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    2026.09.18
    (最終更新:2026.09.18)

    【SDGs達成度ランキング】日本、2026年は世界20位に後退 達成済み目標は「ゼロ」へ

    2026年の日本のSDGs達成度は世界20位(出典:Sustainable Development Report 2026)

    編集部

    国際的な研究組織「国連持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(SDSN)」はこのほど、世界各国のSDGs(持続可能な開発目標)の進捗(しんちょく)状況を評価した「持続可能な開発報告書2026(Sustainable Development Report 2026)」を発表しました。日本のSDGs達成度は世界169カ国中20位となり、前年から1ランク後退しました。17目標のうち、ジェンダー平等や気候変動など四つの目標が最低評価の「深刻な課題がある」となりました。また、昨年は一つあった「達成済み」の目標はゼロとなりました。(編集長・藤田淳)

    1位は6年連続でフィンランド、北欧諸国が上位を独占

    報告書は、国連や研究機関などの統計データに基づき、各国のSDGsへの取り組みを100点満点でスコア化し、ランキングにしています。

    2026年版の世界ランキング1位はフィンランド(総合スコア87.4)で、6年連続のトップとなりました。2位はスウェーデン(86.3)、3位はデンマーク(85.7)、4位はノルウェー(84.1)、5位はドイツ(84.0)と続き、北欧勢を中心とする欧州諸国が上位を独占しています。

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    SDGs達成度ランキングの上位国と主な国の順位

    日本は20位(81.0)でした。総合スコア自体は、2025年の80.7からわずかに上昇したものの、他国の追い上げの影響で順位を落とす結果となりました。しかし、欧州以外の国の中では最上位を維持しています。

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    日本のSDGs達成度ランキングの推移(毎年の報告書をもとに編集部作成)

    日本の「最低評価」は4目標 7年連続の最低評価

    日本の17目標ごとの進捗状況を「達成済み」「課題がある」「重大な課題がある」「深刻な課題がある」の4段階で見ると、目標達成に向けた厳しい現実は明確です。

    昨年は目標3「すべての人に健康と福祉を」が「達成済み」目標とされていましたが、大気汚染を起因とする死亡率の悪化などを理由に、今回評価が1ランク下がったことで達成済み目標がなくなりました。

    一方で、最低評価である「深刻な課題がある(赤評価)」と判断されたのは、以下の四つの目標です。これらは7年連続の最低評価となります。

    「深刻な課題がある」目標

    ・目標5:「ジェンダー平等を実現しよう」(女性国会議員の割合の低さ、男女間の賃金格差が原因)
    ・目標13:「気候変動に具体的な対策を」(化石燃料の燃焼やセメント製造に伴う1人あたりのCO2排出量の多さが原因)
    ・目標14:「海の豊かさを守ろう」(過剰漁獲の割合の高さなどが原因)
    ・目標15:「陸の豊かさも守ろう」(絶滅危惧種の保護状況の遅れなどが原因)

    一方で、評価が上がった目標もあります。2025年版で最低評価だった目標2「飢餓をゼロに」と目標12「つくる責任 つかう責任」は、評価を1段階上げて「重要な課題がある」へと改善しました。特に目標12については、1人あたりのプラスチックごみ輸出量が減少したことが評価されました。

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    日本のSDGs達成状況と傾向

    2030年までに達成可能な目標はわずか16.5%

    世界全体でのSDGs進捗も危機的な状況にあります。報告書は、世界全体で「2030年の目標達成期限までに達成できそうな目標はわずか16.5%にとどまる」と指摘し、進捗の大幅な遅れを懸念しています。

    また、国連が7月7日に発表した「持続可能な開発目標報告2026」でも、評価可能な139ターゲットのうち「達成済みまたは順調に進んでいる」ものは15%にすぎず、前年の18%から減少していることが示されました。

    SDSN会長のジェフリー・サックス教授は「平和がなければ、他のいかなる変革も不可能である」と、紛争や地政学的緊張がSDGsの根幹を空洞化させている点を強調。世界の軍事支出が過去最高の約2.9兆ドルに達した一方で、途上国の資金は不足しており、気候変動や人間開発に資金を再配分する政治的な決断を求めるとともに、「多国間協力を取り戻し、紛争下の人々の人権を守ることこそが、持続可能な未来を取り戻す道筋だ」と、結論づけています。

    藤田淳

    藤田淳
    ( ふじた ・じゅん )

    朝日新聞SDGs ACTION!編集長

    1993年に朝日新聞社入社。山形、浜松、前橋で勤務後、東京、西部、大阪のスポーツ部でサッカーを中心に担当、ドイツ、南アフリカW杯を現地で取材した。欧州、アフリカなど35カ国、地域を訪問。その後、デジタル編集部、マーケティング戦略本部などを経て、2025年に副編集長、26年4月より現職。 藤田淳の記事一覧

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