Image: RibCage Games
多くのリズムゲームは、曲を差し出して「ついてこい」と求める。『Crypt of the NecroDancer』から『Hi-Fi Rush』へと連なる少数派の系譜は、音楽そのものを世界全体が刻む時計にしてきた。独立系スタジオRibCage Gamesの初の商業作品『Alpha Nomos』は、その発想を物語の設定にまで押し広げる。チェロの世界では音楽が掟であり、その音楽を何者かが封じてしまったのだ。スタジオを立ち上げたのは、モバイルゲームに見切りをつけ、自分たちが育ったようなPCゲームを作ろうとした4人の開発者で、その信条を「音楽はBGMではなく、ルールブックだ」の一言にまとめている。

そのルールブックは厳格だ。『Alpha Nomos』はリズムアクションのローグライトで、攻撃も回避もアビリティも、拍に合わせて出したときにだけ成立し、拍に乗った一撃ほど威力が増す。1回のランは、堕ちた操り人形が待つアリーナを次々に登っていく行程になる。部屋を制圧するたびに次の道筋を左右する強化を選び、倒れればランは終わるが、積み上げたものの一部は次の挑戦に引き継がれる。戦闘中にテンポを外せば、スタジオの言葉を借りれば、部屋は一瞬で牙をむく。
Image: RibCage Games
より興味深い判断は、サウンドデザインにある。チェロは楽器を武器にして戦うが、そのすべてがサンプル音源ではなくスタジオでの生録音で、一撃ごとに実際の奏者の演奏がある。そこに加わるのが7種類のオーディオパワーアップで、Reverb、Flanger、Delayなどがチェロの動きと、そのときのサウンドトラックの響きの両方を変える。エフェクトラックがスキルツリーになるという、うまい逆転だ。楽曲を手がけるのはTotem Warriorsで、生演奏で録音され、ゲームのリズムの仕組みの上に重ねるのではなく、その内側に収まるように作られている。
RibCage Gamesはこのビジュアルを「puppetcore」と呼ぶ。廃墟の街、堕ちたサーカス、ピエロの顔、かつては一つだった物を継ぎ合わせた敵たち。戦闘の底には、チェロが最初から追い続けている単純な謎が流れている。誰が音楽を封じたのか、仲間たちはどうなったのか。RibCage GamesのCTO、エミル・ラーゲルは、このプロジェクト全体を信頼の行為として語る。発表の中で彼は、チームは開発の間ずっとプレイヤーに、「リズムはゲームの上に乗るものではなく、ゲーム全体を支えられる」ことを信じてほしいと求め続けてきたと述べている。
Image: RibCage Games
タイミングのオフセット機能も備わっており、厳密なリズム判定が苦手なプレイヤーは、罰則的ではなく手応えを感じられるところまで調整できる。反射神経でふるいにかけがちなジャンルでは、大切な譲歩だ。『Alpha Nomos』は10月12日に、SteamでのPC版、PlayStation 5、Xbox Series X|Sで発売される。発売日トレーラーは公開中で、無料体験版もSteamですでに遊べる。
本格的なローグライトが、何十回ものランを通じてテンポを保ち続けられるのか。その答えは10月12日に出る。今のところ、狙いははっきりしている。振る前に聴け、と言ってくるゲームだ。
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