Appleは2026年9月10日、新型スマートウォッチ「Apple Watch Series 12」「Apple Watch Ultra 4」を発表しました。両モデルとも新チップ「S11」と、より高精度な心拍センサーを備えた新しいヘルスセンシングシステムを搭載しています。
価格はSeries 12が71,800円から、Ultra 4が142,800円から。予約受付は本日9月10日から開始しており、発売日は9月18日(金)です。
この記事では、公式発表の内容をもとに、価格・スペック・発売スケジュールを整理します。また、新型でありながら日本では使えない機能があるという重要な注意点も解説します。
結論:Series 12/Ultra 4はここが変わった
この発表で押さえておきたいポイントは、次の4つです。
①どちらも新チップ「S11」と新ヘルスセンシングシステムを搭載
新しいヘルスセンシングシステムを搭載し、心拍数とHRV(心拍変動)を従来より高い頻度で測定します。HRVはSeries 11と比べて最大24倍の頻度で測定します。毎朝算出される「準備度スコア」も新機能です。
②Series 12は71,800円から、Ultra 4は142,800円から
Series 12はアルミニウム・チタニウム・セラミックの3素材×8色展開、Ultra 4はチタニウムのみ2色展開です。
③Ultra 4はバッテリー最大50時間、衛星通信にも対応
49mmケースのみの展開で、最大3,000ニトの大画面ディスプレイ、長時間のバッテリー駆動、より高い耐久性能を備えています。

▲Apple Watch Ultra 4。「準備度」スコアを表示した画面
④【重要】日本では新型でも「高血圧パターンの通知」が使えません
Series 12・Ultra 4は、日本では発売時点で高血圧パターンの通知機能を利用できません。現在、規制当局による追加承認を申請中で、2027年に利用可能になる予定です。対応する旧モデル(Series 9以降・Ultra 2以降)では、日本でもすでに利用可能なので、新しく買うと逆に使えなくなる項目がある点に注意が必要です。
スペックまとめ
主要スペックを一覧にまとめました。聞き慣れない用語には簡単な説明を添えています。
項目
Apple Watch Series 12
Apple Watch Ultra 4
チップ
S11
S11(共通)
ケースサイズ
42mm/46mm
49mmのみ
ディスプレイ
常時表示Retina、最大2,000ニト(明るさの単位)
常時表示Retina、最大3,000ニト
バッテリー(通常使用)
最大24時間。低電力モードで最大38時間。15分の充電で最大12時間分
最大50時間。低電力モードで最大84時間。屋外ワークアウトで最大18時間、「長時間のワークアウト」で最大25時間、「長時間のワークアウト(最大)」で最大45時間
防水・耐久
50メートルの耐水性能、防塵IP6X
100メートルの耐水性能、水深40メートルまでのレクリエーショナルスキューバダイビングに対応、防塵IP6X、米軍調達基準「MIL-STD-810H」準拠の耐衝撃テスト合格
素材・カラー
アルミニウム(4色)、チタニウム(2色)、セラミック(2色)の計8色
チタニウムのみ(ナチュラル・ブラック)。ケースに100%再生チタニウムを使用
通信
GPSモデル/GPS+Cellularモデル
GPS+Cellular、衛星通信に対応(緊急SOS・メッセージ・「探す」に対応。Series 12にはない機能)
操作
サイドボタン・Digital Crown
左記に加え、専用の「アクションボタン」を搭載(Series 12にはない機能)
健康機能
新ヘルスセンシングシステム、「準備度スコア」、睡眠スコア、心電図、血中酸素ウェルネスアプリ、周期記録、睡眠時無呼吸通知
基本的なヘルスケア機能はSeries 12と共通(Ultra 4は水深計・水温センサーなど独自のセンサーも搭載)
OS・AI
Siri AI(9月15日から英語でベータ提供開始、10月に日本語ほか複数言語に対応予定)、オーディオインテリジェンス(サウンド認識・Shazam、日本でも利用可能)
Series 12と共通
対応要件
iOS 27以降を搭載したiPhone 11以降(iPhone SEは第2世代以降)が必要
同左
新しいヘルスセンシングシステムを見る
両モデルに共通する新しいヘルスケア機能を、Apple公式の画面写真で紹介します。
準備度スコア
最近のアクティビティ・バイタル値・睡眠の分析をもとに、毎朝0〜10のスコアが決まります。さらに一日の活動状況に応じて調整され、その時々で何を優先すべきかの目安になります。

▲Apple Watch Series 12での「準備度」スコアの表示画面

▲Apple Watch Ultra 4とiPhoneとの連携で表示される準備度スコア
高精度な心拍センシング
Appleは、ウェアラブルデバイス史上もっとも高い精度を発揮する心拍数センサーを搭載するとしています。心拍変動(HRV)はSeries 11と比べて最大24倍の頻度で測定します。

▲Apple Watch Series 12の心拍数アプリの表示画面

▲Apple Watch Ultra 4の心拍センシング画面
日中・睡眠中のバイタル計測
日中・睡眠中それぞれのタイミングで、心拍数などのバイタルを自動計測します。

▲日中のバイタル計測画面

▲睡眠中のバイタル計測画面
オーディオインテリジェンス(サウンド認識・Shazam)
S11チップと内蔵マイクを活用した「オーディオインテリジェンス」により、周囲の音を認識する「サウンド認識」や、流れている曲を特定する「Shazam」が利用できます。日本でもサウンド認識とShazamを利用できます。

▲サウンド認識機能

▲Shazam機能
【重要】日本では使えない機能に注意
新型の発表内容を確認していく中で、「日本では当面利用できない機能」がいくつかあることが分かりました。購入前に必ず確認しておきたいポイントです。
高血圧パターンの通知機能(新型では非対応)
Series 12・Ultra 4はどちらも、日本では発売時点で高血圧パターンの通知機能を利用できません。現在、規制当局による追加承認を申請中で、2027年に利用可能になる予定です。
注意したいのは、対応する旧モデル(Series 9以降・Ultra 2以降)では、日本でもすでに利用可能ということです(2025年12月に日本で提供開始)。買い替えを検討している人は、「新しいモデルでは一部の機能が発売時点で利用できない」という点を理解した上で判断してください。
Siri AIの日本語対応
Siri AIは9月15日(火)からwatchOS 27でベータ版として提供が始まりますが、対応デバイスを英語に設定している必要があります。日本語は、フランス語・韓国語・ポルトガル語・スペイン語とともに10月に対応予定です。
カラーとバンド
Series 12・Ultra 4それぞれのカラーバリエーションと、対応するバンドをまとめました。
Apple Watch Series 12のカラー
アルミニウム4色・チタニウム2色・セラミック2色の計8色展開です。

▲ダークブロンズアルミニウム

▲スペースグレイアルミニウム

▲ライトゴールドアルミニウム

▲ブラックアルミニウム

▲ナチュラルチタニウム

▲ラディアントゴールドチタニウム

▲パールホワイトセラミック

▲ナイトブルーセラミック
Apple Watch Ultra 4のカラーとバンド
チタニウムのナチュラル・ブラックの2色展開です。専用バンドも同時発表されました。

▲Alpine Loop(バーガンディ)

▲Ocean Band(半透明)

▲Trail Loop(サンド)
バンドのバリエーション(Series 12)
スポーツバンド、スポーツループ、モダンバックル、Hermèsとのコラボレーションバンドなど、幅広いラインナップが用意されています。

▲スポーツバンド

▲スポーツループ

▲モダンバックル

▲Hermèsコラボバンド
価格
価格は次の通りです。Series 12はケースの素材・サイズ・通信方式の組み合わせで価格が変わります。
モデル
価格(税込)
Apple Watch Series 12(アルミニウム)
71,800円から
Apple Watch Series 12(チタニウム、GPS+Cellularのみ)
125,800円から
Apple Watch Series 12(セラミック、GPS+Cellularのみ)
159,800円から
Apple Watch Ultra 4(チタニウムのみ)
142,800円から
ケースサイズは42mmが71,800円から、46mmが80,800円から。通信方式はGPSモデルが71,800円から、GPS+Cellularモデルが89,800円からです。なお、チタニウム・セラミックケースはGPS+Cellularモデルのみの展開です。
発売スケジュール
予約開始日と発売日は、Series 12・Ultra 4とも共通です。
日程
予約開始
9月10日(木、発表当日)
発売日
9月18日(金)
なお、同日発表されたAirPods 5も9月18日に発売されます。
前モデルとの違いは?(買い替えを迷っている人向け)
お使いのモデル別に、買い替えの判断材料になるポイントを整理しました。
Series 11ユーザーの場合
大きな進化のひとつが、心拍センシングとHRV測定頻度の向上です。ただし前述の通り、高血圧パターンの通知機能は新型のほうが一時的に使えなくなるため、この機能を日常的に使っている人は買い替えのタイミングに注意してください。
Ultra 3ユーザーの場合
バッテリー持ちや画面輝度など着実な進化はありますが、Series 12と同様に高血圧パターンの通知機能は当面利用できません。買い替えを検討する際は、この機能を利用しているかどうかも判断材料になります。
Ultra 2以前のユーザーの場合
バッテリー持ち・画面輝度・耐久性能の面でより大きな進化を感じられます。ただし高血圧パターンの通知機能は、Ultra 3までは対応していてもUltra 4では当面利用できない点に注意してください。
こんな人におすすめ
Series 12・Ultra 4、それぞれどんな人に向いているかをまとめました。
Apple Watch Series 12が向いている人
価格や素材・カラーの選択肢の広さを重視したい
日常使いのヘルスケア機能で十分
できるだけ軽く、価格を抑えたい
Apple Watch Ultra 4が向いている人
バッテリー持ち・耐久性能・大画面を重視したい
登山・ダイビングなどアウトドアでの利用や、衛星通信・アクションボタンを使いたい
サイズが大きくても気にならない
買い替えを迷っている人へ
高血圧パターンの通知機能を日常的に使っているなら、日本での対応時期(2027年予定)を待ってから判断する
それ以外の健康機能・バッテリー持ち・デザインの進化を重視するなら、今回の買い替えを検討する価値があります
よくある質問
発表内容について、よくある質問をまとめました。
Q. Series 12とUltra 4、どちらを選べばいいですか?
サイズ・耐久性・バッテリー持ち・衛星通信・アクションボタンを重視するならUltra 4、価格や素材・カラーの選択肢の広さを重視するならSeries 12が向いています。基本的なヘルスケア機能は共通しています。
Q. 高血圧パターンの通知は本当に使えないのですか?
発表時点では使えません。日本では規制当局による追加承認を申請中で、2027年に利用可能になる予定です。対応する旧モデル(Series 9以降・Ultra 2以降)では、2025年12月から日本ですでに利用可能です。
Q. 対応するiPhoneは?
iOS 27以降を搭載したiPhone 11以降(iPhone SEは第2世代以降)が必要です。
Q. Siri AIは日本語で使えますか?
9月15日のベータ提供開始時点では英語のみで、日本語は10月に対応予定です(フランス語・韓国語・ポルトガル語・スペイン語も同時期の対応予定)。
詳細をApple公式サイトでみる(Series 12) 詳細をApple公式サイトでみる(Ultra 4)
