Q3を狙えるマシンをついに再び手にしたものの、ハースの2人は予選トップ10に届かなかった。エステバン・オコンは黄旗で失ったチャンスに苛立ちを爆発させ、オリバー・ベアマンは「本当に最悪」と悔しさをあらわにした。
9月25日(金)にバクー市街地コースで行われた2026年F1第15戦アゼルバイジャンGPの予選で、ベアマンは11番手、オコンは14番手でQ2敗退を喫した。今シーズンはQ1突破にも苦しむ場面が目立っていただけに、逃したチャンスは大きかった。
オコン、黄旗でQ3逃し「本当に頭にくる」
Courtesy Of Haas
バクー市街地コースを走行するエステバン・オコンのハースVF-26、2026年9月25日(金) F1アゼルバイジャンGPフリー走行
オコンはフリー走行3回目(FP3)で12番手につけ、Q1では10番手に食い込んだ。Q3進出を狙える位置にいたものの、肝心のQ2ではラップをまとめ上げることができなかった。
「信じられない。Q3に進めるラップだったし、クルマも機能していた。マシンがこれだけ上手く機能するチャンスはそうあるもんじゃないのに。実際、今季はずっと上手く機能していなかった。色々改善は進めてきたけど、今日のクルマにQ3に足るものだった」とオコンは明らかに苛立った様子で振り返った。
最初のアタックでは突風に見舞われたが、それでもQ3を狙えるペースだったといい、最後のアタックでも黄旗が出るまではQ3に進出できるだけのタイムで走っていたという。
「誰がコースを外れたのか分からないけど、ペナルティを受けないように、出口でアクセルを戻さなきゃならなかった。それでもラップタイムは全く同じだった。つまり、あれで何秒失った? 0.3秒か0.4秒くらいだろう。信じられない。もう言葉もないよ」
今シーズンはVF-26への対応に苦しみ、一貫性に欠く空力性能に翻弄されることも多かった。アゼルバイジャンGPの開幕に先立っては自身を「フリーエージェント」と表現し、来季のシートが不透明であることも示唆していた。
「レースウィークが変わっても、同じクソみたいなことが続く。僕の側ではいつも何かが起きる。クルマだったり、別の何かだったり、今度は黄旗、セーフティーカー…何だっていい」とオコンは苛立ちを隠さなかった。
「でも、こんな惨状を全部背負わされる筋合いはない。…一度しっかりシャワーでも浴びた方がいいのかもしれない」
「本当に頭にくる。だって今日の僕はQ3に値するはずだったんだから」
今シーズン最高のマシンだったかという問いには肯定しつつも、本来あるべき位置からはまだ遠いとしたうえで、「明日はトップ10を争わなきゃいけない。結局のことろ、競争力はあったけど、そこには届かない。いつもそうだ」と語った。
ベアマン「本当に最悪」もマシンに手応え
Courtesy Of Haas
ガレージ内で話をするハースの小松礼雄代表とオリバー・ベアマン、2026年9月25日(金) F1アゼルバイジャンGPフリー走行(バクー市街地コース)
ベアマンはQ2で他車よりも早いタイミングでタイムを残し、一度はトップ10圏内に名を連ねていたものの、終盤に他のドライバーに蹴落とされ、Q3進出を逃した。
最終ラップでは、オコンと同様にベアマンも黄旗に翻弄された。「[ベストラップと]同じくらいのタイムで走っていたけど、コースの状態はもっと良かったし、スリップストリームも良かったから、もう少しタイムを縮められたかもしれない」と説明した。
ただし、タイヤの状態については「タイムを出したセッション序盤の2周目が一番良かった」と振り返った。
「どうしようもない。悔しいよ。昨日のFP2を走れなかったことも踏まえれば、今週末はすごく良い流れで来ているし、本当にうまくやれていると思うだけに、今日はいつも以上に悔しい」
それでも、Q3進出を現実的に考えられるようになったことは励みになったという。「Q3に進めなかったのは本当に最悪だけど、そもそもQ3進出を現実的に考えられているということ自体、僕らが何か正しいことをしている証拠だ」と評価した。
「モンツァでアップデートを投入して以来、クルマはずっと良い感じだ。低速コーナーでも信じられないくらい速いしね。だから、ストレートであれほど失ってしまうのは残念だ」
2026年F1アゼルバイジャンGP予選では、ジョージ・ラッセル(メルセデス)がポールポジションを獲得。2番手にシャルル・ルクレール(フェラーリ)、3番手にオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が続く結果となった。
決勝レースは日本時間9月26日(土)20時にフォーメーションラップが開始され、1周6003mのバクー市街地コースを51周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はフジテレビNEXTで生配信・生中継される。
