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    東アジア「深層取材ノート」

    東アジア「深層取材ノート」(第343回)

    近藤 大介

    近藤 大介
    ジャーナリスト・明治大学講師

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    2026.9.24(木)

    会談で握手を交わす高市首相(左)とトランプ米大統領=9月22日、米ニューヨークの国連本部(写真:共同通信社)

     高市早苗首相が、9月22日午後(日本時間23日未明)、ニューヨークでドナルド・トランプ米大統領と会談した。現地時間の24日にホワイトハウスで予定されている米中首脳会談を前に、「中国に対してアメリカが前のめりにならないように釘を刺す、積極果敢な高市外交の一環」(日本政府関係者)とされた。

     実際、高市首相は35分の会談後、胸を張って記者団に語った。

    「米中首脳会談を念頭に、中国を巡る諸課題について、タイムリーな意見交換を行った。米中関係が日本を含む国際社会の安定に資するものとなることが重要だ。今後とも日米で緊密に連携していく」

     首相周辺も記者団に、吹聴した。

    「トランプ大統領は大変多忙な中で、わずか4カ国の首脳としか会わなかったが日本は最優先された。しかも米中首脳会談の前日に、わざわざ日本に時間を取ったことに意味がある」

     こうした情報は、日本のテレビや新聞、ネットなどを通じて、瞬く間に日本で報道された。

     このように情報発信に長けたこともあってか、世論調査でも高市外交への評価は上々だ。例えば、『読売新聞』(9月10日付)は、一面トップで「首相 外交面の評価高く 読売・早大共同世論調査 『内閣仕事ぶり』最高」と報じた。

    外遊が少ない高市首相

    <読売新聞社と早稲田大学先端社会科学研究所は全国世論調査(郵送方式)を共同実施し、有権者の政治意識を探った。高市内閣の仕事ぶりの評価は10点満点中平均5.3点で、2017年の第2次安倍政権以降7回の調査における各内閣で最高だった。これまでの高市首相の取り組みについて「評価する」との回答は「同盟国・同志国との連携強化」がトップの69%で、外交面での評価が高かった>

     だが私は、率直に言って、「高市外交」を、かつての「安倍外交」ほどには評価していない。安倍晋三首相は、官邸の執務室に大きな地球儀を持ち込み、「地球儀を俯瞰(ふかん)する外交」を常に意識していた。

     それに比べて、高市首相はそもそも外遊に出る回数が少なすぎる。8月から9月にかけて、国会会期中でもないのに、高市首相の外遊は、今回の訪米(国連総会出席及びトランプ大統領との会談)だけだ。

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