公開
2026年10月16日 11時46分
米Teslaは10月15日(現地時間)、次世代EVスポーツカー「Roadster」を発表した。米テキサス州マクレガーにある米SpaceXの試験施設からイベントをライブ配信した。イーロン・マスクCEOは2028年の生産開始を目指すと説明した。価格は明らかにしていないが、日本でも公式サイトで予約を受け付けており、予約金合計は682万円となっている。

日本での予約ページ
マスク氏はイベントで、Roadsterを「世界最高の自動車会社と世界最高のロケット会社が協力した成果」と紹介した。将来は自動運転が主流になるとした上で、Roadsterは「Teslaが作る唯一の手動運転車になる」と語った。投資家ピーター・ティール氏がかつて「空飛ぶ車を望んだのに、手に入ったのは140文字だった」と語った言葉を引き合いに、空飛ぶ車を実現したともアピールした。

イベントでのイーロン・マスクCEO(画像:Teslaの動画より)
新型Roadsterは、状況に応じて形状を変えるアクティブエアロダイナミクス、車体を路面に引き付ける“マルチモード吸引システム”、“冷ガススラスター”を搭載する。冷ガススラスターは、SpaceXが宇宙機の姿勢制御に長年使ってきた技術で、Teslaによると、車両で動かすために新たなハードウェアと制御系を開発した。スラスターはタイヤのグリップ限界の4~5倍の力を生み出せるという。車内の使える空間には、ガスを貯める炭素繊維強化圧力容器(COPV)を詰め込んだ。トラックモードで展開するウイングは、人型ロボット「Optimus」のアクチュエーターシステムで駆動する。
モデル構成は3種類。公道走行向けの2人乗り「Performance」は、アクティブエアロと吸引システムを備える。レース向けの2人乗り「Thrust」は、吸引システムに加えて車体後部に冷ガススラスターを搭載する。1人乗りの「Rocket」はスラスターを車体の周囲に配置し、前方・上方への加速や横方向の回転が可能で、Teslaは「飛ぶこともできる」としている。0-60mph(約97km/h)加速はPerformanceが1.6秒未満、Thrustが0.9秒未満、Rocketが0.59秒未満。航続距離は300マイル(約480km)以上、最高速度はRocketで時速230マイル(約370km)以上としている。
内装は手動の操作系と固定式のシートを採用し、マグネシウムやチタン、カーボンファイバーなどの軽量素材を多用して車重を抑えた。外装デザインは米Lockheed(現Lockheed Martin)が開発した高高度偵察機「SR-71」と、ステルス戦闘機「F-35」から着想を得たという。

(画像:Tesla)
イベントでは、スロープ(ジャンプ台)などの傾斜を使わずに、平地から直接宙へと浮上し、空中でロール回転を成功させる様子を披露した。0-60mph加速で1秒を切る走行も実演した。マスク氏は「安全性を最優先した車ではないが、楽しさは10点満点中11点だ」と語った。

ジャンプ台なしで浮上し、ロール回転するRoadster(画像:Teslaの動画より)
新型Roadsterは2017年11月にコンセプトが発表され、予約金の受け付けも始まっていたが、これまで納車予定を何度も延期してきた。
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