2026年9月
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    「ママ、いってらっしゃい」バービーさんが仕事へ向かう日は、娘と一緒に玄関から見送り、娘と一緒に妻の帰りを待つのが今の日常という夫のつーたんさん。この春から、フルタイムの会社員生活を辞めてフリーに転身し、その後つーたんさんが家事育児のメイン担当を担うことで、バービーさんも仕事により柔軟に向き合えるスタイルを選んだといいます。

    前編では、この役割分担は多数派ではないかもしれないけれど、やってみることにした経緯などを具体的に教えていただきました。後編では、今回の決断に全く後悔していないというつーたんさんが、それをより実感することになった出来事についてお伝えします。

    前編【会社員を辞めて独立したバービーの夫が「家事育児のメイン担当」になって気づかされたこと】はこちら

    深夜に仕事が終わって帰宅した妻を見て…

    僕と妻の仕事。娘の生活。今後どう暮らしたいか。もちろん、1年ごとに育児のメイン担当を交代すること、僕がそれを今担うことを決めるまでに迷いがなかったわけではない。それでも、それぞれをパズルのピースのように一度全部並べてみて「今はこの配置が一番よさそうだね」と夫婦で納得して決めた。だから、今のところ全く後悔していない。むしろ、あのタイミングでこの前向きな決断ができてよかったと思っている。

    写真提供/つーたん

    今年の夏、それを象徴するような出来事があった。

    妻が『24時間テレビ』の仕事に行っていた日。事前の仕事も含め、朝から現場へ入り、夜中まで続く長い仕事だった。そんな日に限って、娘が高熱を出した。そして、僕も少し遅れて発熱した。薬でどうにか症状を抑え、ふらふらになりながら娘を見ていた。正直、心細かった。

    妻の仕事が終わったのは、深夜3時頃だったと思う。翌朝も早くから仕事があり、ホテルも用意されていたそうだ。だから当然、そのままホテルで少しでも休むものだと思っていた。ところが妻は、深夜に仕事が終わってから、そのまま家に帰ってきてくれた。

    玄関のドアが開いて、妻の顔が見えたとき。僕は、すごく嬉しかった。もちろん、翌朝も早い妻の身体や体力を考えれば、無理しなくていいのにとも思った。眠れる時間だってほとんどない。心配でもあった。でも、それ以上に心強さを感じて嬉しかったのだ。

    ただ、妻が家にいる。僕と娘の様子を見るために帰ってきてくれた。それだけで、張り詰めていた気持ちが少し緩んだ。あの日、僕は家にいて、妻は大きな仕事へ出ていた。普段なら、「僕が家にいるから、妻は安心して仕事に行ける」と言えるのかもしれない。

    でも、僕が体調を崩したら、妻が深夜に帰ってくる。そしてまた翌朝、仕事へ向かう。どちらか一方が、ずっと「支える人」なのではない。そのとき必要な方が、少し前に出たり、さっと巻き取る。僕らがやりたいのは、たぶんこういうことなのだと思った。

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