WOWOWとNTTドコモは、映像配信サービス「Lemino」を運営する新会社「WOWOW Lemino」(予定)を10月1日に設立する。
左=WOWOWの鈴木聡氏。右=NTTドコモの田中智則氏料金変わらず、WOWOWのコンテンツが視聴可能に
6月に両社が締結した資本業務提携に関する契約に基づく。今後「欧州サッカー UEFA チャンピオンズリーグ」などのスポーツコンテンツや新旧あわせて100以上のWOWOWオリジナルドラマや音楽ライブなどのコンテンツをLeminoで楽しめるようになる。

また、ドコモの強みを活かして、映像配信だけに終わらないデジタルとリアルを融合したエンタメ体験の提供を目指す。配信されるWOWOWのコンテンツは都度購入(PPV)の作品など一部対象外のものがある。Leminoオリジナル番組は、新体制になってからも継続されるという。
サービス名や料金体系(月額1540円~)に変更はない。今後、アーティストやクリエイター、アスリート、コンテンツホルダーと共に、新たなオリジナルコンテンツやIPの企画・開発を行い、国内だけではなくグローバルな展開を目指すとしている。


コンテンツの視聴のみならず「リアル体験」も拡大する。ドコモのスタジアム運営事業とも連携し、チケット先行販売や限定グッズ、イベントを組み合わせてコアなファン層(ファンダム)を拡大するなどの展望が示されている。ほかにも、dポイントなど金融関連との連携や「dチケット」でのスムーズなチケット購入などのサービスも予定されている。
WOWOWの音楽・ドラマとドコモの顧客基盤で成長目指す
代表取締役社長には、WOWOWの鈴木聡氏が、代表取締役副社長には、ドコモの田中智則氏が就任する。新会社の出資比率はWOWOWとドコモで51%と49%で、コンテンツ制作を主導するWOWOWが決定権を持つ形だが、田中氏は「どちらが主導権を持つかというよりも、Leminoを成長させるために何がベストか」を考えた結果という。

ドコモとWOWOWのタッグのポイントは「LeminoでWOWOWが観られる」ことだと鈴木氏は語る。WOWOWは独自制作のドラマシリーズや豊富な音楽ライブのコンテンツなどに強みを持つ。一方のドコモは、携帯電話サービスのほか、MUFGスタジアム(東京都)やIGアリーナ(愛知県)などさまざまなサービスを手がけており、両社それぞれの特徴をかけ合わせることで、サービス拡大につなげる。

音楽やドラマなど、WOWOWのコンテンツをLeminoのサービスに追加することで、ファンダムの拡大を図る。また、全国のドコモショップなどの顧客接点を通じて、エンタメ体験を提案することで、サービスを普及させ、国内最大級のエンタメプラットフォームを目指すとする。
WOWOWではすでに配信サービスとして「WOWOWオンデマンド」があるが、有料放送に付帯するサービスであり、通信・配信が主軸のLeminoとは別建てで、それぞれ継続するという。新Leminoでは、早期に有料会員数500万人を目指すことを目標として掲げるほか、海外での展開の可能性についても、視野に入れる。

