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    大宮 vs 大分 レビュー

    大宮 vs 大分 レビュー

    © 2024 RB Omiya Inc.

    押し込み続ける力は証明したが、得点生まれず悔しい引分け

    明治安田J2第6節は、大分を相手に迎えるホームゲーム。まだ、リーグは序盤だが、第5節を終えて3勝2分の首位に立つ状況にある。無敗で他を引き離していきたいところだ。今季は、10代を中心に若手選手が出場機会を多く得ているが、今節は、18歳(高校3年生)のエドワード真秀がリーグ戦で初めて先発起用された。

    試合の立ち上がりは、互角だった。大分は、ロングパスですばやく押し込んでくるが、自陣でボールを奪い、ショートパスとドリブルで押し返した。4分、カプリーニ、エドワード、関口の連携で右から攻撃。6分には、カプリーニのポストプレーから加藤聖がファーストシュートを放った。

    12分、ハーフウェーライン手前でカルリーニョス・ジュニオがボールをキープ。中央のカプリーニ、左を駆け上がった泉と流れるようにパスをつなぎ、泉がドリブルからラストパスを送り、豊川がツータッチでシュート。スピーディーな連携攻撃でゴールに迫った。

    19分に加藤聖が負傷し、今季リーグ初出場となる木寺が急きょ交代出場となったが、すぐに順応した。25分ごろからは、じっくりとボールを保持して攻撃。相手を敵陣深くに押し込み、ワンサイドゲームに持ち込んだ。

    ただ、試合のペースは握ったが、どう攻略するか、頭を悩ませる時間帯となった。43分、中央から左へ展開すると、泉が中央へ戻し、カプリーニがワンタッチシュートでゴールを狙ったが、GKに弾かれた。45分、セットプレーのこぼれ球を拾って2次攻撃。泉が左から対角へ放ったパスを受けたカルリーニョスがボールをコントロール。シュート性のボールをゴール方向へ蹴ると、飛び出した豊川が押し込んだが、オフサイドの判定で得点にはならなかった。

    試合は、両チーム無得点のまま後半戦に突入した。引き続き、攻めあぐねる展開。少し強引でも攻め手は休めなかった。

    54分、攻撃参加した木寺が左からカットイン。こぼれ球を拾った豊川のシュートは、GKに弾かれた。後半に縦のドリブル突破を増やした泉は「後半は明らかに相手が引いて(前半にパスを通した)斜めのアングルは、見えにくくなった。両ウイングがゴリゴリ仕掛けないと崩れないかなと思った」と話した。

    61分に投入されたカウアン・ディニースは、スペースに走り続け、前方でパスを受ける動きを増やした。66分、前に抜け出したカウアンが、右サイドで関口の縦パスを受けた場面は、相手の守備を崩しかけたプレーだった。77分、左から泉が細かいタッチのドリブル突破を仕掛け、途中出場の中山が左にはたいて木寺のクロスをカルリーニョス、カプリーニが続けて狙ったが、相手に阻まれた。80分に相手のショートカウンターを受けたピンチは、GKトム・グローバーがセーブ。

    86分、杉本、小林、日隠の3人を同時に投入。中山が最終ラインに入り、中盤は、日隠、カウアン、杉本が中央に入り、左にカプリーニ、右に小林というアタックラインに変わった。90分、中山のロングフィードにカプリーニが抜け出してボレーシュートを放ったが、枠外。アディショナルタイムには、木寺のクロスを杉本が頭で合わせようとしたが、ミートしきれず。最後までゴールは生まれず、0-0の引分けとなった。

    優勝を目指すには、引分けで満足はできない。引いた相手をどう崩すか、課題が見えている。一方、加藤玄は「今の感情だけで言えば、本当に悔しい。でも、試合は正しく評価しないといけない。力が拮抗したリーグで、これだけ圧倒的に押し込めるのは、クオリティで勝っているから。その上でクオリティーをさらに高めることと、戦術の引き出しを増やしていくことが大事だと思う」と話し、変えずに磨きをかける部分、変化させられる幅を増やす両面に目を向けていた。

    次節は、藤枝とのアウェイゲーム。点を奪い切る場面を少しずつ増やし、勝点3をつかみたい。

    (総評:平野貴也)

    今日の試合に関して、われわれのポジショナルプレーは向上したのではないかと思います。われわれがスペースと陣地を支配することができたと思います。もちろん、自分たちはどこでボールを受けたら良いかというところも理解しながらです。そういったことができていくと、よりピッチ上を支配することができると思っています。そこで攻撃することで、失った場合にもカウンタープレスがうまく発動できると考えています。われわれの攻撃がうまくいったことで守備をほぼ完璧な状態に持っていけたかと思います。やはり、フットボールでは攻撃と守備を切り離して考えることはできないと思っています。その中で、自分が大事にしているポジショナルプレーを選手たちが理解してくれていることを、とてもうれしく思っています。ここ6日間、そこに関してとても集中して取り組んでいます。

    大分に関しては、そこまで大きなチャンスを迎えることはなかったと思います。スタッツが正しければ、この95分間で相手のシュートは5本で、もしかしたら枠内は1本という数字だったと思います。それに対して、われわれは19本のシュートを打ちました。ポゼッションも63%です。われわれのゴール期待値も、相手と比べるとだいぶ高かったと思います。

    チームのパフォーマンスを評価すると、おおむね満足しています。もちろん、結果に関してはつねに勝ちたいという思いはあります。ただシーズンは長いですし、ほかのチームで苦しんでいるチームもあるかと思います。どこが相手でも、勝つことは簡単ではありません。自分としては、つねに長い目で考えて、どういったプランでいくのか、物事をうまく進めていくことができるかということを考えています。また、このクラブの監督として、自分がここに来たのは日本の若いタレントを育てるためでもあります。

    そこに関して、今日はとても大きいステップを踏めたと思っています。(エドワード)真秀は今日試合に出場しただけではなく、とても良いプレーをしてくれたと思っています。(加藤)聖のところでアクシデントがあったことも乗り越えなくてはいけませんでした。自分たちにとって、攻撃でもとても大切な選手です。そこに代わって木寺優直が入ったわけですけれども、彼もしっかりパフォーマンスをしてくれたと思っています。途中から入った小林柚希に関しても、出場してくれた時間、しっかりパフォーマンスをしてくれたと思っていますし、将来が楽しみな選手です。

    もちろん、ケガによってわれわれの中で選手がいない状態になってしまいましたけれども、それは乗り越えていかなくてはいけません。ただ、そういったケガ人がありながらも、上位でプレーできて、上位にいられるということも事実です。これが今日の試合であったり、現在置かれている状況に対する自分の見方です。

    2日前くらいの練習で、スタメンになりそうな雰囲気が出始めて、実際にスタメンで出ることを知ったときは緊張しました。そこからの練習であったり今日の試合前もけっこう緊張していたのですが、(尾崎)優成くんや(加藤)玄くんなど、名前を挙げたらキリがないのですが、いろいろな人たちが前向きな言葉をかけてくれて、試合では思い切ってプレーすることができたと思います。

    ポケットランニングなどを意識していました。一番大きかったのは、周りの人からの声かけで支えてくれている感じがあって、自分がミスしても大丈夫という雰囲気があったので、そういうところが一番勇気になって、良い流れを作れたと思います。

    前半でもっとクロスにも入っていって、シュートも打って点を決めないと、後半に相手を押し込んで、あのような点を取りづらい戦いになってしまうかなと思います。良かったところもありますけど、コンディションの持っていき方はもっと改善が必要だと感じています。

    気持ち的に悪い流れにならないように、声を出すことは意識していました。右サイドにはカプさん(カプリーニ)がいるので、最悪預ければなんとかなりますし、最後のランニングとかはカプさんの動きを見て走ることを意識していました。

    試合を重ねる中で、少しずつ自信がついてきた部分はあります。ビルドアップのやり方、守備の仕方も分かってきましたし、自分はいろいろなポジションをやっていて、あまりポジションが定まっていなかった中で、同じ8番のところでプレーし始めて、だんだんとコツもつかめてきたと思います。

    相手がしっかりと準備をしてきた中での試合でした。フォーメーションが5バックで、しっかりと準備された状態で試合に臨んでいる印象でした。自分たちも落ちついてボールを回しながら、どこにボールを運ぶか、スペースを考えながらプレーしました。ゴール前でのシーンは数多く作れたと思いますが、ゴールに至らなかったというのが事実です。ただ、来週にはアウェイでの試合がありますし、そこに向けてまた取り組みたいと思っています。

    やっと復帰することができて、正直にうれしいです。自分の役割としては、監督の指示を遂行したいと思っていました。ボールを回しながら、自分がそこに加わって前線へのパスの配給だったり、いかに前の選手にボールを送ることができるかというところを意識してプレーしていました。

    自分の持ち味、武器をさらに磨いていきたいです。今日の試合でもありましたが、自分のポジションの役割はボールの配給もそうですがエリアに進入することが大事です。そこを自分がいかに出せるかというのも、大事な要素の一つです。つねに自分の場所が確保されているチームではないので、自分が出られるように一生懸命練習に取り組みたいです。日々の練習が自分たちを強くさせているという全体としての認識はあると思うので、日常の練習からしっかりと励み、ハードワークした選手が選ばれると思っています。しっかりとハードワークして、また次の試合に出られればと思います。

    次節はアウェイですが、自分たちは勝点3をつねに狙っていきます。日々のトレーニングから、試合で出せるものをしっかりと鍛えていきたいです。一気に変わるものはないですし、積み上げでこそ自分たちが生きると思っています。あとはゴール前のシーン、相手のエリアの中に入ったときに、いかに落ち着いてプレーできるか。そこは全体としての課題でもあると思うので、そこをしっかりとみんなでサポートできるように、また準備を進めてアウェイに乗り込んでいきたいと思っています。

    勝つチャンスがあっただけに、単純に悔しいです。スタッツだけ見れば自分たちのゲームだったと思いますので、なかなかやり切れない思いというか、消化するのがとても難しい気持ちがあります。ただ、正しく評価しなければいけないといつも思っています。もちろん試合を振り返って、映像をもう一度客観的に見てみないと分からない部分はあると思います。逆に言えば、スタッツだけでは分からないこともたくさんあると思います。今の感情だけで言えば本当に悔しいですし、もどかしい気持ちはありますが、実際にどうだったのかは、また客観的に振り返りたいと思います。

    前半は、相手が自分たちのボールを低い位置で奪いに来るところを、いくつか外せるシーンがありました。自分たちのアタッカーのタレントも含めて、決定的なチャンスまで持っていく力があると思うので、相手が前がかりにボールを奪いに来てくれるぶん、生まれたスペースをうまく使えていたと思います。ただ、いくつかそうやって外されると、相手もリスペクトして引いてくると思いますし、20分、25分が経ったあたりからの残りの約70分で、相手も完全に僕たちのことをリスペクトして振る舞っていたと思います。そうなると、やはり難しいとあらためて思います。ただ、これからもそういうシチュエーションは間違いなく出てきますし、そこからの自分たちの引き出しというのは、明確な課題だと思います。

    秋田戦も間違いなく同じようなシチュエーションで、振り返るとしたら、少し語弊があるかもしれませんがポジショナルプレーというか、スペイン代表ではないですが、彼らのようにある程度自分のプレーするエリアが決まっていて、自分たちのバランスを崩さない状態で、いかに相手を動かすか。そういうところは今週1週間取り組んできましたし、この試合でも出そうとしました。いくつか表現できた部分も間違いなくあったと思います。ただ、それだけで相手が崩れないのも間違いなくて、いかに危険なエリアにボールが入るか、あるいはその懐にボールが入って、それに覆いかぶさるように前向きにサポートできるかどうか。もちろん、それが奪われたとしても、偶発的であったとしても、カウンタープレスが効いて引っかけて、また2次攻撃、3次攻撃、いきなり決定的なシーンまで持っていけるはずだと思います。再現性があるのかないのか、少し難しいところはありますが、ただ、ポジショナルなところと、本当に畳みかけるような部分のバランスは、理屈ではうまく説明することが難しいですが、うまく保つ必要があると思います

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