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    300馬力&4WDの「マツダ3」が2027年に登場する!?

     上質な内外装と“人馬一体”の走りを特徴とするマツダのハッチバックモデル「マツダ3」に、本格的なハイパフォーマンスモデルが加わる可能性が出ています。

     国内外の自動車メディアでは、「マツダ スピリットレーシング3」と呼ばれる高性能モデルが、早ければ2027年前半にも登場する可能性があると報じられています。最高出力は300馬力級で、4WDを採用するとの情報もあります。

     そのベースと目されているのが、「東京オートサロン2024」でマツダが公開した「マツダ スピリットレーシング3 コンセプト」です。海外報道では、2.5リッター直列4気筒ガソリンターボエンジンを約300馬力までチューニングし、駆動方式には4WDが採用されると伝えられています。

     もちろんマツダは、現時点でそうした高性能モデルに関する情報を明らかにはしていません。しかし、「マツダ3」をベースとしたマツダ スピリットレーシングの市販モデルという構想自体は、突然降って湧いた話ではありません。

     マツダは「東京オートサロン2024」で「マツダ スピリットレーシング3 コンセプト」を発表した際、「ロードスター」に続くスペシャルモデルの第2弾として検討していることを明らかにしています。

     当時マツダは、「マツダ スピリットレーシング3 コンセプト」のスペックについて「検討中」としながらも、「スーパー耐久」シリーズを走る55号車のイメージにつながる“モータースポーツ直系モデル”に仕立てたいとの考えを示していました。

    「マツダ スピリットレーシング3 コンセプト」「マツダ スピリットレーシング3 コンセプト」

     つまり「マツダ スピリットレーシング3」の商品化については、すでに2年以上前からマツダ自身が公言していたわけです。

     では、今回報じられた300馬力×4WDという組み合わせには、どの程度の現実味があるのでしょう?

     実は海外市場向けの「マツダ3」には、その土台になり得るパワートレインがすでに存在します。北米仕様の2026年モデルにはスカイアクティブG 2.5ターボが設定されており、プレミアムガソリン使用時の最高出力は約253ps(186kW)、最大トルクは約434Nmを発生。しかもターボモデルには“i-ACTIV AWD(アイ・アクティブAWD)”が標準となっています。

     今回の報道が事実なら、全く新しいエンジンや4WDシステムをゼロから開発するのではなく、既存の2.5リッターターボ+4WDをマツダ スピリットレーシング流に磨き上げる可能性も考えられそうです。

    「マツダ スピリットレーシング3」の市販化に期待が高まる、もうひとつの理由があります。それが「マツダ スピリットレーシング ロードスター」の存在です。

    「東京オートサロン2024」では、「マツダ スピリットレーシング3 コンセプト」とともに、「ロードスター」をベースとしたコンセプトモデルも披露されました。

     そして、こちらは単なるショーモデルで終わらず、「マツダ スピリットレーシング ロードスター」と、その上位モデルである200台限定の「マツダ スピリットレーシング ロードスター 12R」として商品化が実現しました。

     特に「マツダ スピリットレーシング ロードスター 12R」は、「スーパー耐久」で培った技術や知見を取り入れたモデルです。2リッターのスカイアクティブGエンジンには、専用のカムシャフトやシリンダーヘッド、ピストン、エキゾーストマニホールドなどを採用し、最高出力は200ps(147kW)まで向上。アルミ製タワーバーや専用ホイール、フルバケットシート、新開発のエアロパーツなども装備されました。

     モータースポーツで磨いた技術を市販車へ還元するという図式は、すでに「ロードスター」で現実のものとなっているわけです。

     それだけに、2024年の段階でスペシャルモデル第2弾として名前が挙がっていた「マツダ3」についても、期待が高まるのは自然のことでしょう。

    「マツダ スピリットレーシング3 コンセプト」「マツダ スピリットレーシング3 コンセプト」

     ただし、現在「スーパー耐久」シリーズに参戦しているマシン「マツダ スピリットレーシング3 フューチャーコンセプト」と、今回ウワサされている市販モデルは分けて考えた方がよさそうです。

     2026年の「スーパー耐久」シリーズ参戦車は、「マツダ3」をベースとしているものの、搭載されるエンジンは2.2リッターのスカイアクティブD。欧州で市販されているリニューアブルディーゼル燃料を使用するとともに、車載の二酸化炭素回収装置、再生カーボンパーツなどの実証実験をおこなう開発車両という位置づけです。

     そのため、今回ニュースになっているモデルは、「スーパー耐久」マシンのパワートレインをそのまま搭載するわけではなさそうです。とはいえ重要なのは、マツダが「スーパー耐久」シリーズを、人を育て、技術を鍛える場と位置づけ、そこで得た知見を市販車へつなげようとしていることでしょう。

    Next300馬力+4WDなら“マツダスピードアクセラ”とは別物に?

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