2026
10/05
文●いちえもん 編集●ハッチ


『CONTROL Resonant(コントロール レゾナント)』は、Remedy Entertainmentが手がけたアクションアドベンチャーRPGだ。販売プラットフォームはPlayStation 5、XBOX Series X|S、PC(Steam/Epic Games Store)、発売日は2026年9月24日(掲載時点では発売済み)。
本作は2019年に発売され、高評価を獲得したアクションアドベンチャーRPG『CONTROL』の続編。銃と超能力を駆使して戦う三人称視点のアクション、異次元の脅威に浸食された不可解なステージ、謎多きストーリーなどが特徴だ。
筆者は前作をプレイして以来、長いこと続編を待ち望んでいたファンの一人である。今回、そんなCONTROL Resonantをプレイする機会を得たので、レビューをお届けしたい。
目次
シリーズ恒例の異能バトルは「近接」にシフトチェンジ!
「CONTROL」シリーズの特長として、「異能バトル」が真っ先に挙げられる。前作は「銃(サービスウェポン)」と「超能力(武器アビリティ)」を駆使したバトルスタイルだった。銃で多数の敵と戦いつつ、物体を投げたりバリアを張ったりする超能力で形成逆転を狙うというイメージだ。
一方、CONTROL Resonantのバトルスタイルは前作を受け継いでいるが、唯一の違いは、主要武器が「近接武器(アベーラントフォーム)」に変更されたことだ。
単体向けから集団戦向けまで、多種多様な武器を選択できる。戦況に応じて武器を使い分けることが攻略の鍵となるだろう。戦い方が多彩になったことと、敵に近づく機会が増えたことが大きな進化だ。

タイプが異なる「近接武器」を使い、押し寄せてくる多数の敵と戦っていく。基本的な近接攻撃に加え、回避後のカウンター攻撃、ひるんだ敵にとどめを刺すフィニッシュ攻撃などもある

もうひとつの武器は「超能力(武器アビリティ)」。攻撃に特化したものや身を防ぐものなど、主人公の戦闘をサポートするものがほとんどだ。上記画像は、敵めがけて物体を飛ばす念動力のアビリティ
前作のプレイスタイルに慣れていたためか、初めて本作をプレイした際は、近接攻撃による戦闘に戸惑いを感じてしまった。しかし、武器や超能力、操作に慣れると立ち回りやすくなり、次第に「俺TUEEE」を感じ取れるほどの無双プレイが可能に。たったひとりで集団戦を乗り切ったときの達成感はひとしおだ。

空中を浮遊しながら敵と戦っている様子。サイキックバトルらしさがあってニヤニヤが止まらなくなる

敵とのバトルはウェーブ形式を採用。大型の敵が倒れるまで雑魚敵が湧き続けるというものだ
武器、超能力、主人公の「タレント(基本能力)」をアンロックすると戦闘がより一層ダイナミックに、そして面白くなっていく。集団戦が快適になるほか、ハイスピードな異能バトルに没入しやすくもなるのだ。RPG要素がミソになっていると言っても過言ではない。
序盤は敵の集団に蹂躙されることが多かったが、手札が増えれば増えるほど難易度が少しずつ緩和されていく。主人公だけでなくプレイヤー自身の成長も実感できるゲームシステムに筆者は強い感心を抱いた。

扱える武器は「メインフォーム」「サブフォーム」「コンボフィニッシャー」の3種類。コンボフィニッシャーはコンボ攻撃の最後に繰り出せる武器で、メイン・サブよりも火力が強い

「タレント」は主人公の基本能力を底上げさせるものだ。条件達成後にダメージがアップする、ダッシュの持続力アップなど、戦闘が有利になるものが多い

属性攻撃のダメージ軽減など、戦闘に役立つ効果が付与されたパッシブアイテム「アーティファクト」

探索中に、武器の強化に必要な素材を回収する

戦闘の勝利やクエストのクリア等でゾーンXPが蓄積される。ゾーンXPが一定値まで貯まると、タレントのアンロックに必要なポイントがもらえる
また、エリア内に生息する「共鳴体」と呼ばれるボスを討伐するクエストも用意されている。プレイヤー自身の戦闘スキルが最も試される要素だ。
共鳴体は雑魚敵以上に強く、ボスにふさわしい存在と言えるだろう。回避が難しい攻撃を執拗に繰り出してくるため、開幕早々に瞬殺されることも……。そのうえ耐久度も高いため、長期戦になること請け合いだ。
とはいえ、討伐すると新しい超能力をアンロックできるため、今後の攻略を考えると挑戦する価値は十分あると感じた。

「共鳴体」と呼ばれるボスとの戦い。雑魚敵よりも容赦のない攻撃でプレイヤーを苦しめていく
変異したマンハッタンで失踪した姉を探すストーリーが展開
CONTROL Resonantのあらすじを語る前に、まずは前作のあらすじを軽く説明しておきたい。
前作では、超常現象の阻止・監視を行う「連邦操作局(FBC)」の本拠地「オールデスト・ハウス」が、「ヒス」と呼ばれる異次元の存在に占領される事件が発生する。その事件を解決へと導いた人物が、とある事情でオールデスト・ハウスを訪れたジェシー・フェイデンだ。

前作『CONTROL』の主人公だったジェシー・フェイデン。ある理由でオールデスト・ハウスを訪れるが、そこはヒスと呼ばれる未知の脅威に浸食されていた

「サービスウェポン」という謎の銃を手に入れるジェシー

サービスウェポンと超能力を使ってヒスと戦う
ジェシーのとある事情とは、失踪した弟――ディラン・フェイデンを探しだすこと。詳しく語ると長文になるので割愛するが、ディランは事件のキーパーソン的存在であり、世界を脅かす危険人物でもある。事件解決後、ディランは昏睡状態に陥り、FBC内の独房に幽閉されることになる。

前作のキーパーソンだった実験体の「P6」。彼こそ、ジェシーが探し求めていた弟・ディランだ

ヒスを封じ込めたあと、ジェシーはFBCの局長に就任する
その7年後を描いたのが、続編のCONTROL Resonantだ。7年幽閉されていたディランが昏睡状態から目覚め、失踪したジェシーを追うといったストーリーが展開される。前作は「姉が弟を探す話」だったのに対し、本作は「弟が姉を探す話」となるわけだ。

FBC内の独房に幽閉されていたディランが、7年の時を経てついに覚醒する

ヒスの介入によって不可解に変異したマンハッタンが舞台

幽閉から脱したディランは、7年前に犯した罪と向き合いながらヒスに立ち向かっていく
事件のキーパーソンだったディランが、続編の主人公を務めるとは予想外だった。前作では、どちらかと言えば”悪寄りの立場”だったからだ。そんな事情だからか、FBCの職員に憎まれ口を叩かれる始末……。前作を知っているからこそ、そんなディランに深く同情してしまう自分がいた。
前作と同様、本作の世界観とストーリーは謎が多く、作中に散りばめられた文献で補正する必要がある。しかし、あくまでも”ディランの成長活劇”としてプレイすると、本作のストーリーに深く没入できるのではないかと思われる。

探索中、ディランは様々な人間と出会う。彼らの支援を得ながら、マンハッタンを乗っ取ったヒスに立ち向かっていく

FBC職員の多くは、世界を滅ぼそうとしていたディランを心の底から憎んでいる。前作の真相を知っていると心苦しくなってしまうわけで……
ヒスに浸食されたマンハッタンが舞台! 箱庭的な探索が可能に
本作の舞台は、オールデスト・ハウスがあるニューヨーク・マンハッタン。オールデスト・ハウスの中に封じ込めていたヒスが外へ流出し、マンハッタンは魔の手に浸食されつつあった。街全体はヒスの能力で歪められているうえに、凶悪なモンスターも徘徊している状況だ。

血を連想させる赤い照明や宙に浮いている人々など、不可解かつ不穏な光景は前作と同様だ

ヒスの侵略によって変わり果てたマンハッタンを探索。悪夢のようなビジュアルに恐れを抱いたり、独特な美しさを見出したりすることもあるだろう
前作は、閉鎖的なオールデスト・ハウスが舞台だったが、続編は開放的なマンハッタンが舞台となっている。
エリアごとに区分けされた箱庭を自由に行動し、ストーリーに関わるメインクエストをはじめ、ストーリーや世界観を掘り下げるサブクエスト、強化用の素材がもらえるミニクエスト、ボスクエストなどをこなしていく。クエストの種類がとにかく豊富なので、ストーリーそっちのけで寄り道がしたくなったものだ。

エリア内で発生しているクエストをこなしてもよし、強化素材を回収してもよしと、どう動くかはプレイヤー次第だ。ちなみにファストトラベルも可能

メインストーリーのクエストだけでなく、前述した共鳴体の討伐クエスト、サイドストーリーのクエストなど種類はさまざまだ

浮遊能力で探索している様子。特定の超能力がないと進めない場所も存在する

基本移動は徒歩、ダッシュ、浮遊で、乗り物は登場しない。移動手段の乏しさは人を選んでしまうかもしれない
本作はノンリニアなゲームシステムを採用している。そのため、クエストの進行順も攻略方法もプレイヤーの自由だ。クエストの攻略も含めて、やり込み要素が充実している点も本作の魅力と言ってもいいだろう。
自由の高さに加えて、エリア開拓の要素もあるなど、探索の醍醐味をしっかり理解できていると感じた。筆者は探索要素のあるゲームジャンルが好みなので、変異したマンハッタンを隅々まで探索したくなったものだ。オープンワールドゲームの寄り道要素が好きな人は、本作の世界から抜け出せなくなるかもしれない。

基本はバトル・バトル・バトルの連続

マンハッタンを探索していると、助けを求めてくる人物と出会うことも

ステージ内に隠されているメモを回収することで、ストーリーや世界観の謎を深掘りできるようになる
まとめ:7年の時を経て、CONTROLシリーズの面白さが劇的に向上
CONTROL Resonantは7年ぶりとなるシリーズ最新作で、近接重視の戦闘や嫌われ者の弟がヒーローを目指すストーリー、箱庭要素などが魅力的だった。主人公とバトルシステムが刷新されたため、最初は不安だったものの、実際に試遊してみると予想以上の出来栄えで驚いたものだ。
試遊で気になった箇所は、カメラワークの操作、移動手段の乏しさぐらいだろうか。しかしながら、欠点というよりも「気になるけどまぁいいか」の程度だ。ストーリーの難解さは相変わらずだが、これも「まぁいいか」のレベル。戦闘がマンネリになるという懸念もなくはないが、現時点でのプレイフィールは良好だし、満足いくクオリティに達している。
とにかく、CONTROLシリーズのファンを満足させる作品に仕上がっているのは確かだ。さらなる俺TUEEEを味わってみたい人は、ぜひ続編にも手を出してほしい。
●関連サイト
CONTROL Resonant公式サイト
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