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    (撮影:倭田宏樹)

    日本文化に感じる“余白の美学”(撮影:倭田宏樹)

    横浜は幼い頃から極真空手に励み、中学3年生の時には世界大会で優勝した経験を持つ。まだまだ知識不足ですが――、そう前置きして、言葉を続けた。

    「西洋の芸術は“足していくことが大切”という考えがあるのに対し、日本の水墨画などは完璧を求めずに自分の内側や自然と向き合い、引いていくことを重視しています。そうすることによって、見る人の想像力を引き出す狙いがある。この美学は、何に対しても根底にあるように思います。僕は『国宝』で歌舞伎、『ヴィレッジ』で能に触れましたが、幼少期から行っている空手も含めて規範となる“型”があります。ある意味不自由なもののはずなのに、型を極めた先には自由が生まれる。まずは型を守り、学び、その先に己のスタイルを確立する『守破離』の精神ですが、そこにも余白が生きているように思います」

    (撮影:倭田宏樹)

    「当時はポップカルチャーが大きく花開いた時代で、庶民の娯楽だった浮世絵や黄表紙(挿絵入りの娯楽本。漫画の原点ともいわれる)は後に多くの芸術家に影響を与え、美術史を揺るがしました。そして今や日本のアニメは世界を熱狂させています」

    芸術に限らず、衣食住においても「いいものを柔軟に吸収して、独自の感性で進化させて日本流にするのが得意」と指摘する。日本文化の奥深さと強みを知ったからこそ、「世界に誇る日本映画を作りたい」と力を込めた。

    「乗り越えないといけない壁は無数にありますが、大切なものを受け継ぎながら全力を尽くしていきたい。自分は今年で俳優生活15周年を迎えますが、出合ってきた作品と生きてきた役、藤井道人さんや李相日さんといった監督陣、素敵な役者の皆様に影響を受けて、自分が日本映画の発展のためにできることは何だろうという想いが日に日に強くなってきています」

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