2026年10月
    月 火 水 木 金 土 日
     1234
    567891011
    12131415161718
    19202122232425
    262728293031  

    〔特集〕“自分らしく” こそ “美しい” 夏木マリという人生 情報が溢れる現代において、美の常識や価値観も日々更新されていますが、“自分らしく生きる人こそ、美しい” は普遍の真理だと家庭画報本誌は考えます。そのお手本といえるのが、俳優、歌手、開発途上国の支援者など、あらゆる活動において、格別の輝きを放ち続けている夏木マリさんです。かっこよさも艶っぽさも可愛らしさも、すべてが「夏木さんらしい」。そんな憧れの女性の “自分らしさ” を形作っている信念を伺いました。

    ・特集「夏木マリという人生」の記事一覧はこちら>>>

    上質なテーラードジャケットは、夏木さんのかっこよさを際立たせる。「ビッグジャケットがマイブームなので、気分が上がりました」。

    ジャケット55万5500円/バレンシアガ(バレンシアガ クライアントサービス)

    日本一 “自分らしい人” 夏木マリの信念
    「大事、得意、楽しい。自分の気持ちが動く三大要素に沿って生きています」

    黒白の縦ぼかしの付け下げに日月紋の染め名古屋帯を合わせ、襟もとには真珠のネックレスをのぞかせて。夏木さんらしい粋な装い。

    きもの、ネックレス、リング(左手)/すべて夏木さん私物 帯/工芸染匠成謙(雨庵) 帯揚げ/和小物さくら 帯留め、三分紐、リング(右手2点)/すべてS.MAKIE(山清堂) 草履/岩佐 夏木マリさん(なつき・まり)
    1973年歌手デビュー。1980年代から俳優としても活躍。1993年よりコンセプチュアルアートシアター「印象派」シリーズを制作。2009年にパフォーマンス集団MNT(マリナツキテロワール)を設立。開発途上国の支援活動も継続中。

    「気持ちが動かないことはしない」のも大事 あるときは舞台で老いた魔女を怪演し、あるときはライブハウスでブルースを熱唱。年を重ねてなお、自らの演技や歌唱を貪欲に磨き続け、人々を魅了している夏木マリさん。

    自分らしさを形作っている信念を伺うと、「自分の気持ちが動くことに沿って生きることですね」と明快な答えが返ってきました。

    「私の気持ちが動くのは、大事にしていること、得意で自然にできること、好きで楽しいこと。この三大要素に沿って生きています。今日もそう。幅のあるお洋服やお気に入りのきものを着て撮影していただくのは、とても楽しい時間です」。

    夏木さんは大のきもの好き。「きものは楽しくて、切りがなくて、もう “沼” ですね(笑)。残念ながら減りつつある職人さんの技術をお伝えするためにも、表に出る人間が着たほうがいいという思いもあって、機会を見つけては着ています」。

    朗らかに語る夏木さんですが、若い頃には長い低迷期も経験し、意に沿わない仕事に苦しむことも多々あったといいます。現在のように生きられるようになったきっかけは、ご自身が企画、構成、演出、出演を手がける独創的な身体表現のパフォーマンス「印象派」。1993年に始めた、夏木さんのライフワークともいえる存在です。

    「新しい挑戦に打ち込む過程で、仕事も人生も整理整頓していったら、心の中もすっきりして。自分がどう生きたいのかが鮮明になりました。今の私があるのは『印象派』のおかげです」

    夏木さんが「気持ちが動くことに沿って生きる」という信念と同じくらい大事にしているのが、「気持ちが動かないことはしない」ということ。

    「最近は、気持ちが向かないこと、興味が湧かないことには時間を使わないようにしています。若いときはそういうことも必要かもしれませんが、もうあまり時間がありませんし、無理をしたら心や体の具合が悪くなるのは経験上、よくわかっていますから。お医者様も『あまり気が向かないお仕事はなさらないほうがいいです。ストレスになりますから』とおっしゃって。気持ちのままに生きていたら、自分らしくいられるんじゃないかしら」

    夏木さんのように自分らしく輝くために、自分にとっての「大事、得意、楽しい」を見つめ直してみませんか。

    (次回へ続く。この特集の一覧はこちらから>>)

    この記事の掲載号

    『家庭画報』2026年10月号 家庭画報 2026年10月号

    Share.

    Comments are closed.