
前日も普段通り落ち着いて練習する相羽内野手
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22日にドラフト会議が開催される。フリーライターの菊地選手(44)が、全国を駆け回って吟味したドラフト候補から、球団別に獲得すべき選手を挙げる「おすすめ選手はこれだ!」。各球団のポジション別の人数などを基に、補強ポイントに合致する選手を紹介する。
【阪神】相羽寛太 内野手・ヤマハ
《正遊撃手不在、堅守&強打の社会人を≫
リーグ連覇を成し遂げた一方、主力の高齢化や選手層の薄さなど課題も目立つ。希代の「勝てる捕手」の渡部海(青学大)を獲得できればチームの前途は明るい。レギュラー不在だった遊撃手は、早急に埋めるべき補強ポイント。社会人の人材を活用してきた球団だけに、堅守と強打を武器にする相羽寛太(ヤマハ)はうってつけだ。スピードを重視するなら、山田虎太郎(JR四国)という隠し玉も。また、チーム内には20歳前後の左投手が皆無。甲子園で活躍した実績のある杉本真滉(智弁学園)は、気持ちを前面に出すタイプで阪神向きといえる。
【巨人】田山纏 外野手・仙台育英
《猛烈なスイング魅力、左のスター候補≫
投打ともチームの中核を担えるスター候補が求められる。先発投手は左腕の竹丸や井上が一本立ちしただけに、右投手を補強すべし。今年は鈴木泰成(青学大)だけでなく、宮原廉(近大)、川尻啓人(亜大)、猪俣駿太(東北福祉大)ら大学生の本格派右腕が充実している。野手陣では岡本(ブルージェイズ)が抜けた穴は、一朝一夕に埋まるものではない。チーム内には右の強打者の若手が多いだけに、狙いを定めるなら左の強打者タイプ。猛烈なスイングで圧倒する田山纏(仙台育英)は、プレーから華がにじみ出る左打者の好素材だ。
【DeNA】榊原七斗 外野手・明大
《高次元の守備範囲“阪神・近本級”好素材≫
期待の若手が多いチームだが、強いて課題を挙げるなら中堅手。高次元の守備範囲と鋭いスローイングを武器にする榊原七斗(明大)を獲得できれば、希望がふくらむ。将来的には近本(阪神)クラスになれる好素材だ。一方で外野の現有戦力は左打者に偏っているため、春山陽登(大商大)や佐藤悠太(東北福祉大)といった右の強打者を獲得してバランスを取りたい。投手陣は左投手が手薄のため、必ず補強を。渡辺和大(慶大)、有馬伽久(立命大)、星野世那(大商大)、沢山優介(ヤマハ)といった先発型の有力左腕を上位で確保できるか。
【広島】山里宝 内野手・亜大
《二遊間確保へ驚異的野球IQの筆頭格≫
12球団で最も補強ポイントが多い球団。捕手と二遊間は喫緊の課題で、FAの選手流出に備えて先発陣も補強したい。ただ、全ての穴をふさぐのは不可能。最低でも二遊間の人材は確保すべき。筆頭格は驚異的な野球IQを誇る山里宝(亜大)。社会人の高い次元でもまれてきた相羽寛太(ヤマハ)や、ファームリーグで盗塁王を獲得した高義博(オイシックス)、独立リーグ屈指の遊撃守備を誇る車谷仁(BC茨城)も候補になる。捕手は渡部海(青学大)を回避する場合は、守備力の高い福原聖矢(明大)や超攻撃型の清水智裕(ヤマハ)がお勧め。
【ヤクルト】藤沢涼介 外野手・東京ガス
《左翼レギュラー担える即戦力強打者≫
池山監督が求める「長打力のある選手」に合致する人材が藤沢涼介(東京ガス)。来季から左翼レギュラーを担える即戦力の強打者だろう。ハイレベルな社会人球界で、公式戦無安打の試合がほとんどないという確実性も併せ持つ。チーム内の若手野手は左打者に偏重しているだけに、伊藤櫂人(中大)や春山陽登(大商大)といった大学球界きっての右の強打者も候補になる。即戦力が必要な救援陣では、三振奪取能力の高い長屋竣大(ENEOS)をピックアップしたい。独立リーグで腕を磨く遅咲きの剛球右腕・川平真也(BC茨城)も面白い。
【中日】保西雅則 投手・日本航空石川
《野手層強化へ、大型高校生スラッガー≫
昨年まで4年連続で大学生投手をドラフト1位指名。先行投資がそろそろ実を結ぶはずで、今年は野手に目を向けたい。捕手陣は高齢化し、外野も中堅を高いレベルで守れる選手が見当たらない。捕手は渡部海(青学大)を競合覚悟で指名するか、前嶋藍(亜大)や西野啓也(立命大)といった実力派を狙うか。中堅タイプは黒田義信(東日本国際大)、飯山志夢(ENEOS)、直井宏路(NTT東日本)が候補になる。今季から新設された「ホームランウイング」の恩恵を受けそうな人材なら、保西雅則(日本航空石川)という大型スラッガーがいる。
◇菊地選手(きくちせんしゅ)1982年(昭57)生まれ。本名・菊地高弘。雑誌「野球小僧」「野球太郎」の編集部員を経て、15年4月からフリーライターに。ドラフト候補の取材をメインに活動し、ツイッター(現X)上で「大谷翔平」とツイートした最初の人物(10年10月8日)。19年3月出版の著書「下剋上球児 三重県立白山高校、甲子園までのミラクル」は23年放送のTBS日曜劇場「下剋上球児」の原案となった。
