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    訪米した中国・習近平国家主席(左)とトランプ大統領(右)(写真:UPI/アフロ)

     世界が注目した習近平・中国国家主席による11年ぶりの米国国事訪問が9月23日から25日の日程で行われた。全体的に米国側は中国側にかなり配慮したことがうかがわれる。まずトランプ大統領自らが空港まで出迎えたという厚遇ぶり。大統領自らが海外からの国賓を出迎えたのは、2015年に当時のバラク・オバマ大統領がアンドリュース合同基地で教皇フランシスコを出迎えて以来。つまり習近平はローマ教皇並みの待遇を受けたといえる。

     さらに歓迎式典で、トランプは米中関係について「共通の利益の追求が、多くの相違を乗り越えて両国民を結び付け、第二次世界大戦ではわれわれを同盟国にした」と発言。リップサービスにしては、あまりに異例の発言だ。

     歴史的事実をいえば、当時の中国は蒋介石政権の中華民国。米国の同盟国は中華民国であり中華人民共和国ではない。つまり、今の中国は中華民国の後継国だという認識を米国大統領として示した、ということなのか?

     今や米中関係の最大テーマは台湾問題への対処だが、トランプからこの発言を引き出した習近平は、この米中首脳会談でやはり「勝者」というべきなのだろうか。

    米中首脳会談、8つの合意点

     中国側の発表によれば、米中首脳会談では8つの合意点があったという。

    (1)「尊重、公平、対等に基づく、建設的な米中戦略的安定関係」を構築

    (2)アジア太平洋経済協力(APEC)首脳非公式会合(深圳)および20カ国・地域(G20)首脳会議(マイアミ)の成功に向けた相互支援

    (3)イランが核兵器を開発しないという約束を履行すべきである。また、いかなる国や機関も、国際水路に対して通行料を徴収してはならない

    (4)両国の首脳は、中国と米国が第二次世界大戦の同盟国であり、肩を並べて戦い、戦争に勝利したことを振り返った

    (5)両国首脳は、米中経済貿易協議メカニズムの積極的な役割と、双方の経済貿易チームによる協議の成果を評価。これには、貿易理事会などのメカニズムの設立・推進、「300億ドル」規模の相互減税措置の合意、クアラルンプールでの経済貿易協議の成果の延長などが含まれ、両首脳はこれらを確実に実施するよう指示

    (6)中米の麻薬取締当局間の協力が具体的な成果を上げた。双方は緊密に連携し、新精神活性物質や前駆化学物質に関連する複数の事件を共同で摘発し、両国で数十名の関連容疑者を逮捕した

    (7)人工知能(AI)に関するリスクと便益について意見交換を行うため、「米中AI対話」を設立する。次回の対話は今年11月。AI関連の事案に関する連絡ルートを確立する

    (8)中国が米国アトランタ動物園に貸し出した一対のジャイアントパンダが米国に到着、米国はこれを歓迎

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