筆者は2004年にリリースされた「Ubuntu 4.10(Warty Warthog)」以来、Ubuntuベースの「Linux」ディストリビューションを長年愛用してきた。これまで数多くの優れたリリースやそうでないリリースを体験してきたが、近年のバージョンは以前のバージョンを大幅に改善しているようだ。
Canonicalは手堅い手法をとることで成功を収めてきたと言える。同社がUbuntuで大きな賭けに出た記憶は、ここ最近のリリースを振り返っても見当たらない。“同じ岩石”を繰り返し磨き上げることに注力してきた印象だ。
ただし、それは決してネガティブなことではない。実際にCanonicalが手掛けてきたのは、完成度を高めた洗練されたリリースの連続だったからだ。
「Myna」とは何か?
ところが、そうしたパターンに変化をもたらしたのが、「Ubuntu 26.10(Stonking Stingray)」だ。新要素として組み込まれたのが、AIを活用した音声入力プラットフォームの「Myna」である。
実際に「Myna」を検証したところ、筆者が選ぶ「Linux向け最高峰の音声入力アプリ」のリストに加えるに十分な性能を備えていると感じた。動作は高速で精度も高く、システム全体にシームレスに統合されているため、ターミナルを含むあらゆるアプリケーションで音声入力を利用できる。

提供:Jack Wallen/ZDNET
Mynaを使用するには、テキストを入力したいアプリケーションを開き、ショートカットキー(デフォルトは「Super+J」)を押して話し始めるだけだ。
Canonicalが開発した機能で、これほど感銘を受けたのは本当に久しぶりだ。テストしたのがMynaのベータ版であったことを考えれば、その完成度の高さがうかがえる。正式版がリリースされれば、市場で最も優れたLinux向け音声入力プラットフォームになると確信している。この出来栄えであれば、世界中のビジネス向けデスクトップにおけるUbuntuの採用率向上にも貢献するはずだ。
多くの企業は次のLTS(長期サポート)リリースまでUbuntu 26.10への移行を見送る可能性が高いものの、Mynaは他OSや他のディストリビューションからの乗り換えを決断させる十分な動機になり得る。
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