
JR九州とSBIグループは25日、新たな金融サービス事業開始に向けて基本合意したと発表した。JR九州は、SBI系のプラットフォームを活用した、JR九州Web会員専用の金融スーパーアプリ「JQ BANK」(仮称)の導入に向けた検討を開始する。
SBI証券、SBI新生銀行、SBIネオ金融プラットフォーム(SBIネオ金融PF)など、SBIグループの金融テクノロジーとJR九州グループの経営資源を融合させた、新たな金融サービス事業を進める。
JR九州グループは、鉄道だけでなく、不動産・ホテル、流通・外食事業などの顧客接点強化に向け、「SUGOCA」(交通系IC)、「JQ CARD」(クレジットカード)、「JRキューポ」(ポイントサービス)などを展開してきた。
今回の提携により、SBIネオ金融PFが開発した「総合金融プラットフォーム」(FPaaS: Financial Platform as a Service)を活用したJR九州Web会員専用の金融スーパーアプリ「JQ BANK」(ジェイキューバンク:仮称)の導入検討を進める。JQ BANKは、JR九州がSBI新生銀行を所属銀行とする銀行代理業の許可を受けることを前提とし、2027年度中のサービス提供開始を目指す。
JQ BANKでは、「JR九州Web会員ID」や「JRキューポ」をハブとした「金融スーパーアプリ」として、「鉄道」「不動産・ホテル」「駅ビル・流通・外食」の各事業と連動したサービスを展開。金融サービスの利用に応じて「鉄道優待サービス」「JRキューポ」などの限定特典・優待サービスを提供する。
その上で、SBI新生銀行とSBI証券との銀証連携サービスや、保険、暗号資産、FX、ステーブルコイン決済、AIエージェント、メディア機能等を組み込んだ総合金融プラットフォームを提供していく。
SBI新生銀行のBaaSでは、JRキューポがどんどんたまる仕組みを提供するほか、コンビニATM出金手数料や他行宛の振込手数料の無料回数設定、SBI証券の株式や投資信託の買付余力に自動反映される円預金サービス「SBIハイパー預金」を提供。さらに、預金残高に応じた「JRキューポ」の付与、住宅ローン特別金利等のサービスなどを検討している。
SBI証券との取り組みでは、「JQ CARD」で投資信託が買える投信積立サービス「JQ CARD積立」や毎月の積立金額に応じてJRキューポを加算するサービス、たまったJRキューポを国内株式や投資信託に投資ができるサービスなどを展開予定。
「ポイント運用」や、JR九州の会員ランクサービス「JRキューポわくわくプログラム」とも連動したサービスなども展開予定としている。
JR各社では、銀行サービスに参入する事例が増えている。JR東日本は楽天銀行と連携した「JRE BANK」を展開しているほか、JR西日本はりそなホールディングスらと連携した「WESTERミライバンク」を27年中に開始予定。
