2026年の夏の甲子園準々決勝で力投する横浜高の織田翔希選手(写真:スポーツ報知/アフロ)
高校野球で世代ナンバーワンの呼び声の高い横浜高3年の織田翔希投手が、プロ志望届を提出した。
最速157キロ右腕は、秋のドラフト会議で1位指名が確実視される一方、ドジャースやヤンキースなど、メジャーリーグの球団からもマークされている。
日米による争奪戦の様相を呈するが、入団時の条件は日米で大きく異なる。メジャーなら契約金5億円規模の評価と報じられ、球団も自らの意思で選ぶことができる。一方、国内なら契約金の上限は1億円プラス出来高5000万円で、指名された球団としか契約できない。
一部の人気球団、金持ち球団に有望選手が集中しない「戦力均衡」を狙いとした国内向けのルールは、メジャーが参戦する自由市場では“足かせ”になりうる。将来有望な高校生が「直メジャー」を視野に入れる時代。契約金の上限撤廃や、高校生も含めた意中の球団を選べる逆指名制度の復活など、ドラスティックなドラフト制度改革が議論されてもいい。
メジャー19球団が織田に熱視線
織田投手は2年春から4季連続で甲子園に出場した身長186センチの大型右腕だ。2026年夏の甲子園を4強で終え、U-18(18歳以下)アジア選手権の日本代表に選出された。
逸材に熱い視線を注ぐのは、日本のプロ野球だけではない。スポーツニッポンによると、この大会で唯一の登板となった9月12日の台湾戦は、ヤンキース、カージナルスなど、メジャー19球団がネット裏で視察し、ドジャースはゲレン・カー球団副社長が見届けた。サンケイスポーツによれば、日米合わせて24球団のスカウトが集結した。
織田投手は、この試合でも最速155キロをマークした直球を軸に、6回3安打1失点、7奪三振で勝利に貢献した。
注目の進路について、織田投手はまだ口を閉ざしているが、スポーツニッポンによれば、横浜高の村田浩明監督が「アメリカも日本も視野に入れて、しっかり考えたい」と説明したという。
こうした中、AERAデジタルは9月16日付「『メジャーか、NPBか』横浜・織田翔希に迫る決断の時 メジャーならドジャースが一歩リードか」という記事の中で、MLB関係者の多くは「即、アメリカに渡る」と見ているとした。メジャー挑戦を巡っては、「ドジャースが獲得競争をリードしていると言われている」と報じた。
ドジャース優勢の要因には、ロサンゼルスには大きな日本人コミュニティーがあり、ドジャースに大谷翔平、山本由伸、佐々木朗希の日本人3投手が所属する環境とメジャー屈指の育成組織があることが挙げられている。
