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    【やさしく解説】新線・新駅

    羽田空港へのアクセス線の工事が進む=2026年4月撮影(写真:kawamura_lucy/イメージマート)

     日本の鉄道地図が、2030年代に向けて塗り替わろうとしています。東京では羽田空港へのJR直通線と地下鉄2路線の延伸工事が進み、大阪では梅田と難波方面を結ぶ「なにわ筋線」を建設中です。北海道では2026年9月、プロ野球の本拠地に隣接する新駅の名称が「Fビレッジ駅」に決まりました。このほかにも新線・新駅の計画は目白押しです。

     新しい線路と駅は、単に移動を便利にするだけではありません。人の流れを変え、住宅や企業を呼び込み、街の将来を左右する事業です。

     日本の鉄道は、これからどこへ伸びるのでしょうか。「新線・新駅計画」の全体像をやさしく解説します。

    東京駅から羽田空港まで約18分に

     首都圏で生活や出張の動線を大きく変えそうなのが、JR東日本の羽田空港アクセス線(仮称)です。

     JR東日本の計画によると、アクセス線には「東山手ルート」と「西山手ルート」「臨海部ルート」の3つがあります。東山手ルートは、栃木県や群馬県、茨城県方面から東京駅を経由し、地下に新設する羽田空港駅(仮称)に向かう路線です。東京駅から羽田空港までの所要時間は約18分。現在は東京駅を起点とした場合、浜松町駅経由のモノレールや品川駅経由の京浜急行は、どちらも乗り換え時間を含めて最短で約30分です。かなりの時間短縮になるうえ、重い荷物を抱えて乗り換える必要がないこともメリットになりそうです。また、JR東日本は、宇都宮線や高崎線、常磐線からの直通も計画しています。

     この事業は、全区間に一から線路を敷くものではありません。休止中の貨物線である大汐線など、既存の鉄道施設も活用します。臨海部には「アクセス新線」を新設し、広域のネットワークにつなぐ発想です。東山手ルートはすでに必要な認可を国から得ており、先行して整備中。2031年度の開業を目指しています

     一方、渋谷、新宿、池袋方面から羽田空港に向かう「西山手ルート」は、大崎駅からりんかい線を経由し、東京貨物ターミナル駅付近で「アクセス線」と合流します。ただし、りんかい線から東京貨物ターミナル駅付近までは全長約1.7キロに及ぶ地下トンネルの建設が必要です。この大工事のめどかが立っていないことなどから、西山手ルートの開業時期は未定のままですが、完成すれば埼玉県方面から直通列車で羽田空港に向かうことが可能になりそうです。

     りんかい線を通って東京の東部や千葉県方面へ向かうのが「臨海部ルート」です。開業の時期は定まっていませんが、準備が進められています。

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