コンピュータエンターテインメント協会(CESA)は2026年9月15日,年間を代表するにふさわしいゲームタイトルを選考・表彰する日本ゲーム大賞2026の大賞を「ぽこ あ ポケモン」に決定したと発表した。

また,経済産業大臣賞は「ポケットモンスター」,2010年に創設され本年で終了となるゲームデザイナーズ大賞は「文字遊戯」に決定した。ブレイクスルー賞は「PRAGMATA」,ムーブメント賞は「めっちゃカメレオン」が受賞している。
各受賞作品は下記のとおり。

「ぽこ あ ポケモン」はポケモン初のスローライフゲーム。大賞受賞理由としてはポケモンとの交流を楽しみながら過ごす体験に,多くのユーザーから「癒された」「やめられない」と圧倒的な支持を寄せられたことが挙げられている。一般投票では5歳から79歳までの幅広い年齢の人から投票を獲得した。
また,本年で幕を閉じるゲームデザイナーズ大賞については,同賞の審査員長の桜井政博氏から「文字遊戯」の受賞理由が説明されている。
「文字遊戯」は,登場人物や背景などすべてが文字で構成されているゲームだ。プレイヤーは主人公の「我」となり,テキストの意味や文脈,展開を改変して進む。
独創性を第一に考えるゲームデザイナーズ大賞において明らかにほかには見られない,一目で違いが分かる作品であり,タイトルを絞って行う第二次審査の得票数も圧倒的だったという。本作は,繁体字中国語からのローカライズ作品であり,移植にも高度な技術と工夫を要したことが想像される。「生まれ難く、真似できない本作は、最後のゲームデザイナーズ大賞授賞にふさわしい作品だと考えます。」と評価されている。
今年で17回目となる「ゲームデザイナーズ大賞」は,ゲーム業界を代表するトップクリエイターがプロの視点から「創造性」や「斬新性」を基準に評価し,最も優れた作品を1つ表彰する賞だ。
本年で終了となる理由としては,桜井氏が「私の代わりがいなかった」からだと説明している。賞に説得力を持たせるには,評価する人たち自身が,斬新なゲームデザインを手がけた経歴を持つディレクターでなければならないという。また,審査員をまとめ,場合によってはスカウトし,壇上に立って他人の作品のプレゼンもしなくてはならない。桜井氏は,何年か探したが,この役目を担う後任がいなかったとしている。
同氏は,「独創性をテーマにして賞を与えることができるという点において、ゲームデザイナーズ大賞は人気票になりがちなゲーム大賞において別の評価軸を与えることができたと思っています。残酷なことを言うと、独創性というものは売上には直接繋がりにくいこともありますが、独創性を失った業界というものは、ゆっくりと消えていくだけなのです。今までも新しい発明があって、開拓をした人がいたからこそ今の業界が成り立っていると思います。ゲームデザイナーズ大賞は、一度幕引きとなりますが、新しさや独創性、その作品にしかないものに目を向けていただけたら幸いです。今までどうもありがとうございました。」と総括した。
このほかの賞の受賞理由については,リリース文で確認してほしい。
