
浦和vs大宮
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9年ぶりのさいたまダービー、1点差に迫るも敗退
天皇杯3回戦は、公式戦では2017年以来9年ぶりとなる、浦和レッズとの「さいたまダービー」。
今季開幕前のプレシーズンマッチでは、2-2で引分けた。J1復帰の途上にあり、所属リーグのカテゴリは下になるが、十分に渡り合えることを証明した。スタンドは、平日の試合とは思えぬほどに埋め尽くされ、注目度の高さがうかがえた。
前後に中2日でリーグ戦が行われる連戦。メンバーを数名入れ替えて臨んだ。GK若林とDFガブリエウは、今季初出場。マギーは今季初先発だ。控えには、まだ公式戦に出場していない迫田、石川といった高校生も名を連ねた。
試合の序盤は拮抗。5分、中山が中央から左へ展開し、杉本のクロスを小林がヘディングシュート。最初の好機を作り出した。しかし、10分が過ぎるころには、浦和のすばやい縦パスで押し込まれる場面が目立つようになった。加藤聖は「相手が自分のマッチアップと、もう一つ奥からセットで走ってくる。普段からハイラインでやっているけど、J2ではない動き出しとボールの質」と対処に苦慮した時間を振り返った。
杉本とマギーでロングパスを狙ってくる相手CBにプレスをかけて立て直しを図ったが、それでも、相手の縦パスの精度は高く、30分には最終ライン裏を抜け出されて大ピンチ。相手のシュートミスに助けられた。36分にも最終ライン裏を突かれたが、若林が好守で防いだ。
4バックのライン間を狙われ、中央を絞れば外から斜めに抜け出してくる。ずっと守勢だったが、どうにか無失点で前半を切り抜けた。イヨハは「難しい局面はあるけど、あれで守っていかないと相手の脅威になる積極的な守備はできない。ただ、相手に合わせて早めに下がるとか(細かい部分での)対応は大事。その判断をもっとできるようにしたい」とワンランク上の相手への課題を感じ取っていた。
加藤聖に代えて茂木を投入した後半も、流れは変わらない。クロスバーに助けられたり、若林が横っ飛びで防いだりと、一方的に攻め込まれた。それでも、56分、杉本が左足でミドルシュート。58分、小林のFKからガブリエウがヘディングシュートと回数は少ないが反撃に出た。
苦しい展開では、セットプレーは頼みの綱だ。ところが、直後の60分、逆にCKからヘディングシュートを決められ、先制点を奪われた。失点直後、加藤玄と西尾を投入。しかし、63分、ミドルゾーンからの1本のパスでハイサイドを突かれ、折り返しを押し込まれて2失点目。
苦しくなったが、ピッチ内の闘志は落ちなかった。直後の64分、茂木が左から上げたクロスに走り込んだ小林が、バウンド直後のボールをボレーでゴール右に突き刺し、すぐに1点を取り返した。守備一辺倒だった試合の流れがガラリと変わった。69分、加藤玄と杉本のボールキープで攻撃を組み立てると、左からクロス。小林の折り返しを杉本が頭で合わせたが、惜しくも外れた。
終盤は、打ち合いとなった。78分、カプリーニと泉を投入して勝負。79分にまたも縦のミドルパス1本で抜け出されて失点したが、82分には、中山のパスが相手に引っ掛かったあと、杉本が背面パスで相手の裏に通し、抜け出した泉がゴールに流し込み、再び1点差に迫った。しかし、相手にコーナーで時間を使われるなど同点に追いつくことはできず、2-3で敗れた。
天皇杯は、3回戦で敗退。このカードの敗戦は、悔しい。杉本は「ファン・サポーターがたくさん来てくれた。本当に申し訳ない。悔しい気持ちで帰らせてしまう。でも、本当に悔しいけど、この雰囲気でできるのは最高。楽しかった。こういう(気持ちが燃える)試合をもっとしていきたいから、そのために残りの試合を一つずつみんなで戦って(機会を)つかむしかない」と話した。
次戦は、3日後の明治安田J2第10節の八戸戦。次は同じカテゴリで「さいたまダービー」をするためにも、J1昇格に向けた戦いに集中する。
ファンの皆さんにとって、見ていて楽しい試合だったのではないかと思います。ゴールもたくさん生まれましたし、エネルギッシュに情熱を持ってプレーできていたと思います。その中で若手選手たちのとても良いパフォーマンスもりました。自分たちの頭に入れておかなくてはいけないのは、J1のすばらしいチームを相手にしたということです。自分たちはやれることをすべてやれたと思っていますし、最後までエネルギッシュに戦いました。残念ながら3点目を取ってゲームを続けるということはできなかったのですが、最後までエネルギッシュに、情熱を持って戦い続けることはできたと思っています。
時に失点というのは、本当にイヤな時間帯に生まれてしまうものだと思います。今日に関しては、自分たちがそのケースに当てはまってしまいました。サッカーにおいて得点の時間帯というのは、本当に大事なものです。フットボールには、感情的な得点というものが存在すると思っています。感情的な得点は、時に実際のスコアよりも大切なものになります。そういった感情的な得点によって自分たちに勢いが生まれるからです。フットボールをするときには、技術であったり戦術の話をすることが多いと思いますが、自分が長年フットボールの世界で仕事をして、フットボールを観てきた中で、感情がゲームにもたらすものというのが、技術や戦術よりも大切なものではないかと考えています。ですので、その感情的な部分をより長い時間、自分たちのものにしていきたいと思っています。今日のに関しては、失点したあとの反応は良かったと思います。ただ、自分たちにとって良い方向に転がらなかったのも事実です。それでも、自分たちの失点したあとのリアクションには誇りを持っています。難しい時間帯に失点をしてしまいましたが、そこでネガティブな流れに落ちることなく、そこから立ち上がって、ギブアップという言葉からは遠いパフォーマンスだったと思います。
今シーズンこれまでの試合と比べると、シュート数は少なかったと思います。相手のレベルであったり、自分たちよりも上のカテゴリに所属するチームとの対戦だったということもあります。そういった中でも自分たちがより勝つ確率を上げるためには、自分たちの役割や立ち位置を認識した上でプレーしていくことが大事になってきます。その上で、戦術的な部分や技術的な部分で自分たちがやるべきことを理解した上で、選手たちはプレーしてくれたと思います。自分たちよりも上のレベルのチームを相手にしても、そういったところは変わらなかったですし、最後までやってくれたと思います。それは自分たちとして誇るべきものだと思っています。
われわれにとって大事なのは、ゲームをとおして勇敢であることだと考えています。それが、この国にあるほかのチームと大きな差を生んでくれるのではないかと考えています。もちろん相手がうまく対応してくればそこにリスクはあるのですが、ただ自分が考える上では、引いて守ってプレーするよりも、自分たちとしては勇敢に高い位置でラインを引いてプレーしたほうがチャンスは多く訪れると考えています。リスクをとってやるということに関しては、フットボールだけではなくて人生でも同じでつきものだと思っています。その中で自分たちはこのフットボールのスタイルを選択して、勇敢にプレーするということをやっています。ここまでのシーズンで良いスタッツが出ている部分もあると思います。そういったものを見てみると、やはり勇気を持って前線で高いラインでプレーしたほうがより多くの得点機やチャンスを生み出せているのではないかと思っています。
(自身が投入された)後半も試合の形はそこまで変わらないと思っていました。最後のほうはみんなが自信を持って間に入っていけるようになって、左からコンビネーションで崩すシーンも出てきました。
(加藤)玄も(パスを受けに)どんどん顔を出してくれますし、練習から玄と近い位置でプレーしているので、大体どこにいるのかは感覚で分かっています。そこでうまく相手のプレッシャーを剥がすこともできていました。左でもう少し崩してから右へ持っていったり、そこから時間を作ったりしても良かったと思います。
一方で、背後への一本のパスで失点してしまいました。相手がずっと狙っていたところだったので、そこは対応できれば良かったです。もっと自信を持って、みんなが相手のゴールに向かってプレーしても良かったと思います。
(小林柚希の得点につながったクロスは)あそこが空いているのは見えていたので、「誰か入ってこい」と思って上げました。柚希が入ってきてくれて、いいシュートを決めてくれたので良かったです。
出番がなくても、自分がやることは変わりません。いつか来るチャンスのために、日々しっかりやっていきたいと思っています。いまはケガ人が多くて大変ですけど、チャンスは必ず来ると思っています。そこでしっかりプレーしたいですし、本当に昇格するためには全員の力が必要だと思っています。誰かがケガをしたら、誰かがカバーしてやるしかありません。
チーム全体として今日負けたことは本当に悔しいですし、この街全体が待ちに待った試合だったと思うので、勝ちたかったです。次はJ1の舞台でこの力をぶつけられるように頑張りたいです。
今日が大宮で4年ぶりの公式戦で、それがさいたまダービーだったので、端的に言えば「今日の試合で人生を変えてやろう」というつもりで入りました。いま自分が持っているすべての力をここで出して見せてやろうという気持ちでした。
今日のプレーで良かったところを挙げれば、自分の特徴であるセービングを見せられたことです。ただ、90分をとおしてゲームの流れを読むことや、キックの部分にはまだ波があると感じました。狙ったところへしっかり蹴ることはもっとやっていかなければいけません。例えば相手から流れてきたボールを足元で止めて時間を作り、味方が整ってから蹴ることもできたと思います。もう少しゲームの流れを読んで、キックの精度も上げていけば、もっと良くなっていくと思います。
試合に勝てなかったことはめちゃくちゃ悔しいです。絶対に勝ちたかったです。ただ、自分の長いキャリアを考えたときに、今日はすごくいい経験になったと感じています。
リーグ戦ではまだなかなかメンバーに入れていません。このカップ戦でのパフォーマンスがどうこうということではなく、やることは変わらないので、日々努力し続けて、リーグ戦でもどんどん出場機会を増やしていきたいと思っています。
得点シーンは、(茂木)力也くんから本当にいいボールが来ました。蹴る瞬間に「ここに来るな」というのは分かっていました。日頃の練習からの関係性もあるので、ボールが来るという感覚はありました。自分がほしいところにドンピシャで来たので、あとは足を振るだけでした。
前半は、個人的には本当に良くなかったです。シンプルなミスが目立ちましたし、自分でもいいプレーができなくて、どんどん(メンタル面やプレー面が)落ちていく感じがしました。そこは課題だと思います。得点を決められたことは良かったですが、そういった細かいところも含めて考えなければいけないと感じました。
試合が始まる前、両チームのファン・サポーターの声を聞いて「すごいな」と思いました。ただ、試合が始まってからは本当に集中していて、何も聞こえなかったです。若干、雰囲気に飲まれていたのかもしれません。焦っていた自分もいたと思うので、そこも課題です。さいたまダービーは特別なもので、絶対に負けられない中で負けてしまったことは本当に悔しいです。勝ちたかったです。こういう試合を経験できたことをきっかけに、また自分が前に進んでいければと思います。
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