2026年10月
    月 火 水 木 金 土 日
     1234
    567891011
    12131415161718
    19202122232425
    262728293031  

    こんにちは!

    25卒でセルフブース3D開発担当のエンジニア!Yなのじゃ~!🧯

    9月のある土曜日に、全社規模では初の社内ハッカソンを開催しました。この記事では、開催に至った背景や当日の様子、受賞作品を紹介します。

    ハッカソンとは?

    ハッカソンはハッキングとマラソンを組み合わせた造語で、1日〜1週間ほどの短期間でサービスやプロダクトを開発するイベントです。

    開催に至った背景

    社内ハッカソンを開催した理由は主に二つあります。一つはボトムアップでアイデアを形にすること、もう一つは部署を越えた交流を生むことです。

    前者については、各部署に面白いアイデアを持っている人がたくさんいる一方で、日々の業務に追われてなかなか手を動かす時間が取れないという事情がありました。そこで、アイデアを形にするための時間を明確に設けました。開催日を業務連絡が飛んでこない土曜日にしたのもそのためです。その上で、開催日は業務扱いとしました。

    後者については、組織が大きくなるにつれて部署の細分化が進み、他部署との交流が希薄になることがあります。そこで、あえて職種を混ぜてチームを編成しました。

    社内ハッカソンの概要

    全社ミーティングや社内の掲示で募集をした結果、10以上の部署から、約30名が参加しました。

    アイデア出しや顔合わせは事前に業務の合間で済ませ、当日の開発時間は約8時間でした。

    当日のタイムテーブルは次のとおりです。

    時間内容10:00〜10:15オリエンテーション・注意事項の説明10:15〜17:50開発17:55頃写真撮影18:00〜19:00発表会(1チーム5分×10チーム)19:00〜19:50実機デモ・懇親会・投票20:00頃結果発表〜21:00頃アンケート回答・自由解散

    参加者は意外にも非エンジニアが多く、全体の約7割を占めました。一般的なハッカソンはエンジニア中心の構成になりやすいため、かなり珍しい比率だと思います。

    チームは、ソロ参加を除いて運営側で3〜4人ずつ編成し、全部で10チームができあがりました。チーム内で進行しやすいよう、アイデアを持っている方を中心に、職種や希望する役割を基にチームを決定しました。

    メインテーマには「実在感」を設定しました。あえて抽象的なテーマにすることで、アイデアの幅を狭めないようにしています。また、コーディング支援AIの積極的な活用をサブテーマに掲げ、非エンジニアの参加者もClaude Codeを使えるように手配しました。

    当日の様子

    開発の様子

    中にはエンジニアが一人もいないチームもあり、開始前は「動くものができないまま終わるチームが出るのでは」と心配していました。しかし、コーディング支援AIと技術サポートスタッフの助けもあり、なんと全10チームがプロトタイプを完成させ、発表までたどり着きました!さらに、参加者間投票で1位に輝いたのは、海外営業の非エンジニアメンバーだけで構成されたチームでした!

    初対面のメンバーがいるチームもある中、8時間という制限時間がありながら、どのチームも予想以上に和気あいあいと開発を進めているように見えました。Claude Codeの応答を待つ間に、雑談が弾んだのかもしれません。

    非エンジニアの参加者がコーディング支援AIを駆使して、企画当初の予想を上回るプロトタイプを作っていたのも印象的でした。

    人事本部長がPull Requestを出した日

    個人的に特に感動したエピソードがあります。業務でコーディングをまったくしない人事本部長が、たった8時間でPull Requestを出し、発生したコンフリクトの解消までこなしていたのです。

    これはご本人の積極性だけでなく、チームメンバーのエンジニアが、Git初心者でも操作しやすいようにClaude Codeのスキルを組んでいたからこそ実現できたことだと思います。適切なサポートとある程度のITリテラシーがあれば、非エンジニアでも短時間でチーム開発までたどり着ける可能性を垣間見ることができました。

    非エンジニア向けに開発をサポートするスキル

    # tasukete

    「何をすればいいか分からない」「これってどうやるの?」に応える**何でも屋・案内係**。開発が初めての人が相手である前提で、急がず、やさしく、具体的に案内する。

    ## 進め方の共通原則

    – まず相手の状況・やりたいこと・困りごとを聞く。**いきなり作業を始めない**
    – 専門用語は必ず一言で噛み砕く(「PR = 変更をチームに見てもらう申請」など)
    – 案内するときは「なぜそれが合っているか」を一言添える
    – 相手が選べるように、選択肢は 2〜3 個に絞って提示する(AskUserQuestion を活用)
    – 誘導先が決まったら、そのスキルにそのまま進んでよいか確認してから進む

    ## このプロジェクトでできること(案内マップ)

    | 状況・やりたいこと | 案内先 | 一言説明 |
    | — | — | — |
    | 初めて参加した・環境がまだ | `/setup` | 開発に必要な道具を揃えて動作確認まで |
    | 何か作りたい・直したい | `/dev` | 相談しながら実装して PR まで一気通貫 |
    | いま何をしてたか分からない | `/status` | 現在地と次の一手を教えてくれる |
    | 壊しちゃったかも・やり直したい | `/undo` | 安全に元へ戻す |
    | 何をやったか振り返りたい・共有したい | `/explain` | この作業の内容をやさしく説明 |
    | Issue だけ作りたい / ブランチだけ切りたい など | `/create-issue` `/create-branch` `/commit` `/create-pr` | 個別操作(慣れてきた人向け) |

    – Terraform(`infrastructure/`)や CI(`.github/workflows/`)に関わる相談は、変更せずインフラ担当に依頼するよう案内する(閲覧や結果確認は OK)

    ## 手順

    1. **聞く**: 状況ややりたいことを聞く。漠然としていたら「作りたい? 直したい? 状況を知りたい? 学びたい?」の軸で絞る
    2. **説明する**: 該当する進め方を、全体の流れ(何をどの順でやるか)つきで平易に説明する
    3. **誘導する**: 合うスキルを 1 つ提案し、よければそのスキルの手順に沿って一緒に進める
    4. **スキルに当てはまらない相談**(用語の意味、仕組みの質問、アイデア相談など)は、このままやさしく答える。手を動かす作業に発展したら改めて適切なスキルへ

    ## 例

    – 「何から始めればいい?」→ 環境が未構築なら `/setup`、済んでいれば「作りたいものを聞いて `/dev`」
    – 「git って何?」→ その場で平易に説明(作業はしない)
    – 「エラーが出た」→ エラーを見せてもらい、日本語で要約 → 直す作業になるなら `/dev` や `/undo` へ
    – 「デプロイってどうなってるの?」→ 仕組みを説明(PR の preview / マージで本番反映)。設定変更の依頼ならインフラ担当へ案内

    ## 注意

    – このスキル自体は案内係。**大きな作業(実装・巻き戻しなど)は必ず対応するスキルの手順に乗せてから行う**
    – 相手が困っていることを軽く扱わない。「よくあることです」と安心させてから進める

    受賞作品紹介

    発表会の様子

    今回は賞として、YAGOO賞、ikko賞、参加者投票賞、実在感賞の4つを設けました。YAGOO賞は代表取締役社長CEOの谷郷元昭(YAGOO)が、ikko賞は取締役CTOの福田一行(ikko)が選出する賞です。参加者間投票1位は参加者同士の投票で最も多くの票を集めた作品に、実在感賞はメインテーマの「実在感」を最もよく体現した作品に贈られます。

    ここからは、受賞した4作品を受賞チームのコメント付きで紹介します。

    YAGOO賞:Contrib_Visualizer

    社員の見えにくい貢献を可視化する社内ダッシュボードです。会話ログから貢献を検知し、コミュニケーションの状況やアドバイスを「個人」「上司」「組織」の3つの画面に反映します。軸を切り替えられるトラフィックマップで、人と人とのつながりまで見られるようにした点が工夫ポイントです。

    ※ダッシュボード上の部署名、人名は架空です

    ikko賞:るすばん

    音声対話で進行するホラー風のゲームです。ローカルのCPU環境でも、音声認識(STT)から入力の分類までを高速に処理できるアルゴリズムを採用し、リアルタイムな音声対話を実現することで「実在感」を表現しています。

    参加者投票1位:OshiYell

    「推しと一緒に健康に」をテーマにした健康管理アプリです。食事や睡眠を記録したり歩数を計測したりするたびにアプリがリアクションを返し、推しに見守られているような感覚を味わえるようにしました。健康管理を続けるためのインセンティブづくりと、「実在感」の表現を目指しました。エンジニア不在で海外営業のメンバーだけで構成されたチームの作品です。

    実在感賞:hololive friends to GoMokunarabe

    タレントさんと一緒に生活することを目指し、五目並べで息抜きできるサービスを開発しました。現実空間(iPadでの五目並べ)と仮想空間(ARグラス越しに盤面の向こうに現れるタレントさん)を組み合わせ、ユーザーもタレントさんも同じiPadに石を打つ対面対戦で「実在感」を表現しました。

    ARグラス越しに見た白上フブキさん
    レンズ越しに撮影しているため、実際の見え方とは異なります

    おわりに

    懇親会の様子

    全社規模では初めての取り組みで、しかも参加者の多くが非エンジニアという半ば実験的なイベントでしたが、参加者が楽しそうに開発する様子を見て、開催してよかったと心から思いました。参加者同士の偶然の掛け合わせから生まれたアイデアや成果物が、今後の業務に活かされたなら、これほど嬉しいことはありません。

    ハッカソン後に参加者へ行った事後アンケートでは、平均満足度4.96/5を達成することができました。また参加者の感想を一部抜粋します。

    「いままではテキスト生成AIに簡単なビジネスメールの文字校正ぐらいしか行わせていなかったが、今回Claude Codeを使用して開発を行い、業務活用の幅を増やそうと思えた。
    非エンジニアでもコーディング支援AIを活用することで頭の中に浮かべていたものを一定現実にできることを知れた。」

    「エンジニアバックグラウンドとそうでない方が手を取り合って協力できる企画。
    また、普段見れないクリエイティブな企画が見れて面白かった。」

    ハッカソンを通じて、職種に限らずAIを利活用した開発ハードルが下がったことを体感することができました。ハッカソンの開催経験や開発経験を糧に、少しずつ全社的な業務効率化につなげていきたいです。

    部署の垣根を超えた共創経験とアイデアの具現化が実現できるという点において全社規模でのハッカソンはおすすめです。初回の評判を受けて、今後も継続開催していきたいです。

    #ハッカソン#技術ブログ

    Share.

    Comments are closed.