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    ユニバーサル ミュージック ジャパンが10月15日、公式Xを更新。King & Princeの髙橋海人さんのソロ活動についてSNS上で投稿する際、ハッシュタグ「#KAITO」の使用を控え、新たに「#KAITO_SALTBOY」を使用するよう呼びかけた。

    髙橋海人さんは10月3日、自身の名前に由来する「KAITO」名義でソロ活動を開始すると発表。

    しかし、同名のボーカロイド(VOCALOID)・KAITOのファンから、名称やハッシュタグの重複を懸念する声が上がり、議論が続いていた。

    なお、ユニバーサル ミュージック ジャパンの投稿と同日、髙橋海人さんは、有料会員向けサービス・FAMILY CLUB webに掲載されている公式ブログ「海人のアイドル日記」を更新。今回の騒動に言及している(外部リンク)。

    ボカロ「KAITO」側が懸念したハッシュタグや検索結果の混在

    髙橋海人さんは10月5日、1stデジタルシングル『swim?』をリリース。その告知に際し、King & Prince公式Xなどが「#KAITO」のハッシュタグを使用した。

    一方、このハッシュタグは以前から、クリプトン・フューチャー・メディアが2006年に発売した歌声合成ソフトウェア「KAITO」のユーザーやファンの間で使用されてきた。

    クリプトン・フューチャー・メディアの歌声合成ソフトウェア「KAITO」

    クリプトン・フューチャー・メディアの歌声合成ソフトウェア「KAITO」

    VOCALOIDなどのインターネット上の創作文化は、ユーザー一人ひとりが作品を生み出し、共有することで育まれてきた。そうした文化において、ハッシュタグや検索語は、個々のクリエイターの作品を発見したり、過去の投稿を探したりするための役割を担っている。

    そこに髙橋海人さんの関連情報が加わったことで、2つの「KAITO」に関する投稿が混在する状態となり、懸念の声が上がった。

    芸能界では本名や芸名をハッシュタグに使う慣習も

    一方、日本の芸能界では、テレビ番組への出演時などに、タレントやアーティストの本名や芸名をそのままハッシュタグとして使用することも珍しくない。また、その本名や芸名が他の人物と重複するケースもある。

    加えて、Xの仕様やポリシー上、ハッシュタグは「キーワードやトピックを分類する」機能であり、特定のユーザーや集団にその独占的な使用権を与える仕組みも確認できない(外部リンク)。

    そういった背景もあり、本名に由来する名前やハッシュタグを使用すること自体には問題がないのではないか、という意見も見られた。

    ただし、XがTwitter時代に公開した企業向けの公式ブログ記事では、フォロワーの混乱を避けるため、同じハッシュタグが異なる文脈で使用されていないか事前に確認するよう推奨している(外部リンク)。

    King & Prince公式Xが再び「#KAITO」を使用 議論がさらに過熱

    こうした状況を受けて、VOCALOID「KAITO」を展開するクリプトン社は10月5日に声明を発表。

    名称やハッシュタグの重複を完全に防ぐことは難しいと説明した上で、それぞれの「KAITO」を応援する人々に対し、互いの存在や活動を尊重するよう呼びかけていた。

    しかし、声明の発表後もハッシュタグの使用を巡る議論は収まらず。10月14日にはKing & Prince公式Xが「#KAITO」のハッシュタグを再び使用し、SNS上での議論がさらに過熱することとなった。

    こうした中、翌15日、ユニバーサル ミュージック ジャパンは髙橋さんの1st EP『SALT BOY』の発売発表にあわせ、「#KAITO」の使用を控え、代わりに「#KAITO_SALTBOY」を使用するよう呼びかけた形だ。

    今回の騒動は、創作物の検索や共有のためにハッシュタグを活用してきたVOCALOID文化と、タレントの名前をハッシュタグにして応援や情報の拡散につなげるアイドル文化との間で生じた、文化的な摩擦とも捉えられる。

    なお、髙橋海人さんの1st EP『SALT BOY』は11月25日(水)発売される。

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    Wsword1126

    編集者/ライター/ラッパー。1996年東京都生まれ。筑波大学情報メディア創成学類卒。

    2021年にKAI-YOU inc.に参画。以降、Webメディア「KAI-YOU」「KAI-YOU Premium」を中心に、音楽、VTuber、インターネットカルチャーなどの領域で企画・取材・執筆を手がける。

    “HipなPop”をコンセプトに掲げ、個々の作品やクリエイターだけでなく、それらを生み出す産業構造やコミュニティ、テクノロジー、社会との関係にも着目。自身もラッパーとして活動するなど、表現者としての視点を持ちながら、ジャンルやコミュニティを横断して次なる「ポップ」の可能性を探求する。

    2026年9月、KAI-YOU Premiumの3代目編集長に就任。

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