2026年09月14日 12時10分
メモ

パズルアプリ「Dayzle」を運営するニック・エイブ氏がGoogle広告に約220ドル(約3万4000円)を投じたところ、Google広告で成果として計上されたインストールの約60%が人間による利用とは考えにくい挙動を示していたと報告しました。エイブ氏はボットファームによるインストールだった可能性を指摘しています。
I spent $220 on Google app ads. 60% of the installs were robots. — Dayzle
https://dayzlegame.com/blog/google-ads-bot-farm/

Google広告にはアプリのインストール数を増やすための「アプリキャンペーン」が用意されています。Android向けのインストールキャンペーンでは、広告主が予算や目標単価などを設定すると、Googleの広告配信システムが成果につながりやすいユーザーを探して広告を配信します。広告主にとっては細かな配信先を一つずつ選ばなくてもインストールを増やせるというわけです。
エイブ氏は1日40カナダドル(約4400円)の予算でAndroid版Dayzleの広告を開始し、1件のインストールに支払う目標額を1.50カナダドル(約170円)に設定しました。しかし、数日間は広告費がほとんど消化されなかったため、試しに目標インストール単価の設定を外したとのこと。するとGoogle広告は1日で80カナダドル(約8900円)を使い、21件のインストールを記録しました。ところがDayzleの管理画面に表示された新規インストールはわずか1件でした。
エイブ氏が生の分析データを調べると、Dayzleの管理画面に表示されなかった20台の端末は数日前から配信されていない古いバージョンのアプリを実行しており、いずれもアプリを1度起動しただけで各画面の滞在時間は0秒でした。広告キャンペーンを行った2週間全体ではGoogle広告が56件のインストールを記録し、そのうち約60%にあたる33件が同様の不審な挙動を示していました。さらに、不審な端末は動画広告を見た後に広告をクリックしていませんでした。

Google広告には、広告をクリックしなくても広告を表示した後に発生したインストールなどを広告の成果として関連付ける「ビュースルーコンバージョン」という仕組みがあります。不審な端末は広告グループ内で最も短い動画を視聴した後、広告をクリックせず、Google Playを経由せず、保存済みのアプリファイルからインストールしてコンバージョンを発生させていたとみられています。
インストール数を成果として広告配信を最適化していたため、不審なインストールが増えるほど同様の相手へ広告が配信されやすくなった可能性があるとエイブ氏は分析しています。
エイブ氏はボットへの対策として、広告キャンペーンの成果条件を単純なアプリ起動から「パズルを解く」に変更したとのこと。
Googleはボットなどによるアクセスを「無効なトラフィック」として検出し、当該トラフィックに伴う費用を請求から除外する仕組みを用意しています。エイブ氏はGoogleに調査を依頼しており、返金について回答があれば改めて報告すると述べています。
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