明日から使えるITトリビア
公開
2026年10月22日 17時09分
著者

林裕也
[ITmedia]
「今夜に対応して頂きたい大至急のお願い」――プログラミング言語「PHP」の緊急の脆弱性を巡り、高市早苗総理が10月21日夜、自身のXで修正パッチの適用準備を呼び掛けた。首相が個別のソフトウェアの脆弱性に言及するのは異例で、SNSでも話題になった。そんな高市総理、実はサイバーセキュリティの本を出版している。しかも版元は「PHP」だ。

PHPの脆弱性対応を呼び掛ける高市総理のポスト(出典:高市総理のX)
もちろん言語のPHPではなく、出版社のPHP研究所(京都市)。書名は「サイバー攻撃から暮らしを守れ! 『サイバーセキュリティの産業化』で日本は成長する」。2018年12月発売で、税込1760円。

高市総理の著書「サイバー攻撃から暮らしを守れ!」(出典:PHP研究所の書籍ページ)
高市総理は17年11月、自民党が新設したサイバーセキュリティ対策本部の本部長に就任しており、同書は在任中に出版している。本部長として世界で起きているサイバー攻撃の実態を調査し、暮らしを守る対策法をまとめた内容だ。同書で高市総理は、サイバー攻撃対策をコストではなく投資と捉えるべきだと指摘し、対策を強化した製品・サービスが国内外の市場で優位性を確保できる時代になる、としている。
PHP研究所は、パナソニック創業者の松下幸之助が1946年に創設した出版社で、松下の著書「道をひらく」や月刊誌「PHP」で知られる。社名は「Peace and Happiness through Prosperity」(繁栄によって平和と幸福を)の頭文字だ。

PHP研究所の歩みを紹介する沿革ページ(出典:PHP研究所の公式Webサイト)
一方、プログラミング言語のPHPは1995年に登場した「Personal Home Page Tools」が源流で、現在は「PHP: Hypertext Preprocessor」の再帰的な略語としている。両者に関係はなく、誕生はPHP研究所の方が約50年早い。
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