(CNN) 米カリフォルニア州の遊園地シックスフラッグスでジェットコースターの「X2」に乗車して脳に損傷を負ったと訴える人が、過去2年だけで100人以上に上っている。CNNは先月の調査報道で、同コースターに関係する重傷者や死者が相次いでいる実態を明らかにしていた。
クリストファー・ブローネ弁護士は22日に記者会見を開き、シックスフラッグスを相手取った3件の提訴を発表。「同社は意図的に人々の命で賭けをしていた…あんな乗り物の存在は許されるべきではない」と主張した。
X2は、南カリフォルニアにあるシックスフラッグス・マジックマウンテンの目玉アトラクション。回転座席やほぼ垂直の急降下、予測不能な動きが特徴だった。
X2に乗車して負傷したという声は10年以上も前から出ていたものの、CNNが先月、十数人が重傷を負ったり入院したりして、少なくとも2人が死亡したと報じるまでは、実態は明らかになっていなかった。直近では今年7月、女性2人がX2に別々に乗車した後、サンタクラリタ市内の同じ病院に救急搬送されていた。
カリフォルニア州にあるシックスフラッグス・マジックマウンテンのジェットコースター「X2」。7月に一時的に閉鎖された (bruceleroytravels/X)
弁護団は22日、CNNの報道を受け、過去2年の間にX2に乗車して脳の損傷を負ったと主張する100人以上について新たに弁護を担当することになったと発表した。ほかにも数百人が被害を訴えているものの、時効あるいは治療証明がないといった理由で訴訟には至っていないという。
21日に提訴した原告のうち2人はCNNの取材に応じた女性で、シックスフラッグスはX2の危険性について十分認識していながら運転を続けたと主張している。

パメラ・ギレンさんは7月に娘と一緒に「X2」に乗った後、緊急の脳手術を受けた/Rory Ward/CNN
原告のナオミ・グリアウィルキンソンさん(26)とパメラ・ギレンさん(40)は、いずれもX2を降りた後に意識を失い、重度の外傷性脳損傷を負って緊急の脳外科手術を受けた。CNNが確認した電子メールによると、外科医は2人の負傷の原因について、「X2の乗車中に経験した外傷性の急加速と減速」だったと断定した。
ギレンさんはCNNの取材に対し、話すことや歩くことを学び直さなければならなかったと証言。今も激しい頭痛や頭に霧がかかったような状態に苦しみ続け、発作を抑えるための薬が欠かせないと訴えた。
グリアウィルキンソンさんは依然として昏睡(こんすい)状態にあり、両親はいつか目を覚ましてくれるという希望を持ち続けている。
