大18時間、GPSと心拍数の測定頻度を最大にする「長時間のワークアウト」では前世代より25%長い最大25時間、「長時間のワークアウト(最大)」なら、GPSの測定値を毎秒読み取りながら屋外ランニングやウォーキング、ハイキングを最大45時間記録できる(ただし後者2つは記録中に低電力モードがオンになる)。

Siri AIの日本語対応は10月から
なお、日本では発売時点で使えない機能がある。watchOS 27は9月15日に配信するが、Siri AIは当初英語のみのベータ版で、日本語対応は10月を予定する。高血圧パターンの通知はSeries 12とUltra 4のいずれも当面利用できない。Appleは規制当局に追加承認を申請中で、来年利用可能になる予定だとしている。
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