2026年10月
    月 火 水 木 金 土 日
     1234
    567891011
    12131415161718
    19202122232425
    262728293031  

    WineがOpenBSDに移植される

    Windows互換レイヤーのWineについて、OpenBSD Portsで新たなポート提案が行われました。これはWineがOpenBSDに導入されることになったことを意味し、ひいてはOpenBSDで64ビットWindowsアプリケーションを実行できる可能性を示唆しています。

    ‘emulators/wine’ – MARC

    https://marc.info/?l=openbsd-ports&m=179236125692175

    近年、Windowsソフトウェアの64ビット化の流れを受けOpenBSDのコミュニティにおいてもWineへの関心が急速に高まっていましたが、OpenBSDの環境で特定の命令(%gsプレフィックス)を扱う際に生じる技術的な課題「%gs/gsbase問題」が立ちはだかりました。gsbaseとはx86アーキテクチャにおいてセグメントレジスタ%gsが指すベースアドレスを指定するためのメカニズム、またはそのアドレス自体を指します。OpenBSDで%gsセグメントのベースアドレスを直接設定することができない問題、あるいはそれに伴う技術的な諸問題が%gs/gsbase問題です。

    %gs/gsbase問題はWineをOpenBSDに移植するのに大きな障害となっていましたが、「gsbaseを設定できないため%gsプレフィックスをエミュレートする」コマンドを用いて%gsプレフィックスの振る舞いをエミュレートすることにより解決に至りました。

    %gs/gsbase問題の解決に伴い数十種類の64ビットWindowsソフトウェアがテストされ、多くが動作に成功しました。例えば「The Witcher 3」のリマスター版も「vkd3d-proton」を導入すれば問題なく動作することが確認されています。

    記事作成時点で挙げられている最大の制限事項は「WoW64(Windows 32-bit on Windows 64-bit)」が動作しないため、32ビットのWindowsソフトウェアを実行できないことです。なおWindows実行ファイルが32ビットか64ビットかはfileコマンドで簡単に識別でき、以下のような出力の場合は32ビット実行ファイルです。

    MS-DOS executable PE for MS Windows (GUI) Intel 80386 32-bit

    Share.

    Comments are closed.