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     長年オープンソースソフトウェア(OSS)を利用してきたが、これまでに代金を支払ったアプリの数は片手で数えられるほどだ。これは筆者がケチだからではなく、オープンソースアプリの大部分が無料だからである。

     それは実に素晴らしいことであり、筆者も確かに多くの費用を節約できた。しかし、だからといって筆者がケチというわけではない。今回は、有料であっても価値があると筆者が考えるオープンソースアプリの最新ラインアップを紹介したい。

     なお、開発者に1つだけお願いしたいのは、サブスクリプション型にしないことだ。ソフトウェアに料金を課すのであれば、1回限りの買い切り型にしてほしい。

    1. Firefox

     Firefoxは筆者が愛用するウェブブラウザーであり、肥大化が進んだ数年間という例外を除き、何十年にもわたって使い続けてきた。ウェブブラウザーに課金するなんてとんでもないと思われるかもしれないが、考えてみてほしい。ウェブブラウザーは、われわれが使用するソフトウェアの中で最も重要なものの1つとなっている。なぜ全てが無料であると期待するのだろうか。

     Firefoxは「Linux」と「macOS」の両方で、再び筆者の既定のウェブブラウザーとしての地位を取り戻しており、この状況が当面変わることはないとみている。Firefoxは肥大化を解消し、垂直タブの追加やユーザーインターフェース(UI)の刷新を行い、従来のセキュリティ機能を維持することで、お金を払ってもよいと思える素晴らしいウェブブラウザーへと進化を遂げた。

    2. Virt-ManagerとKVM

     筆者はLinuxディストリビューションのテスト、サーバーの展開、さらにはセキュリティの強化(メインOSからアプリを分離するため)として、日常的に仮想マシンを利用している。

    長年にわたり、筆者は仮想マシン管理ツールとして「VirtualBox」に依存してきた。しかし、時間の経過とともにVirtualBoxはバグが多く安定性に欠けるようになったため、「KVM」のフロントエンドである「Virt-Manager」に乗り換えた。

     Virt-ManagerとKVMの組み合わせは、VirtualBoxよりも使いやすいだけでなく信頼性も高く、ホストのカーネルアップデートによってシステムが破損する心配もない。

     確かにVirt-ManagerはVirtualBoxほどユーザーフレンドリーではないかもしれないが、このグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)を使った仮想マシンの作成に慣れてしまえば、全てが理にかなっていると分かる。基本的には同じメカニズムを異なるアプローチで表現しているだけであり、各仮想マシン用に作成したストレージプール内に領域を定義するだけで済む。

     想像以上に簡単で、筆者なら喜んでこのソフトウェアに料金を支払うだろう。

    3. COSMIC Desktop

     「System76」が開発したこのデスクトップ環境は、今後長年にわたり筆者の定番であり続けることになるだろうと信じている。「COSMIC Desktop」は、新しいプロジェクトであるにもかかわらず驚くほど素晴らしい。高速で安定しており、柔軟性と美しさを兼ね備えている。最近、開発陣が「Frosted Glass」スタイルをリリースしたが、これによりmacOSの「Liquid Glass」UIが霞んで見えるほどだ。

     「KDE Plasma」と「GNOME」を融合させ、そこにスタイリッシュなデザインと圧倒的なスピードを加えたものを想像してほしい。それがCOSMIC Desktopである。System76は新しいデスクトップの開発言語として「Rust」を選択した。これにより高速化が実現したほか、安全性も向上(所有権、借用、参照といったRustの仕様、ヌルポインターやダングリングポインターの排除、コンパイル時の制限のおかげだ)されている。

     COSMIC Desktopをまだ体験していない方は、できるだけ早く試してみてほしい。筆者が現時点でお金を払ってもよいと思える唯一のLinuxデスクトップだ(「KDE Plasma」も素晴らしいが、すまない!)。

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