PetaPixelが「OM SYSTEM PEN」のレビューを公開。同社のOM-5 Mark II と共通点が多いものの、よりスタイリッシュで、ストリートや旅行に適しているカメラと評価。1,000ドルのPENが新たなエントリーレベルの出発点になるとのこと。
PetaPixel:OM System PEN Review: Too Familiar But Oh-So-Pretty
外観:滑らかで突起の少ないシンプルな外観。ポケットや小さなバッグから取り出す際にダイヤルやレバーが引っ掛からないよう設計されており、現代的でありながらクラシックなデザイン。リアダイヤルはプラスチック製だが、フロントダイヤルは金属製。
構造:ボディは防塵防滴仕様で、日本の夏の高温多湿な環境でも安心して使用できた。PEN-Fとサイズはおおむね同じだが、本機はよりエントリー志向。PEN-Fの美しいダイヤルや優れた金属加工と比較すると、デザイン面では簡素化されている。ソフトレリーズに対応していると良かった。
バッテリー:新型のBLS-7を採用。旧BLS-50より長時間使用でき、1回の充電で複数日撮影できた。
インターフェース:記載なし。
携帯性:どこへでも持ち運びやすいカメラ。実際に日本各地に持ち歩いて使用し、旅行用として携帯性の高いカメラだった。OM-5 IIと実用上ほぼ同じサイズ・重量でありながら、本機のほうがスタイルと外観の魅力に優れる。
グリップ:自身の手には少し小さい。将来的に追加グリップが発売されると間違いなく便利。
操作性:操作系は充実しており、カスタマイズ性も高い。前面のダイヤルから標準カラーモードとカスタムレシピを切り替えられ、最大4種類のカラー・レシピと4種類のモノクロ・レシピを登録できる。CPボタンからコンピュテーショナルフォトグラフィー機能へ素早くアクセスでき、このボタン自体のカスタマイズも可能。AF/ONボタンは親指の位置より少し下にあり、レビューでは数週間使用しても押し間違えることがあった。
手ぶれ補正:最大5.5段分の効果を持つ。低速シャッターでも手持ち撮影できる程度に十分な効果がある。ただし、光学手ぶれ補正を搭載した望遠レンズとの協調動作には対応しない。
ファインダー:2.36MドットのEVFを搭載。エントリークラスの価格帯でEVFの搭載は歓迎できる。基本的な仕様ではあるものの大きなメリット。
モニター:約100万ドットのバリアングルモニタを搭載。タッチ操作によってAFエリアを移動できるため、AFジョイスティックがないことを補える。
メニュー:シンプルで整理された操作体系。カラーモードのカスタマイズ性が高い。
フォーカス:カジュアルな撮影ではAFが良好に機能し、被写体を捉えたり瞳にピントを合わせたりすることは容易だった。人物の瞳認識はストリート撮影やポートレートで有効で、動物認識も搭載する。ただし、被写体認識の種類は限定的で、人物とペットに対応。動物認識は本来家庭用ペット向けの簡易的な機能だが、レビューでは野生動物にも良好に機能した。
連写性能:OM-5 IIと比較すると全体的にわずかに性能が抑えられている。
(訳注:センサー・エンジンは同じですが、メカシャッターが異なります)
解像性能:20MPの4/3センサーを搭載。OMボディとレンズから得られる全体的な画質に満足している。80MPハイレゾショットに対応。
高感度ISO:記載なし。
ダイナミックレンジ:記載なし。
ホワイトバランス:記載なし。
カラー:本機の特徴の一つで、非常に高いカスタマイズ性を持つカラーモードを搭載。前面のスイッチから標準カラーモードやカスタムレシピへ素早く切り替えられる。カラー・レシピ4種類、モノクロ・レシピ4種類を登録可能。「楽しく実用的」な機能。
動画:OM-5シリーズと同様の動画性能を持ち、OM-Logにも対応。ただし、OM-Logは8bit記録に限定される。8bit動画の画質は「少し柔らかい」。
総評:目新しい機能は搭載していないが、1000ドルでEVF、手振れ補正、コンピュテーショナルフォトグラフィー機能などを備えている。簡潔に言えば「ストリートスタイルに仕上げたOM-5 II」。OM-5 IIのほうが撮影性能ではわずかに優れるものの、大きな妥協なく魅力的なスタイルを実現。多くの人が抱えていた欲求を満たしてくれるカメラ。
競合:OM-5 IIが最も近い存在。基本的な能力・操作性は非常に似ているが、OM-5 IIはより大きなグリップと、望遠レンズを使用する場合に有利な手ぶれ補正を備える。一方、PENはストリート撮影により適したモデル。その他の候補として、LUMIX L10、FUJIFILM X100、Zfcなど。レンズを含めれば、これらのシステムはおおむね同程度の価格。
PetaPixelのレビュワー的には最新技術と高級感を盛り込んだPEN-F後継モデルを期待していたようですが、OM SYSTEM PENは多くの人が抱えていた欲求を満たしてくれるカメラと評価。
AFや動画機能が強みとはならないものの、手頃な価格で手振れ補正や防塵防滴、ファインダーを搭載するスタイリッシュな小型軽量カメラ。
外装の質感が気になるところですが、PetaPixelはPEN-Fの質感に至らないような評価。追加グリップやサムレストで改善したいところ。
OM SYSTEM PENについて
OM SYSTEM PEN 最新情報まとめ
発売日:2026年10月下旬
希望小売価格:オープン
カメラのキタムラ:133,650円
OM SYSTEMストア価格:148,500円
ブランド移行後初となるPENシリーズの新モデル「OM SYSTEM PEN」を発表。
ボディカラーはブラックとシルバーを用意し、2026年10月下旬発売。
1959年に初代PENが登場して以来、約70年にわたって小型・軽量で扱いやすいカメラを目指してきたシリーズの理念を受け継ぎ、初心者から本格的な写真愛好家まで幅広いユーザーを対象としています。
レンジファインダーを意識したデザインに電子ビューファインダーを組み合わせ、PENシリーズとして初めてIPX1相当の防塵・防滴性能を採用。EVFは約236万ドット、背面には約104万ドットの3型バリアングル液晶を搭載。
操作系は物理ダイヤルやボタンを重視しており、モードダイヤル、フロントダイヤル、シャッターボタン、専用動画ボタンを装備。背面にはコマンドダイヤルやAF-ONボタンなどを配置する一方、AFジョイスティックは省かれ、AFポイントの移動には方向ボタンまたはタッチパネルを使用。
イメージセンサーは2040万画素のLive MOSセンサーを搭載し、TruePic IX画像処理エンジンの組み合わせ。E-P7と同様のカラー & モノクロプロファイルコントロールを搭載し、彩度、階調、コントラストなどを細かく調整できます。
撮影機能も充実しており、三脚・手持ちのハイレゾショット、ライブND、深度合成、HDR、多重露出などのコンピュテーショナル撮影に対応。AFは121点ハイブリッド方式で、ボディ内手ぶれ補正は最大5.5段分。動画はCinema 4K 24p、4K UHD 30pまで、OM-Cinema1/2、縦位置動画、タリーランプに対応。新BLS-7バッテリーは約410枚の撮影が可能。
主な仕様
イメージセンサー
タイプ:4/3型 Live MOS
有効画素:2040万画素
処理エンジン
Truepic Ⅸ
センサー除塵
SSWF
手振れ補正
中央5.5、周辺4.5
ISO
200-25600
拡張 64
ストレージ
SD UHS-I×1
AF
検出方式:ハイスピードイメージャAF
測距点:121点オールクロス
測距輝度範囲:-3.5 EV – 20 EV
被写体検出
人物
犬・猫
シャッター
メカニカル:1/4000~60秒
電子先幕:1/320~60秒
電子:1/32000~60秒
フラッシュ同調速度
1/250秒 以下
連続撮影速度
約8コマ/秒 メカ
約30コマ/秒 電子
プロキャプチャー連写 約30コマ/秒
連続撮影枚数
静音連写・最高速時
〔RAW〕: 約23
〔JPEG LF〕: 約48
ファインダー
サイズ:0.39型
解像度:約236万ドット
倍率:約1.23倍
モニター
サイズ:3.0型
解像度:約104万ドット
可動方式:バリアングル
動画フレームレート
4K 30p
FHD 60p
動画出力
MOV(MPEG-4AVC/H.264)
USB
USB Type-C
PD非対応
マイク/ヘッドホン
マイク:3.5mm
ヘッドホン:-
HDMI
micro HDMI
Wi-Fi
IEEE 802.11b/g/n
Bluetooth
Bluetooth Ver.5.2
その他ポート類
–
バッテリー
タイプ:BLS-7
撮影可能枚数:410枚
USB 給電・充電対応
サイズ
約125.8mm(W)× 74.5mm(H)× 43.3mm(D)
重量
本体のみ:344g
バッテリー含:393g
防塵防滴
IPX1
関連記事
